高蔵寺ニュータウン
高蔵寺ニュータウン(こうぞうじニュータウン、英: Kozoji New Town)は、愛知県春日井市東部の丘陵地帯に建設されたニュータウン。2023年4月現在の人口は39,912人[1]。 1968年(昭和43年)に入居が開始された、日本で二番目に古い大規模ニュータウンである。千里や多摩と並ぶ黎明期のニュータウンの一つ。 概要東西約4km[2][3]・南北約4km[2][3]に渡るニュータウンで、名古屋圏のベッドタウンとして開発された[4]東京大学の高山英華研究室が主導した都市計画で、イギリスやフランスのニュータウンの知識を参考にしながら都市開発を行った、戦後日本の代表的なニュータウンである[5]。設計は津端修一[6][7]。ニュータウンが丘陵地帯を開拓して作られた事にちなみ、地名にはすべて「台」の文字が付けられている[8]。 ニュータウンの中心部には、アピタ高蔵寺店を中核としたサンマルシェと呼ばれるショッピングセンターがあり[9]、このショッピングセンター周辺がニュータウンの中核施設群「センター地区」[8][10]となっている。また、ニュータウン周辺や国道19号、155号沿いには郊外型の店舗が多数進出している。 ニュータウン内には航空自衛隊高蔵寺分屯基地がある[11]。高蔵寺ニュータウンの計画はこの基地の移転を前提にしたものだったが、移転候補先で反対運動に合い、移転計画が頓挫してしまった[11]。そのため高蔵寺ニュータウンは、基地を抱えたまま現在に至っている[11]。同基地が移転せずその部分が未だに開発されていない分だけ、計画よりも人口が少なくなっている[11]。 名古屋市のベッドタウンであるため、名古屋市への勤務者がきわめて多い[11]。 リニューアル計画高蔵寺ニュータウンでは、他地域のニュータウン同様に高齢化と老朽化が深刻な問題になっている[12][13]。ニュータウン内の人口は、1995年の52,215人をピークに減少が続いている[13]。ただし戸建て住宅の人口はほぼ横ばいであるため、とくに集合住宅での人口が急減しているものと見られる[13]。 そのため、春日井市では「高蔵寺リ・ニュータウン計画」を打ち出して、街のリニューアルに着手している[13][14]。
地理山地
河川
湖沼
ニュータウンの地域概要以下の人口、高齢化率はすべて2022年10月現在[15]。 藤山台高蔵寺ニュータウンの中で最も早期に番早く整備された街である[16]。人口は8,785人。高齢化率は34.66%。 愛知県立高蔵寺高等学校[17][18]やグルッポふじとう[19]などが立地している。 岩成台人口は8,093人。高齢化率は34.75%。 高森台高蔵寺ニュータウンの中でも最も標高が高い[8]。人口は7,494人。高齢化率は35.86%。 中央台高蔵寺ニュータウンの中央部に位置する[8][20]。人口4,524人。高齢化率は41.47%。 サンマルシェ[21]や高蔵寺郵便局[22]、春日井市東部市民センター[12][23]が立地する。 石尾台人口4,526人。高齢化率は47.48%。 押沢台団地が存在しない[8]。人口4,127人。高齢化率は38.91%。 高座台ニュータウンの中でも最も高蔵寺駅に近い地区[8]。人口2,638人。高齢化率は31.01%。 歴史・沿革昭和時代
平成時代
令和時代教育機関高等学校中学校(市立)※ 高座台1丁目~4丁目は春日井市立高蔵寺中学校校区。5丁目のみ岩成台中学校校区。 小学校(市立)
交通最寄り駅である高蔵寺駅からニュータウンの中心部へは、2km離れているうえに大きな坂を上る必要がある[38]。高蔵寺駅からニュータウン方面へは名鉄バスが運行しており、バスの本数も比較的多い[38]。しかし、ニュータウン内では自家用車が広く利用されており、自動車免許を持たない交通弱者への対応が課題となっている[38]。 そのほか、ニュータウンから春日井市民病院まではかすがいシティバスはあとふるライナーが、ニュータウン内にはサンマルシェ循環バスが走っている[39]。令和4年度からオンデマンド乗合サービス(乗合タクシー)の実証実験を行っている[40]。2023年2月からは、自動運転車両の定常運行が開始された[41]。 鉄道バス(路線バス)道路
脚注注釈出典
参考文献
関連項目
外部リンク
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