阪急バス向日出張所阪急バス向日出張所(はんきゅうバスむこうしゅっちょうじょ)は、京都府向日市寺戸町小佃5-4(阪急京都本線 東向日駅前)にあった、阪急バスの出張営業所。 概要阪急バスでは2つしかなかった京都府内の営業所の1つ。かつて存在した七条営業所などの廃止により、「向日営業所」として府内の基幹営業所となっていた。 後に長岡京市や大山崎町内で路線網の拡充・増便が行われたことで、1982年7月15日に大山崎営業所が開設された際に、出張所に格下げされた[1]。 なお、運行管理業務は1998年4月1日から阪急田園バスに委託していたが[2]、2019年7月1日に同社との合併により直営化した[3]。 2024年10月1日をもって営業所としては廃止となり、管轄路線は大山崎営業所に移管されている。現在は窓口のみ名称を「東向日乗車券発売所」と変更して営業している。 過去の担当路線現在も運行されている路線については大原野線、ぐるっとむこうバス、向日町競輪場線を参照。ここでは当出張所で廃止された系統を挙げる。 京都線古くは京阪間を直通する系統があったが、いくつかの区間に分割された中の一つに当たる。昭和末期に廃止。なお、菱川 - 小畑橋間の経路は国道171号上に設定していたため、平成初期に存在していた向日 - 水無瀬直通系統の経路とは異なる。
洛西ニュータウン線2003年3月16日の阪急洛西口駅開業に伴い、運行を開始した路線。 運行開始当初は阪急洛西口駅前発着の4系統を中心に、一部阪急東向日発着の便があったが、廃止された桂線の一部ルートを承継する関係から、旧24系統と同一の物集女 - 車塚住宅前経由で運行していた。 しかしながら、京都市営バスやヤサカバス、京都交通(現在の京阪京都交通)との競合もあり、半年後の同年9月の改正より阪急洛西口駅前からJR向日町方面へ延伸し、同駅発着主体にシフトされた。なお、洛西口駅前 - 洛西バスターミナル間は京都市営バス西4号系統と同一ルートを走行しており、系統番号も共通する。 2008年10月18日にJR桂川駅が開業すると、4系統と旧24系統がJR桂川駅前に乗り入れることになり、この日の改正で平日の朝夕ラッシュ時には同駅発着が基本となった。また24系統については、福西循環系統と旧桂線区間を走る阪急東向日 - 車塚住宅前 - JR桂川駅前系統の2系統に分けられ、後者は本数が保たれた一方で、前者の循環系統は2003年9月改正に続き減便が行われ平日・土曜日の1便のみの運行となった。減便された福西循環の区間では、京都市営バスとヤサカバスが頻発運行している。 なお1987年5月29日から1997年2月7日にも全く同じ路線名の路線が走っていた[注 1]。 2003年3月16日から2003年9月30日改正までいずれも最長経路のみ列挙する。 2003年3月16日の運行開始時は、阪急東向日 - 洛西口駅前間を旧桂線と同じ車塚住宅前経由で運行していた。また、4系統・24系統ともに洛西口駅前→阪急東向日間は「44系統」として運行していた。
2003年9月30日改正から2008年10月18日改正までJR向日町 - 高田町 - 洛西口駅前のルートを新規に免許取得し、本数の多い4系統は車塚住宅前経由からJR向日町経由に変更して、JR線への連絡を図った。4系統が増便された一方で、24系統の旧桂線を除く区間では昼間中心の運行に減便された他、一部の北福西町止めも循環運行に変えられた。
2011年3月以降2011年3月26日には向日・洛西地区の大幅なダイヤ改正が実施され、特に洛西地区の運行の適正化が図られた。以下、系統別に解説する。 2020年4月27日ダイヤ改正で6系統が土休日1往復のみ残るほかは、各系統とも廃止されたが[4]、残った6系統も2020年12月31日をもって廃止となり、洛西口駅・JR桂川駅から阪急バスが姿を消した[5]。
桂線阪急桂駅と東向日駅との間を府道142号沓掛西大路五条線(山陰街道)、67号西京高槻線(物集女街道)経由で結んでいた路線。 中心となる62系統がおおむね1時間間隔で運行され、補完として61系統が朝に川島六ノ坪町→物集女→樫原回り、夕方にその逆回りで運行されていたが、2003年3月16日の阪急洛西口駅の開業に伴い廃止された。ただし前述の通り、阪急東向日 - 物集女間は同日より運行を開始した洛西ニュータウン線(24系統)の一部に承継されている。 このほか、阪急東向日から桂線、阪急桂を経由して七条大宮まで向かう路線もあったが、昭和40年代に廃止されている。
長岡線(東向日水無瀬系統)
長岡京線滝ノ町系統
菱川系統阪急東向日から国道171号で長岡京市へと向かい、JR長岡京・阪急長岡天神の各駅を経由して、阪急東向日に戻る路線。 かつては71・72系統[注 2]を名乗っており、JR長岡京・阪急長岡天神を通った後に市内の友岡・久貝(くがい)地区も経由して、JR長岡京に戻るというルートだった。しかし、通し利用の乗客が少ないことなどから友岡・久貝地区の運行が2011年3月26日の改正で分離され、大山崎営業所による運行となった。また、阪急東向日 - 落合橋間は旧長岡線(東向日水無瀬系統)40系統のルートをほぼ踏襲している。なお、JR向日町では洛西ニュータウン線と同様にロータリーには入らず、府道上の停留所を通る。
運賃初乗り170円の対キロ区間制運賃である[6]。 コロナ禍による利用者・収益の減少などを鑑み、2022年6月1日に運賃を改定し[注 3]、10円から40円の値上げ(初乗り180円から最高390円。洛西バスターミナル - 境谷センター前間のみ170円に据え置き、境谷センター前 - 大原野小学校前は初乗り200円に変更)となる。なお、長岡京市関連の路線は230円均一運賃に改定される(大山崎営業所の項目を参照)[6][7]。 ぐるっとむこうバスは200円の均一運賃である。 脚注注釈出典
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