Firefox Send

Firefox Send
運営元	Mozilla
種類	ファイル共有
サービス開始日	2019年3月12日 (5年前) (2019-03-12)
サービス終了日	2020年9月17日
現況	オフライン
ウェブサイト	send.firefox.com

Firefox Send（ファイアフォックス・センド）は、Mozilla Foundationが提供するファイル共有サービスである。2019年1月22日まで、Firefox Test Pilotにおいて運営[1]されたのち、Firefox Lockwiseなどと共に2019年3月12日から独立して運営されている[2]。2020年にサービス終了。

概要

DropboxやMicrosoft OneDriveなどのクラウドストレージサービスで提供されるファイル共有機能と同様の機能を持ち[3]、Firefoxアカウントにログインしない状態では最大1GB、ログイン状態では最大2.5GBまでのファイルを共有可能である[4]。ただしファイルは、有効期限を指定しなくても1週間で削除される。なお、ファイルをアップロードおよびダウンロードする際に用いるウェブブラウザはFirefoxである必要はない。

共有する際には暗号化されて保存され、共有リンクの有効期間やダウンロード回数の上限を指定することによって、セキュリティを高めることが可能である[4]。Mozilla Foundationは公式ブログにおいて、エンドツーエンドの暗号化がなされて保存される上、前述のセキュリティ対策が可能なため、他のファイル共有サービスと比較して安全であるとしている[5]。

経歴

Firefox Sendは2019年3月12日に、2017年8月からの試行期間を経て公開された[6]。その後、サービスがマルウェアを送信するといったサイバー犯罪に使われているとの報告により、2020年7月7日から一時的にサービスを停止していた[7]。

2020年9月17日、Mozilla CorporationはFirefox Sendを同日付けで終了すると発表した[8] [9]。

脚注

1. “モジラ、「Firefox」の新機能をテストする「Test Pilot」プログラムを間もなく終了”. ZDNet Japan (2019年1月17日). 2019年1月31日閲覧。
2. “Mozillaが無料の暗号化ファイル共有サービス「Firefox Send」を開始” (2019年3月13日). 2019年7月6日閲覧。
3. “ブラウザから無料でファイル共有できる「Firefox Send」、正式リリース - CNET Japan” (2019年3月13日). 2019年7月6日閲覧。
4. ^ “「Firefox Send」が公式版に　ブラウザ問わずファイルを暗号化して共有し、自動削除するツール - ITmedia NEWS” (2019年3月13日). 2019年7月6日閲覧。
5. “Introducing Firefox Send, Providing Free File Transfers while Keeping your Personal Information Private - The Mozilla Blog” (英語) (2019年3月13日). 2019年7月6日閲覧。
6. Lardinois, Frederic (1 August 2017). “Mozilla launches experimental voice search, file-sharing and note-taking tools for Firefox”. Tech Crunch. 12 July 2020閲覧。
7. Cimpanu, Catalin (7 July 2020). “Mozilla suspends Firefox Send service while it addresses malware abuse”. ZDNet. 9 July 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。12 July 2020閲覧。
8. “「Firefox Send」と「Firefox Notes」が終了　選択と集中のため”. ITmedia NEWS (2020年9月18日). 2020年9月26日閲覧。
9. “Update on Firefox Send and Firefox Notes”. Mozilla blog (2020年9月17日). 2020年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月8日閲覧。

外部リンク

• 公式ウェブサイト
• ffsend - GitHub (コマンドラインクライアント)