DCMホールディングス
DCMホールディングス株式会社(ディーシーエムホールディングス、英: DCM Holdings Co., Ltd.[3])は、ホームセンター事業を手がけるDCMなどを傘下に持つ、DCMグループ(旧・DJグループ)の持株会社である。発祥は釧路市の石黒金物店である。。 ブランドスローガンは「Do Create Mystyle くらしの夢をカタチに」[4]。 概要2006年9月1日にカーマ、ダイキ、ホーマックが経営統合し、DCM Japanホールディングス株式会社(ディーシーエムジャパンホールディングス)として設立された[5]。カーマとダイキの業務提携を嚆矢にホーマックが参加し、現在のDCMグループの原型が形成された[6]。これには3社の事業エリアが重複していなかったことも影響している。社名は、3社と三井物産による共同物流会社として設立されたDCMジャパン(DCMJ、現在は吸収合併)に由来する。この「DCM」は「Demand Chain Management」から命名された。 2007年12月にオージョイフルを買収し完全子会社化した[7]。これにより、同社の展開地域の一部がカーマ・ダイキそれぞれの展開地域の一部と重複したが、2009年(平成21年)3月にダイキがオージョイフルを吸収合併した[8]。2010年3月1日付でプライベートブランド (PB) 商品の開発を担っていたDCMジャパンを吸収合併した[9]。 2017年4月を目処に、ホームセンター(HC)業界第6位のケーヨー(本社:千葉市)と経営統合を予定していたが、資本・業務提携でも経営統合と同等の効果が得られ、事業規模の拡大や商品調達力等の強化は可能として一旦統合は見送り、2017年1月20日付けで持分法適用関連会社化した[10]。 2020年4月に、傘下のホームセンター事業を行う5社統合の受け皿企業として、DCM分割準備株式会社を設立[11]する。2021年3月1日に受け皿企業としてホームセンター事業子会社5社を吸収合併、同時にHD本体が手掛ける一部事業を吸収分割方式で継承させた上で、社名をDCM株式会社に改称した[12][13][14]。 2020年10月2日に島忠に対する株式公開買付け(TOB)を表明したものの、ニトリホールディングスとの競合に敗れ、買収はならなかった(後述)。 2022年9月1日付けで店名も傘下のDCMニコットを除いたDCMカーマ・DCMダイキ・DCMホーマック・DCMサンワ・DCMくろがねやの複数の名称をDCMに統一した[15][注 1]。 2023年9月29日、すでに持分法適用関連会社となっていたケーヨーを完全子会社化することを目的としたTOBを表明[17]して成立し、当社のケーヨーに対する株式保有比率は30.98%から90.70%に引き上がった[18]。その後、株式売渡請求により2024年1月9日にケーヨーを完全子会社化した[19]。 2024年4月12日、業務効率の向上や意思決定の迅速化を図るため、同年9月にDCMがケーヨーを吸収合併すると発表した。ケーヨーデイツーの店舗名称もDCMへ置き換え、店舗の看板やサインは順次変更する[20]。 島忠買収提案DCMホールディングスは、2020年10月2日に島忠にTOBを実施した上で買収を検討していることを明らかにした[21]。 その後、2020年10月21日にインテリア(家具)小売業大手ニトリの親会社ニトリホールディングスが島忠の敵対的買収を検討していることを明らかにした[22]。ニトリは、「島忠も含め、企業の合併・買収(M&A)を通じた成長の可能性を日々検討している」ことを明らかにした[22]。これについて、島忠は「具体的な提案は受領していない」とコメントしたが[22]、2020年10月29日にニトリホールディングスから「経営統合に関する意向表明書」を受領し、島忠社内でニトリホールディングスの提案を検討した結果、同年11月13日にDCMとの経営統合計画を撤回し、ニトリホールディングスと経営統合することを発表した[23]。 DCMは島忠株式を1株4,200円で買付を実施していたが、ニトリホールディングス側はそれよりも高い1株5,500円を提示した。 2020年11月16日にDCMは当日終了の予定であった株式買付期間を2020年12月1日まで延長し、11月27日に12月11日まで延長に変更[24]したが、ニトリが提示した価格に上積みを提示しなかった[25][26]。2020年12月29日にニトリホールディングスが公開買付の結果を発表し、応募株券等の数の合計買付予定数の下限を満たしたため買収が成功し、DCMホールディングスによる島忠買収は失敗した。 沿革
関連企業
グループ会社の店舗がない県鳥取県、島根県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県(2017年(平成29年)1月現在)。 脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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