鮭延寺 (古河市)
鮭延寺(けいえんじ)は、茨城県古河市大堤にある曹洞宗の寺院。戦国時代の武将であり、出羽山形藩最上家の重臣だった鮭延秀綱の菩提を弔うために創建された[1]。 歴史慶安元年(1648年)頃、鮭延越前守秀綱の菩提を弔うため、家臣たちにより創建された。越前国(福井県嶺北地方)・永平寺の末寺になっている[1]。 秀綱は天正9年(1581年)に最上義光と戦ったのち、その家臣となり出羽国最上郡(山形県北部)真室の地を安堵されていた。しかし義光の死後、元和8年(1622年)に家中の争いのため最上家は改易され、山形藩家老だった秀綱は老中・土井利勝に預けられる。翌年に赦された後は利勝の家臣となり、利勝の転封に伴って古河に移り住んだ。秀綱には改易後も貧窮生活をいとわずに仕え続けてきた家臣が10人いたので、土井家からの食禄をすべて分け与え、自身は1日交代で家臣の家を泊まり歩いたとも言われている(『古今武家盛衰記巻十五』)。正保3年(1646年)、秀綱が亡くなると家臣たちは非常に悲しみ、菩提を弔うために本寺を建立した。境内墓地の奥に秀綱の墓となっている大きな五輪塔がある。 文化財
交通
脚注
参考文献
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