GJ 2056とは、地球から約28.47パーセク離れた場所に位置する恒星(赤色矮星)である[1][3]。GJ 2056は太陽の質量の約0.62倍の質量をもつ大型の赤色矮星である。2つの太陽系外惑星が周囲を公転していることが知られている。
惑星系
2020年8月、ドップラー分光法を用いた観測により2つの太陽系外惑星b、cが周囲を公転していることが公表された[4]。観測データの分析により、これら2つの惑星は軌道離心率が大きく、潰れた楕円軌道を公転していると推測されている。bの離心率は0.72、cは0.81である[1]。
GJ 2056 bは公転周期が約70日で下限質量が地球の約16倍であり、ハビタブルゾーン内を公転していることが判明している。しかし、質量が大きく地球型惑星ではないと考えられている。なお、GJ 2056 bに衛星があれば生命の存在が可能である可能性がある。
GJ 2056 cは地球の約140倍もの質量をもっている。公転周期は約8.2年である。
脚注
注釈
- ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
出典
- ^ a b c d e “Catalog”. The Extrasolar Planet Encyclopaedia. 2020年8月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “GJ 2056”. Simbad. 2020年8月28日閲覧。
- ^ “太陽系近傍の赤色矮星に太陽系外惑星が続々と見つかる”. exop.info. 2020年8月28日閲覧。
- ^ Feng, Fabo; Shectman, Stephen A.; Clement, Matthew S. (2020). "Search for Nearby Earth Analogs. III. Detection of ten new planets, three planet candidates, and confirmation of three planets around eleven nearby M dwarfs". arXiv:2008.07998 [astro-ph.EP]。
関連項目