1960年の映画(1960ねんのえいが)では、1960年(昭和35年)の映画分野の動向についてまとめる。
1959年の映画 - 1960年の映画 - 1961年の映画
出来事
世界
日本
- 1月
- 2月
- 2月29日 - 仏政府、60年前に撮影した実写フィルム3巻(日本最古のフィルム)を国立近代美術館に寄贈。
- 3月
- 3月1日 - 第二東映が2本立てによる映画製作配給を開始する。日本映画は6社7系統になった。
- 3月13日 - 東映スターの波多伸二(22歳)、ロケ中のオートバイ事故で死去[18]。
- 4月
- 5月
- 5月9日 - 東映、専門館感謝パーティーとファンのための「東映友の会」発会式を京都・二条城で開催。12月末、東映専門館は邦画上映館の半数近く(2854館)を占める状況。
- 6月
- 大島渚監督『青春残酷物語』が封切られ、松竹ヌーヴェルヴァーグが始まる。松竹ヌーヴェルヴァーグ、大島渚、吉田喜重、篠田正浩ら若手監督活躍。
- 6月2日 - 大蔵省、米国メジャー日本支社に対し、利潤の送金を許可。
- 6月4日 - 東京地区洋画興行、東宝と松竹の両ロードショー系統の一般封切館の番組編成を東宝が担当。
- 6月20日 - 日本映画5社が、経営状態が悪化した新東宝から旧作映画25本のテレビ放映権を買い上げた。
- 7月
- 8月
- 8月7日 - 『水戸黄門』 / 『続続 べらんめえ芸者』[22]公開、ヒット。
- 8月11日 - NHKのテレビ登録台数が500万台を突破。
- 9月
- 新東宝労組、会社再建を迫るためにストライキ。
- 9月1日 - 東和映画は、東宝系の中央映画と合併し、社名を東和株式会社とした。
- 9月10日 - NHKと民放4局がテレビのカラー本放送を始めた[注 1]。
- 9月15日 - 黒澤プロダクションの第1回作品『悪い奴ほどよく眠る』先行ロードショー。10月1日、一般公開。
- 9月16日 - 東宝、松竹系も含めた東宝の番組編成による関西地区洋画興行再編を実施。関西洋画チェーンに紅系、白系 緑系の3系統が発足。
- 9月19日 - 東京銀座に東映会館竣工[23]。9月20日、丸の内東映劇場・丸の内東映パラス開業。丸の内東映、こけら落としは『海賊八幡船』[24]。
- 10月
- 11月
- 国立近代美術館フィルム・ライブラリーが創設された。
- 11月2日 - 東映との合併による新東宝経営再建、東映側から審議打ち切りを通知。
- 11月8日 - オール東宝ニュータレントに1万5000人が応募、第一次審査開始。
- 11月11日 - 新東宝再建委員会を設立。
- 12月
- 新東宝、大蔵貢社長辞任。
- 12月27日 - フィルム・ライブラリー助成協議会創立。
- 12月31日 - 全国のテレビ放送局数128。
周年
日本の映画興行
- 入場料金(大人)
- 入場者数 10億1436万人[33]
- 興行収入 727億9800万円[33]
- 配給収入 397億3100万円[33] - テレビの事業収入が映画の配給収入を上回る。テレビが、メディアとしての地位を確立。
1960年配給会社別年間配給収入
配給会社
|
年間配給収入
(単位:百万円)
|
前年対比
|
しようちく松竹
|
4,261
|
079.1%
|
とうほう東宝
|
4,781
|
104.0%
|
たいえい大映
|
4,608
|
097.9%
|
しんとうほう新東宝
|
1,321
|
064.0%
|
とうえい東映
|
9,749
|
113.9%
|
につかつ日活
|
6,246
|
112.7%
|
- 出典: 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月、48頁。
各国ランキング
日本配給収入ランキング
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、170頁。ISBN 978-4873767550。
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、171頁。ISBN 978-4873767550。
北米配給収入ランキング
1960年北米配給収入トップ10
順位 |
題名 |
スタジオ |
配給収入
|
1.
|
スパルタカス
|
ユニバーサル映画
|
$14,000,000
|
2.
|
サイコ
|
パラマウント映画
|
$9,100,000
|
3.
|
栄光への脱出
|
ユナイテッド・アーティスツ
|
$8,500,000
|
4.
|
スイスファミリーロビンソン
|
ウォルト・ディズニー
|
$7,900,000
|
4.
|
アラモ
|
ユナイテッド・アーティスツ
|
$7,900,000
|
6.
|
アパートの鍵貸します
|
ユナイテッド・アーティスツ
|
$6,700,000
|
7.
|
バターフィールド8
|
MGM
|
$6,000,000
|
8.
|
オーシャンと十一人の仲間
|
ワーナー・ブラザース
|
$5,500,000
|
9.
|
ママは腕まくり(英語版)
|
MGM
|
$5,300,000
|
10.
|
孤独な関係
|
20世紀フォックス
|
$5,200,000
|
- 出典:Finler, Joel Waldo (2003). The Hollywood Story. Wallflower Press. pp. 358–359. ISBN 978-1-903364-66-6
日本公開映画
1960年の日本公開映画を参照。
受賞
誕生
死去
脚注
注釈
- ^ 『東宝五十年史』では「NHKなど八局」となっている。
出典
参考文献
外部リンク
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1880年代 | |
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1890年代 | |
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1900年代 | |
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10年代 | |
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20年代 | |
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30年代 | |
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40年代 | |
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50年代 | |
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60年代 | |
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70年代 | |
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80年代 | |
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90年代 | |
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2000年代 | |
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10年代 | |
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20年代 | |
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