停車場・施設・接続路線
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JR九州:肥薩線
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0.0
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1 人吉温泉駅
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御溝橋梁 御溝川
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4.8m
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大王川橋梁
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7.3m
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山田川
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JR九州:肥薩線
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1.5
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2 相良藩願成寺駅
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岩清水アーチ橋
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3.7m
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九州自動車道
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4.4
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3 川村駅
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第四球磨川橋梁 球磨川
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322m
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第一高柱川橋梁
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42m
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第二高柱川橋梁
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62m
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5.8
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4 肥後西村駅
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内門橋梁
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3.4m
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大谷川
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9.2
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5 一武駅
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第二覚井橋梁
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4.3m
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水無川
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11.3
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6 木上駅
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13.0
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7 おかどめ幸福駅
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崖下橋梁 5.4m
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免田川橋梁 免田川
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75m
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15.0
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8 あさぎり駅
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井口川橋梁 井口川
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30m
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17.4
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9 東免田駅
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18.5
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10 公立病院前駅
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宮田橋梁
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4.6m
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柳橋川
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19.8
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11 多良木駅
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平原アーチ橋
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3.7m
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仁原川
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21.7
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12 東多良木駅
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百太郎橋梁
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14m
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23.3
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13 新鶴羽駅
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高梁川橋梁
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4.7m
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24.8
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14 湯前駅
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杉安方面未成線
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湯前線(ゆのまえせん)は、熊本県人吉市の人吉温泉駅から熊本県球磨郡湯前町の湯前駅に至るくま川鉄道の鉄道路線である。
旧国鉄特定地方交通線であった九州旅客鉄道(JR九州)湯前線を転換して開業した路線。人吉盆地の東西を結んでいる。
路線データ
- 管轄(事業種別):くま川鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):24.8 km
- 軌間:1067 mm
- 駅数:14駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:タブレット閉塞式(人吉温泉 - あさぎり間)、スタフ閉塞式(あさぎり - 湯前間)
- 保安装置:ATS-SK
- 最高速度:85 km/h[1]
利用状況
沿線に複数の高等学校があり、高校生の通学利用が8割と大半を占める[2]。
輸送人員は減少傾向にあるが、沿線の県立多良木高等学校が統廃合のため2017年度をもって募集を停止したことにより、近隣から高等学校が消滅した多良木町・湯前町から人吉温泉駅方面への利用が増え、定期利用者に限っては2015年の約51万9千人から、2017年には約60万2千人に増加している[2]。
輸送実績
湯前線の輸送実績を下表に記す[3][4][5]。
表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別輸送実績
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年 度
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輸送実績(乗車人員):万人/年度
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輸送密度 人/1日
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特 記 事 項
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通 勤 定 期
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通 学 定 期
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定期外
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合 計
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2005年(平成17年)
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15.7
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91.8
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2006年(平成18年)
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2007年(平成19年)
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2008年(平成20年)
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66.0
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15.7
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82.6
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2009年(平成21年)
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16.7
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79.8
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2010年(平成22年)
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15.8
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76.0
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2011年(平成23年)
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15.3
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72.7
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2012年(平成24年)
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1.7
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56.3
|
16.0
|
74.0
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1,149
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2013年(平成25年)
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1.9
|
54.4
|
16.0
|
72.3
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1,121
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2014年(平成26年)
|
1.5
|
52.4
|
15.9
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69.8
|
1,083
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2015年(平成27年)
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1.6
|
52.0
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15.8
|
69.4
|
1,073
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2016年(平成28年)
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1.8
|
55.9
|
13.5
|
71.2
|
1,108
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2017年(平成29年)
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2.0
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60.2
|
13.2
|
75.4
|
1,173
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2018年(平成30年)
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1.8
|
62.0
|
12.8
|
76.6
|
1,193
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2019年(令和元年)
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1.8
|
56.1
|
13.1
|
71.0
|
1,104
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2020年(令和2年)
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0.6
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39.0
|
2.9
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42.5
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667
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2021年(令和3年)
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4.1
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45.2
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708
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運行形態
転換前は八代駅までの肥薩線直通運転があり、さらに1993年頃まで急行「くまがわ」上り1本が湯前線内を普通列車として運転されていたが、以後はすべて線内折り返し運転であり、1 - 2時間に1本程度(2014年3月15日改正時点で1日あたり定期列車14往復と後述の観光列車1往復。平日、休日とも同じダイヤ)の運行になっている。日中は並行する産交バスの方が本数が多い。また、転換後から22時台に上り最終列車として途中多良木駅・免田駅(現・あさぎり駅)・相良藩願成寺駅の3駅のみに停車する快速が運転されていたが、2009年3月14日のダイヤ改正で各駅停車になった。1両編成(単行運用)の列車はワンマン運転を実施し、2両編成以上の列車には車掌が乗務する。
- 八代 - 湯前間直通列車で使用された行先標(サボ)
観光列車
2009年4月から2016年6月まで一部の列車に観光車両「KUMA1」「KUMA2」が使用されていた[6]。
2014年3月15日からは昼間にKT-500形車両「田園シンフォニー」による観光列車が運転されていた。2017年3月改正時点では土休日に下り人吉温泉発湯前行きのみの運転となっている[7]。2019年から列車名が「観光列車はぴねすトレイン」となった[8]。観光列車は他の列車よりも速度を落として運転する。当初、観光列車は相良藩願成寺駅・肥後西村駅・東免田駅・公立病院前駅・新鶴羽駅を通過していたが、2015年3月14日のダイヤ改正時点では全駅に停車するようになっている[9]。全車座席指定で、2019年10月1日時点の発売額は運賃(往復の場合は一日乗車券)・座席指定料金・はぴトレセット(専用絵馬、切手付きオリジナルポストカード、サインペン)のセットで片道1500円、往復2000円(いずれも大人)[10][11]である。往復の場合は一日乗車券がセットされるので他の列車も終日利用できた。
2020年3月8日をもって観光列車の定期運転が終了。以後は貸切や団体のみでの運転となる[12]。
歴史
改正鉄道敷設法によって湯前駅から妻線の杉安駅まで延伸が計画されていたが、建設されぬまま宮崎県側の佐土原 - 杉安間の妻線は1984年に廃止された。湯前駅から西米良村の村所を経て杉安駅・西都バスセンター間を結んでいたJR九州バスの日肥線も1996年に湯前駅 - 村所が西米良村営バス、1998年に村所 - 西都バスセンター間が宮崎交通バスに移管された。
駅一覧
- 全駅が熊本県に所在。また、人吉市以外は全町村球磨郡に属する。
- 全列車とも各駅に停車する。
- ()内は旧駅名。*印は転換時以降に設置された新駅
- 駅名欄の背景色が■である駅(人吉温泉駅 - 肥後西村駅)は令和2年7月豪雨の影響により不通となっている区間の駅を示す(2021年11月28日現在)[27]。
- 線路(全線単線) … ◇・∨:列車交換可能、|:列車交換不可
- 14ある駅のうち、改札業務などを行う有人駅は、人吉温泉・相良藩願成寺・あさぎり・多良木・湯前の5駅。その他の駅は無人駅である。
文化財
以下の施設が国の登録有形文化財に登録されている。
- 御溝橋梁
- 大王川橋梁
- 石清水アーチ橋
- 川村駅待合所
- 球磨川第四橋梁
- 第一高柱川橋梁
- 第二高柱川橋梁
- 内門橋梁
- 第二覚井橋梁
- 木上駅待合所及びプラットホーム
- 崖下橋梁
- 免田川橋梁
- 井口川橋梁
- 宮田橋梁
- 平原アーチ橋
- 東多良木駅待合所及びプラットホーム
- 百太郎橋梁
- 高橋川橋梁
- 湯前駅本屋
脚注
関連項目
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北海道 | |
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東北 | |
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関東・甲信越 | |
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北陸・東海 | |
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近畿 | |
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中国・四国 | |
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九州 | |
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路線名称は指定当時。この取り組みにより廃止された路線には、「*」を付した。
- ^ 現在の只見線の一部を含む。
- ^ 旅客営業のみ廃止し、路線自体は日豊本線の貨物支線として存続したのち1989年廃止。
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第1次廃止対象路線 | |
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第2次廃止対象路線 | |
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第3次廃止対象路線 | |
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