![曖昧さ回避](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5f/Disambig_gray.svg/25px-Disambig_gray.svg.png) |
この項目では、小説家について説明しています。アイドル・女優・ファッションモデルについては「齋藤飛鳥」をご覧ください。 |
齊藤 飛鳥(さいとう あすか、1982年 -)は、日本の小説家、児童文学作家[1]。別名義に羽生 飛鳥(はにゅう あすか)[2]。
経歴
神奈川県に生まれる[1]。上智大学文学部史学科を卒業する[1]。専攻は、日本中世史[4]。大学在学中は、日本児童文学者協会の通信講座で村山早紀のもとで教えを受けた。
2010年、童心社より『おコン草子』を刊行し、児童文学作家としてデビューする[4]。2017年、『へなちょこ探偵24じ』で宇都宮市立中央図書館主催の第33回うつのみやこども賞を受賞する[6][7][4][8]。同年、『禿髪殺し』が東京創元社主催の第14回ミステリーズ!新人賞で最終候補作品に選ばれる[9][4]。翌2018年、歴史ミステリ『屍実盛』で第15回ミステリーズ!新人賞を受賞[1]。
2021年、羽生飛鳥名義でミステリーズ!新人賞候補作・受賞作を含む連作短編集『蝶として死す 平家物語推理抄』を刊行[2]。同年、同作で第4回細谷正充賞を受賞[10]。『ミステリマガジン』2022年1月号掲載の「ミステリが読みたい! 2021年版」では国内篇第10位となりミステリデビュー作で最も順位が高かった作品に与えられる新人賞国内篇を受賞した[11]。以降、主に児童文学作品では齊藤飛鳥、大人向けのミステリなどでは羽生飛鳥の名義を用いている[12]。
人物
幼い頃から、アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズシリーズ』やモーリス・ルブラン『アルセーヌ・ルパンシリーズ』などの児童向け作品に接している[4]。大学時代は、はやみねかおる『名探偵夢水清志郎事件ノート』シリーズや松原秀行『パソコン通信探偵団事件ノート』、芦辺拓『ネオ少年探偵シリーズ』などを読んでいる[4]。大学卒業後は、エラリー・クイーンやアガサ・クリスティなどの作品に熱中したとしている[4]。好きな小説として、岡田鯱彦『薫大将と匂宮』、ルース・ホワイト『ベルおばさんが消えた朝』、金庸『雪山飛狐』を挙げている[4]。
ミステリ・ランキング
- ミステリが読みたい!
- 2022年 - 『蝶として死す 平家物語推理抄』10位
- 2023年 - 『揺籃の都 平家物語推理抄』28位
作品リスト
単行本
小説
- 齊藤飛鳥名義
- 『おコン草子』(2010年10月 童心社)
- 『おコン絵巻お澄ヶ淵の大蛇』(2014年3月 翠琥出版)
- 『子鬼と暮らせば 長月山の仙人さま』(2015年6月 翠琥出版)
- 『へなちょこ探偵24じ』(2015年11月 童心社)
- 『子ども食堂かみふうせん』(2018年11月 国土社)
- 『シニカル探偵 安土真 (1)結成!放課後カイケツ団』(2023年8月 国土社)
- 羽生飛鳥名義
- 『蝶として死す 平家物語推理抄』(2021年4月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2024年3月 創元推理文庫)
- 収録作品:禿髪殺し / 葵前哀れ / 屍実盛 / 弔千手 / 六代秘話
- 『揺籃の都 平家物語推理抄』(2022年6月 東京創元社 ミステリ・フロンティア)
- 『歌人探偵定家 百人一首推理抄』(2024年6月 東京創元社)
エッセイなど
- 羽生飛鳥名義
- 『『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士』(2022年9月 PHP研究所)
アンソロジー収録
- 「妖と稚児」 - 『妖がささやく』(小川英子、佐々木江利子編、2015年8月 翠琥出版)
- 「弔千手」(再録) - 『本格王2021』(本格ミステリ作家クラブ編、2021年6月、講談社文庫)
雑誌等掲載
小説
- 齊藤飛鳥名義
- 「楽園を夢見て」 - 『日本児童文学』2014年1・2月号(日本児童文学者協会編、2014年1月 小峰書店)
- 「屍実盛」 - 『ミステリーズ!』vol.91 OCTOBER 2018(2018年10月 東京創元社)
- 「弔千手」 - 『ミステリーズ!』vol.101 JUNE 2020(2020年6月 東京創元社)
- 羽生飛鳥名義
- 「悪僧独尊謎解き善行」 - 『小説新潮』2021年10月号
- 齊藤(羽生)飛鳥名義
- 「『監視⇔監視』――『エクリプス・フェイズ』ソロアドベンチャー「流れよわが涙、と監視官は言った」リプレイ小説」 - 『SF Prologue wave』(2021年12月7日)[12]。TRPGリプレイ小説
- 「『鈍腕センティネルは今日も断崖絶壁』――『エクリプス・フェイズ』ソロアドベンチャー「哀しみのオルガスマシン」リプレイ小説」 - 『SF Prologue wave』(2022年3月13日)[13]
エッセイなど
すべて羽生名義。
脚注
参考文献
関連項目
|
---|
受賞作 |
- 第1回 受賞作なし
- 第2回 高井忍「漂流巌流島」
- 第3回 秋梨惟喬「殺三狼」 / 滝田務雄「田舎の刑事の趣味とお仕事」
- 第4回 沢村浩輔「夜の床屋」
- 第5回 梓崎優「砂漠を走る船の道」 / 市井豊「聴き屋の芸術学部祭」(佳作)
- 第6回 受賞作なし
- 第7回 美輪和音「強欲な羊」 / 明神しじま「商人の空誓文」(佳作) / 深緑野分「オーブランの少女」(佳作)
- 第8回 受賞作なし
- 第9回 近田鳶迩「かんがえるひとになりかけ」 / 中村みしん「○の一途な追いかけかた」(佳作) / 天野暁月「清然和尚と仏の領解」(佳作)
- 第10回 櫻田智也「サーチライトと誘蛾灯」
- 第11回 浅ノ宮遼「消えた脳病変」
- 第12回 伊吹亜門「監獄舎の殺人」 / 榊林銘「十五秒」(佳作)
- 第13回 受賞作なし
- 第14回 受賞作なし / 丹野一郎「未知との遭遇」(優秀賞)
- 第15回 齊藤飛鳥「屍実盛」
- 第16回 床品美帆「ツマビラカ~保健室の不思議な先生~」
- 第17回 大島清昭「影踏亭の怪談」 / オオシマカズヒロ「噛む老人」
- 第18回 柳川一「三人書房」 / 村嶋祝人「百円玉」(優秀賞)
- 第19回 真門浩平「ルナティック・レトリーバー」
|
---|
選考委員 | |
---|
関連項目 | |
---|