2020 JJ
2020 JJは、2020年に発見されたアポロ群に属する小惑星の一つである[2][3]。絶対等級は約30等級と極めて暗く、直径が2.7~6 mしかないかなり微小な天体であると考えられている[4][5]。 特徴2020 JJは軌道離心率0.422の潰れた楕円軌道を1.85年かけて公転しており、近日点では地球軌道よりも太陽に近づき、遠日点では火星軌道よりも外側まで遠ざかる[2][3]。アポロ群に分類される地球近傍天体(NEO)で、地球との最小交差距離(Earth MOID)はわずか526 km(3.52×10−6 au)しかない[2]。 2020 JJは、2020年5月4日の5時53分から6時16分(いずれもUTC)までにレモン山天文台で行われているレモン山サーベイによって撮影された画像から検出され、発見当初は「C2QQFV2」という暫定名称で呼ばれていた[1]。その後すぐに行われた分析により、2020 JJが地球のすぐ傍にまで接近していることが判明し、その後6時間以内に地球に衝突する確率が5%ほどあると分析されたが[1]、最終的に2020 JJは、同日12時5分前後(UTC)に南太平洋の上空約7,000 km(地球の中心から13,400 km)を通過していったとみられている[1][4][5]。 仮に2020 JJが地球の大気圏に突入したとしても、大気圏内でほぼ燃え尽きていたと考えられているが、2020 JJはこれまでで6番目の近さにまで地球に接近した小惑星で[4][5]、同等の近さにまで小惑星が接近したのは2019年10月31日に地表から6,200 kmにまで接近した2019 UN13以来である[5][6]。 出典
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