JCSAT(ジェイシーサット)とはスカパーJSAT株式会社保有の通信衛星のうち、前身のJSAT株式会社から手がけている日本を通信範囲に含むシリーズである。現行の機体はいずれも3軸姿勢制御型。
衛星一覧
運用中の衛星
- JCSAT-1C - Kuバンド・Kaバンド衛星。航空機インターネット接続サービスやインドネシア国内向けの通信(テレグローバル社)等に利用されている。国際通信事業にも利用されている。
- JCSAT-6 - Kuバンド専用衛星。当初はJCSAT-4Aの呼称を持ち東経124度にてスカパー!プレミアムサービスで使用されていた。
- JCSAT-110 - CS放送に特化した日本向けのKuバンド専用衛星。CS放送のスカパー!のサービスに利用されている。別名・N-SAT-110。なお本衛星は、JSATと同じくスカパーJSATの前身である宇宙通信株式会社との共同利用機であった。同社による呼称「SUPERBIRD D」も用いている。
- JCSAT-2A - Cバンドは国際通信に、Kuバンドは日本国内の企業内通信、SNGのほか、ミュージックバードのPCM音声放送、SPACE DiVA両サービスにも利用されている。
- JCSAT-5A - N-STARaの後継機。別名:N-STARd。SバンドはNTTドコモの衛星携帯電話であるワイドスター用で、N-STARcと連携をとりながら稼動している。Kuバンドは、固定電話網のバックアップ・離島向け中継回線等のNTTグループの通信に利用される。
- JCSAT-3A - 日本初のCSデジタルテレビジョン放送パーフェクTV!(現スカパー!プレミアムサービスのパーフェクTVサービス)に利用された衛星JCSAT-3の後継機。Cバンドは国際通信に利用。
- JCSAT-RA - 予備衛星であるが、JCSAT-5Aの一部及びJCSAT-110のバックアップ機能は有していない。当初JCSAT-4としてCS放送のスカパー!プレミアムサービスに利用されていた初代予備衛星JCSAT-R(のちにインテルサットへ売却され、現在の呼称はIntelsat 26)の後継機。
- JCSAT-110R - JCSAT-110の予備衛星、かつ放送衛星システムとの区分保有機で、同社による呼称は「BSAT-3c」。
- JCSAT-4B - Kuバンド専用衛星。CS放送のスカパー!プレミアムサービスのサービスにも利用されている。もともとはJスカイBが利用する予定だったため、スカパーJSATでは「SKYサービス」と呼称していたJCSAT-4Aの後継機であるとともに、アジア及びオセアニア地域における通信・放送にも使用。
- JCSAT-2B - JCSAT-2Aの後継機。Kuバンドには国際ビームが追加され、出力が120Wから150Wへ増大した。Cバンドはカバーエリアが広くなり、北米などが追加された。出力は34Wから100Wへ増大した。
出来事
- 2005年
- 1月17日 - 軌道制御中のJCSAT-1Bの姿勢が崩れ、衛星を監視するためのテレメトリ信号を見失った。これによりJCSAT-1Bを利用する全回線が不通となった。その後、1月19日から順次サービス復旧。
- 7月22日 - 軌道制御中のJCSAT-1Bの姿勢が再び崩れ、衛星を監視するためのテレメトリ信号を見失った。これによりJCSAT-1Bを利用する全回線が不通となった。その後、予備衛星(JCSAT-R)をJCSAT-1Bの軌道位置へ移動しサービスを再開した。JCSAT-1Bは推進系のトラブルが原因で故障したという。
- 2006年
- 4月13日 - N-STARaの後継機JCSAT-5A(調達名称:JCSAT-9)の打ち上げに成功。軌道上試験の後、6月8日にロッキード・マーティンより引き渡しを完了した。なお、同機のSバンドトランスポンダを用いてワイドスターと呼ばれる衛星電話サービスを提供するNTTドコモは同機をN-STARdと呼称しているが、これは当時ドコモが自社単独で保有していた通信衛星N-STARc(2010年にスカパーJSATが譲受)が存在するためである。
- 8月12日 - アリアン5ロケットにより、JCSAT-3の後継となるJCSAT-3A(打ち上げ呼称JCSAT-10)の打ち上げに成功。同年10月に衛星引き渡し。
- 2007年
- 2009年
- 4月16日 - JCSAT-4Aの後継として、JCSAT-13の調達・打上契約を締結。2013年の打ち上げを目指す。
- 8月22日 - JCSAT-12の打ち上げ成功。同年スカパーJSATへ引き渡され、JCSAT-R後継の予備衛星JCSAT-RAとなった。
- 2011年8月7日 - BSAT-3c/JCSAT-110R打ち上げ。BSデジタル新チャンネル用放送衛星現用機(BSAT-3c)と、東経110度通信衛星予備機(JCSAT-110R)を兼ねる。
脚注
関連項目
外部リンク
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※[ ]内の数字は論理チャンネル枠1。放送事業者以外が運営する(していた)チャンネルは〈 〉内に運営会社名を付記。 |
公共放送 |
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民間放送 (地上波系列/独立系) |
4K | |
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2K |
- [14x / 74x]BS日テレ(2K)
- [15x / 75x]BS朝日(2K)
- [16x / 76x]BS-i → BS-TBS(2K)
- [17x / 77x]BSジャパン → BSテレ東(2K)
- [18x / 78x]BSフジ(2K)
- [21x]BS11
- [22x]BS12 トゥエルビ
- [26x-0]BS松竹東急
- [26x-1]BSJapanext
- [26x-2]BSよしもと
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有料放送 (スカパー!チャンネル) |
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その他 | |
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放送を終了した テレビ放送 |
通常放送(4K / 8K) | |
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通常放送(2K) | |
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有料放送(4K) | |
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有料放送(2K) | |
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特別放送(4K / 8K) |
- [00x]NHK / A-PAB(4K8K試験放送)
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特別放送(2K) | |
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放送を終了した ラジオ放送 | |
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放送を終了した 単営データ放送 | |
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関連法人 | |
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関連項目 | |
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1:放送事業者・サービス(テレビ / ラジオ / データ)ごとに1枠ずつ割り当てられる。00x - 29xはテレビ、30x - 59xはラジオ、60x - 89xは連動データ、90x - 99xは独立データに割り当てられる。なお、複数事業者で重複することもあり、その場合は「23x-0」のように枝番を付けて示す(便宜上、枝番は下1桁の「編成番号」の小さい順に0・1・2・3としている)。 2:BS29Xchが地上(関東広域圏)0X1chに対応する。BS890chは案内用データ放送。 |