印西牧の原駅(いんざいまきのはらえき)は、千葉県印西市原一丁目にある、北総鉄道北総線の駅である。駅番号はHS13[2]。関東の駅百選に選定されている。
概要
当駅前後の区間は千葉ニュータウン鉄道が第三種鉄道事業者として線路を保有し、北総鉄道は第二種鉄道事業者となっている。
歴史
当駅と千葉ニュータウン中央駅のおよそ中間地点には天王前駅(仮称)を設置する計画もあった。しかし、千葉ニュータウンの開発計画の見直しにより設置は見送られた。
駅名の由来
開発前の地名は草深(そうふけ)であり、駅建設当時の仮称駅名も「印西草深駅」であった。なお、牧の原の由来に関しては「小金牧#印西牧」も参照。
駅構造
島式ホーム2面4線の地上駅で、掘割内に橋上駅舎を有し、出入口は北口と南口に分かれる。駅構内にはエレベーターが設置されているほか、ホーム上には待合室が設置されている。また、コンコースにはファミリーマートがある。
開業当時は内側2線を使用しない2面2線の形態であったが、2000年(平成12年)7月22日の印旛日本医大延伸と同時に印旛車両基地が開設された際に2面4線となった。それに伴い、延伸後も当駅始発・終着列車が設定されているほか、車両交換なども行われる。また、2010年(平成22年)7月の京成成田空港線(成田スカイアクセス)開業後は、北総線の朝時間帯の上下列車と夜時間帯の上り列車が、当駅で「スカイライナー」もしくはアクセス特急を待避する場合がある。
かつては日中運行される北総線列車の3分の1程度は当駅で京成高砂方面に折り返していたため、印旛日本医大へは40分間隔が開く場合があった(開業当初は日中の半数の列車が当駅折り返し)。なお、2012年(平成24年)10月21日のダイヤ改正により日中の当駅折り返し列車の運転区間が印旛日本医大まで延長されたため、現在は平日の朝ラッシュ時・夕方以降を除いて他の北総線の駅と同じ運転間隔である。
のりば
- 2・3番線は待避線で、3番線は上下線兼用である。
- 一部列車は、当駅で時間調整のため長時間停車する。この間に、スカイライナーやアクセス特急が当駅に停車中の列車を追い抜いていくシーンが見られる。
利用状況
2021年度の1日平均乗降人員は12,412人[北総 1]。北総線15駅中第5位で、北総線単独駅では千葉ニュータウン中央駅に次ぎ、アクセス特急通過駅では最多である[北総 1]。2000年代後半以降は後述する周辺施設のオープンに合わせて増加傾向にある。
近年の一日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通りである。
年度別一日平均乗降・乗車人員
年度
|
1日平均 乗降人員
|
1日平均 乗車人員[6]
|
1995年(平成07年)
|
[北総 2]3,083
|
|
1996年(平成08年)
|
[北総 2]4,209
|
|
1997年(平成09年)
|
[北総 2]5,730
|
|
1998年(平成10年)
|
[北総 2]6,766
|
|
1999年(平成11年)
|
[北総 2]7,598
|
|
2000年(平成12年)
|
[北総 2]8,022
|
4,027
|
2001年(平成13年)
|
[北総 2]7,690
|
3,866
|
2002年(平成14年)
|
[北総 2]7,798
|
3,902
|
2003年(平成15年)
|
[北総 2]7,942
|
3,970
|
2004年(平成16年)
|
[北総 2]8,151
|
4,102
|
2005年(平成17年)
|
[北総 2]8,797
|
4,444
|
2006年(平成18年)
|
[北総 2]9,339
|
4,709
|
2007年(平成19年)
|
[北総 2]10,558
|
5,315
|
2008年(平成20年)
|
[北総 2]11,342
|
5,697
|
2009年(平成21年)
|
[北総 2]11,743
|
5,893
|
2010年(平成22年)
|
[北総 2]12,053
|
6,032
|
2011年(平成23年)
|
[北総 2]12,036
|
6,014
|
2012年(平成24年)
|
[北総 2]12,354
|
6,175
|
2013年(平成25年)
|
[北総 2]12,821
|
6,411
|
2014年(平成26年)
|
[北総 2]12,691
|
6,339
|
2015年(平成27年)
|
[北総 2]13,052
|
6,516
|
2016年(平成28年)
|
[北総 2]13,339
|
6,657
|
2017年(平成29年)
|
[北総 2]13,713
|
6,847
|
2018年(平成30年)
|
[北総 2]14,410
|
7,201
|
2019年(令和元年)
|
[北総 2]15,124
|
[* 1]7,568
|
2020年(令和02年)
|
[北総 2]11,825
|
[* 2]5,913
|
2021年(令和03年)
|
[北総 1]12,412
|
|
2022年(令和04年)
|
|
|
駅周辺
周辺は、千葉ニュータウン(西の原・滝野地区)として1990年代後半に開発され、2000年代に入ると広大な土地を利用して駅周辺に大型商業施設が相次いで開業したことにより発展した。南口にはビッグホップガーデンモール印西、北口には牧の原モアが隣接する。また、北口側の千葉ニュータウン21住区(牧の原地区)の開発が行われており、完成すれば約2000世帯の大きな住宅地となる予定である。
なお、北総線および国道464号に並行してある広大な開削スペースは成田新幹線(未成線)、および北千葉道路用に確保されていたものである。このうち国道464号の平行高規格道路北千葉道路は既に建設、供用されており[7]、成田新幹線用地は印西牧の原駅を挟んで両隣の千葉ニュータウン中央駅~印旛日本医大駅間に、太陽光発電設備のパネルが設置されている。
行政機関・公共施設
- 千葉県水道局北総浄水場
- 印西市役所牧の原出張所
- 印西市役所滝野出張所
- 印西市立そうふけ公民館(文化館)
- そうふけ図書館
- そうふけ児童館
- そうふけ老人福祉センター
- 印西市牧の原地域交流センター
- 印西地区消防組合消防本部 牧の原消防署
商業施設
企業
教育機関
その他
バス路線
のりば |
系統 |
主要経由地 |
行先 |
運行事業者 |
備考
|
印西牧の原駅 |
北口 |
小林線 |
滝野公園・滝野小学校・小林牧場・牧の里中央 |
JR小林駅 |
ちばレインボーバス |
|
小林線 |
ジョイフル本田 |
印旛明誠高校 |
|
滝野循環 |
滝野公園・滝野6丁目・滝野1丁目・滝野小学校・滝野中学校 |
滝野循環 |
|
牧の原循環 |
西の原4丁目・ビジネスモール中央 |
千葉ニュータウン中央駅北口 |
鎌ヶ谷観光バス (生活バスちばにう) |
|
南口 |
西の原線 |
西の原公園・高花二丁目・原山小学校 |
千葉ニュータウン中央駅 |
ちばレインボーバス |
|
西の原公園・高花二丁目 |
船尾車庫 |
|
西の原公園・西の原小学校 |
印西牧の原駅 |
|
|
日医大千葉北総病院 |
|
印西牧の原駅南口 |
中ルート |
高花・高花団地入口・割野・木下駅南口 |
市役所 |
印西市ふれあいバス |
|
別所・木下駅南口 |
|
南ルート |
西の原公園・高花団地入口・ビジネスモール中央・千葉ニュータウン中央駅北口 |
印西牧の原駅南口 |
|
松崎・船岡坂上・千葉ニュータウン中央駅北口・ビジネスモール中央 |
|
印旛支所ルート |
竜腹寺東・荻原公園・印旛日本医大駅・日本医大千葉北総病院 |
印旛支所 |
|
西の原公園・印西牧の原駅南口 |
|
宗像路線 |
印旛日本医大駅・日本医大・鎌苅・岩戸 |
京成臼井駅 |
大成交通
|
造谷橋・師戸北 |
|
印旛日本医大駅 |
日本医大 |
|
当駅が登場する主な作品
北総鉄道は駅構内でのロケーション撮影に積極的であり、当駅の場合は駅舎が近代的であるうえ、車両基地が近く車両の手配がしやすいことから、映画などの撮影に使われることがある[9]。
ロケーション撮影
音楽
- ロックバンド・くるりのアルバム『TEAM ROCK』に収録されている楽曲「トレイン・ロック・フェスティバル」において当駅名が登場する。
隣の駅
- 北総鉄道
- 北総線
- ■特急・■普通
- 千葉ニュータウン中央駅 (HS12) - 印西牧の原駅 (HS13) - 印旛日本医大駅 (HS14)
※ 成田スカイアクセス線との共用区間ではあるが、当駅には京成電鉄が運行する列車は停車しない[10]。ただし、成田スカイアクセス線系統「アクセス特急」に使用される車両が当駅で夜間滞泊を行う運用が設定されており、西馬込発普通が当駅止まりとして入線し(休日は西馬込発普通印旛日本医大行きが折り返して当駅へ回送)、翌朝の当駅始発の普通羽田空港行き始発電車に使用される(京成線内特急、都営線・京急線内急行)。
脚注
- 千葉県統計年鑑
- 北総鉄道の1日平均利用客数
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
印西牧の原駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
|
---|
※全線にわたって京成成田空港線と線路・施設を共有している。 |
|
1992年廃止区間 | |
---|