2020 QG
2020 QG(別名: ZTF0DxQ[4])とは、直径が数 m程度の地球横断小惑星である。アポロ群に属しており、2020年8月16日午前4時9分に地球表面から2,950 km[注 1]の距離にまで接近した[3]。2020年8月16日にパロマー天文台のZwicky Transient Facility(ZTF)によって最も接近した約6時間後に画像が撮影され、後にインド工科大学の学生であるKunal Deshmukhによって確認された。同僚のKritti SharmaとChen-Yen HsuとともにZTFからの画像を分析した[5]。 2020 QGは、地球に影響を与えたものを除くと、2011年に接近した2011 CQ1や2020年5月に接近した2020 JJよりも近い距離[注 2]にまで接近し、既知のどの小惑星よりも地球に接近した小惑星となった。絶対等級は29.8で、直径は3–6メートル (10–20 ft)であると推定されている[4]。これは、2008 TC3や2018 LAと同程度の大きさである。
軌道と分類2020 QGは、公転周期が2.7年(990日)で軌道長半径は約1.9 auである。太陽から最も近づくときは約1.0 auまで近づき、遠ざかるときは約2.9 auまで離れる。軌道離心率は0.49で、黄道に対して5.5°傾いている[3]。2020年8月の地球への接近により、2020 QGの公転周期は990日から964日へと変化した[6]。 地球への接近による摂動の影響を受ける前の、2020年5月時点での地球軌道との最小交差距離(Earth MOID)は0.00027 au(40,000 km)であったが[3]、地球最接近の数時間前の時点で0.0001 au(15,000 km)まで近づき、地球への接近による摂動で軌道が変化し、さらに最小交差距離は短くなった[2]。 脚注注釈
出典
外部リンク
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