TOI-1130
TOI-1130とは、地球からみなみのかんむり座の方向に約190光年離れた場所に位置するスペクトル分類がK7型の恒星である[1]。TYC 7925-02200-1やTIC 254113311とも呼称される。TOI-1130は、年齢が82億年である[1]。大きさは太陽より約32%小さい。
惑星系TOI-1130には、TESSによって海王星型惑星と木星型惑星(ホット・ジュピター)の2つの太陽系外惑星が発見されている[1]。公転周期が10日未満のホット・ジュピターは主星に非常に近く、通常は0.1天文単位より内側を公転している。それらの惑星系では、軌道距離の数倍以内に他の惑星が公転している事例は少なかった。そのような惑星系は以前までにWASP-47系、ケプラー730系のみであった。TOI-1130系は、公転周期が10日より短いホット・ジュピターと2番目の惑星が公転していることが知られている惑星系としては3番目に発見された惑星系である。 内側の惑星TOI-1130 bは、海王星サイズの惑星で、公転周期は約4.1日である[1]。表面温度は527℃。外側の惑星TOI-1130 cは、ホット・ジュピターで、公転周期は約8.4日である。表面温度は364℃。 これらの惑星は、Huang博士や共著者がTESSの観測データを解析して発見した[1]。その後、パンスターズ、TRAPPIST望遠鏡、SMARTS望遠鏡による地上からの観測で惑星の存在が発見された。未だに大量のTESS観測データが解析されていないため、より多くのTOI-1130系のような惑星系の発見が期待できるとされている。
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