ロバート・マッキーロバート・マッキー(Robert McKee、1941年 - )は、アメリカ合衆国のシナリオ講師である。世界でもっとも人気のあるシナリオ講師としても知られ、30年もの長きにわたり、世界中の脚本家、小説家、劇作家、詩人、ドキュメンタリー作家、プロデューサー、監督を教育・指導してきた。マッキーの指導を受けた者たちは、物語や劇的なるものに対する彼のあまりにも鋭く、あまりにも深い分析に敬意を表して、師を「現代のアリストテレス」と呼ぶ。 業績マッキーの代表作『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』(Story: Substance, Structure, Style and the Principles of Screenwriting)は、豊富な具体例に基づいて作劇術の基本から応用までを徹底的に論じた名著で、ハリウッドの脚本家やその予備軍をはじめ、小説・演劇なども含めたあらゆる創作に携わる人々にとって、多くの国でバイブルとされてきた。 また、本書は「人を動かす(感動させる)物語」をつくるための、「ストーリーテリング」の技術が凝縮されていることから、コピーライティングや営業、マーケティングの分野の必読書としてビジネスパーソンからの評価も高い。 多くの脚本指南本が「どうやって物語を作るのか(=How to)」を語っているのに対し、マッキーの著作は「そもそも物語とは何なのか(=What is)」からしっかりとレクチャーしていることに大きな特徴があり、『ストーリー』のみならず、『ダイアローグ』『キャラクター』をあわせたマッキーの物語創作三部作が、創作のバイブルといわれているゆえんでもある。 マッキーは、20世紀フォックス、ウォルト・ディズニー・スタジオ、パラマウント、MTVなどの大手映画(テレビ)プロダクションのコンサルティングを行っている。また、ピクサー・アニメーション・スタジオ、ABC、BBC、ディズニー、ミラマックス、PBS、ニコロデオン、パラマウント、GLOBOSAT、MNETなどの国際的な映画(テレビ)会社の社員は定期的にマッキーのセミナーを受講している。 トライスター ピクチャーズやゴールデン・ハーベストなどのメジャースタジオのコンサルタントをつとめる。 1991年には『J'accuse: Citizen Kane』でイギリス映画テレビ芸術アカデミーのアワード(イギリスのエミー賞に相当する)を受賞。 ロサンゼルスとロンドンに家がある。 影響【ロバート・マッキーのセミナー受講生の受賞歴】
【マッキーのセミナー受講生】 ピクサー・アニメーション・スタジオの脚本チームのほか代表的な受講生は以下の通り
脚本セミナー1984年以来、マッキーのセミナーの受講者の数は100,000人を超え、これまでセミナーを開催した国や都市は多数にのぼる。 【セミナーが開催された都市】 ロスアンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ボストン、ロンドン、パリ、シドニー、トロント、ヘルシンキ、オスロ、ミュンヘン、テルアビブ、オークランド、シンガポール、シンガポール、マドリード、北京、上海、バルセロナ、リスボン、マラガ、ハンブルク、ベルリン、ヨハネスブルグ、ローマ、ストックホルム、サンパウロ、サンティアゴ、ブエノスアイレス、ボゴタ、ブリュッセル、リオデジャネイロ、モスクワ、ソウル、イスタンブール、ハイデラバード、メキシコシティ また近年、マイクロソフト、ナイキ、ヒューレット・パッカード、シーメンスなどの大企業向けのセミナーも開催している。 参考
著作マッキーの主著 Story: Substance, Structure, Style and the Principles of Screenwriting は、既に19カ国で翻訳されている。
脚注
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