越前 敏弥(えちぜん としや、1961年[1] - )は、日本の翻訳家、翻訳講座講師[2]。
石川県生まれ[1]。筑波大学附属駒場中学校・高等学校、東京大学文学部国文科卒業。ゲームセンター従業員、学習塾自営、留学予備校講師などを経たのち、フェロー・アカデミーで田村義進のゼミクラスで翻訳を学ぶ。37歳からエンタテイメント小説の翻訳を始める。ダン・ブラウン作品などミステリーの翻訳を中心に活動中。また、朝日カルチャーセンター(東京・大阪)で教鞭をとるかたわら、翻訳ミステリー大賞の創設などにも携わり、後続の育成にも力を注いでいる。
作品リスト
著書
- 『越前敏弥の 日本人なら必ず誤訳する英文 あなたはこれをどう訳しますか?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)2009.2
- 『越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)2011.2
- 『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 リベンジ編』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)2014.3
- 『翻訳百景』(角川新書)2016.2
- 『文芸翻訳教室』(研究社)2018
- 『この英語、訳せない!:headは頭?顔?首?』(ジャパンタイムズ出版)2019
- 『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 決定版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)2019
- 『「英語が読める」の9割は誤読』(ジャパンタイムズ出版)2021
編纂
翻訳
- ロバート・ゴダード
- 『惜別の賦』(創元推理文庫)1999.1
- 『鉄の絆』上・下(創元推理文庫)1999.4
- 『石に刻まれた時間』(創元推理文庫)2003.1
- 『還らざる日々』上・下(講談社文庫)2008.7
- マイクル・レドウィッジ
- スティーヴ・ハミルトン
- 『氷の闇を越えて』(ハヤカワ文庫)2000.4/新版(ハヤカワ・ミステリ文庫)2013.7
- 『ウルフ・ムーンの夜』(ハヤカワ文庫)2001.1
- 『狩りの風よ吹け』(ハヤカワ・ミステリ文庫)2002.5
- 『解錠師』(早川書房)2011.12/ハヤカワ・ミステリ文庫 2012.12
- 『ニック・メイソンの第二の人生』(角川文庫)2016
- 『ニック・メイソンの脱出への道』(角川文庫)2018
- リチャード・ハル
- ジェレミー・ドロンフィールド
- ジェフリー・ディーヴァー
- 『死の教訓』上・下(講談社文庫)2002.3
- 『死の開幕』(講談社文庫)2006.12
- ジョン・サールズ
- 『ボーイ・スティル・ミッシング』(角川書店)2003.1
- ダン・ブラウン
- 『天使と悪魔 ヴィジュアル愛蔵版』(角川書店)2006.12
- 『ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版』(角川書店)2005.8
- 『ダ・ヴィンチ・コード 特装革製ヴィジュアル愛蔵版』(角川書店)2006.11
- 『ロスト・シンボル Limited Edition』上・下(角川書店)2010.2
- 『インフェルノ』上・下(角川書店)2013.11。角川文庫(上・中・下)2016.2
- 『インフェルノ ヴィジュアル愛蔵版』(角川書店)2015.8
- 『オリジン』上・下 (KADOKAWA) 2018。角川文庫(上・中・下)2019
- アンドリュー・テイラー
- 『天使の遊戯』(講談社文庫)2004.2
- 『天使の背徳』(講談社文庫)2005.1
- 『天使の鬱屈』(講談社文庫)2006.2
- ロナルド・アンソニー
- 『父さんが言いたかったこと』(新潮社)2004.2
- ドナルド・E・ウェストレイク
- レイ・ブラッドベリ
- 『さよなら、コンスタンス』(文藝春秋)2005.9
- ジェレミー・ドロンフィールド
- 『サルバドールの復活』上・下(創元推理文庫)2005.10
- ライザ・ロガック
- 『ダ・ヴィンチ・コード 誕生の謎』(佐藤桂共訳、角川書店)2006.4
- アキヴァ・ゴールズマン
- トーマス・ブレツィナ
- 『ダ・ヴィンチのひみつをさぐれ! ねらわれた宝と7つの暗号』(熊谷淳子共訳、朝日出版社)2006.5
- 『ゴッホの宝をすくいだせ! 色いろ怪人と魔法の虫めがね』(田中亜希子共訳、朝日出版社)2007.5
- 『ミケランジェロの封印をとけ! 冒険ふしぎ美術館』(生方頼子共訳、英治出版)2008.6
- マイクル・コリータ
- マイケル・ロボサム
- 『容疑者』集英社文庫(上・下)2006.10
- 『生か、死か』(早川書房)2016。ハヤカワ・ミステリ文庫(上・下)2018
- 『天使と嘘』ハヤカワ・ミステリ文庫(上・下)2021
- 『天使の傷』ハヤカワ・ミステリ文庫(上・下)2022
- ジェイムズ・W・ニコル
- 『ミッドナイト・キャブ』(ヴィレッジブックス)2007.7
- ブラッド・メルツァー
- 『運命の書』各 上・下、(角川書店)2008.1。角川文庫 2010.3
- パーシヴァル・ワイルド
- 『検死審問 インクエスト』(創元推理文庫)2008.2
- 『検死審問 ふたたび』(創元推理文庫)2009.3
- エラリー・クイーン
- スミス・マガジン
- 『Six - Words たった6語の物語』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)2010.11
- マイケル・コックス
- 『夜の真義を』(文藝春秋)2011.3。文春文庫(上・下)2013.9
- C・J・サンソム
- 『チューダー王朝弁護士シャードレイク』(集英社文庫)2012.8
- 『暗き炎 チューダー王朝弁護士シャードレイク』上・下(集英社文庫)2013.8
- 『支配者 チューダー王朝弁護士シャードレイク』上・下(集英社文庫)2014.11
- ゴードン・キャンベル
- 『逆転立証』上・下(RHブックス・プラス)2012.11
- アーネスト・トンプソン・シートン
- 『シートン動物記 オオカミ王ロボ ほか』(角川つばさ文庫)2012.12
- 『シートン動物記 サンドヒルの雄ジカ ほか』(角川つばさ文庫)2013.10
- 『シートン動物記 クラッグ クートネーの雄ヒツジ ほか』(角川つばさ文庫)2015.4
- ベス・ブラッケン
- 『おぎょうぎのわるいピート こころを育てる絵本シリーズ』(辰巳出版)2013.8
- ジョーン・ゲイル・ロビンソン
- 『新訳 思い出のマーニー』(角川つばさ文庫)2014.7。角川文庫 2014.7
- オー・ヘンリー
- キャロル・ボストン・ウェザーフォード
- 『ゴードン・パークス』(ジェイミー・クリストフ絵、光村教育図書)2016
- ロバート・マッキー
- 『ダイアローグ 小説・演劇・映画・テレビドラマで効果的な会話を生みだす方法』(フィルムアート社)2017
- 『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』(フィルムアート社)2018
- 『キャラクター 登場人物の本質と創作の技法』(フィルムアート社)2022
- スティーヴン・ローリー
- 『おやすみ、リリー』(ハーパーコリンズ・ジャパン)2017
- 『世界文学大図鑑』(ジェイムズ・キャントンほか著、沼野充義日本語版監修、三省堂)2017
- E・O・キロヴィッツ
- メアリー・スチュアート
- ビル・クリントン/ジェイムズ・パタースン
- リアノン・ネイヴィン
- 『世界物語大事典』(ローラ・ミラー総合編集、巽孝之日本語版監修、三省堂)2019
- 『小説 アナと雪の女王』1 - 2(ないとうふみこ共訳、角川文庫)2019
- 『世界史大図鑑』(レグ・グラントほか、小島毅日本語版監修、三省堂)2019
- マイケル・ロボサム
- シヴォーン・ダウド
- 『ロンドン・アイの謎』(東京創元社)2022
- 原案:ロビン・スティーヴンス『グッゲンハイムの謎』(東京創元社)2022
脚注
- ^ a b 『文藝年鑑 2021』便覧 新潮社 2021年
- ^ [1]
外部リンク