貴船神社 (名古屋市)
貴船神社(きふねじんじゃ)は、愛知県名古屋市名東区一社3丁目14番地に存在する神社。法人格の名称は宗教法人貴船社(法人番号:7180005001911)。「貴舩神社」「貴船社」という表記も用いられる。この項目では、名古屋市名東区一社3丁目に存在する貴船神社について解説する。同じく名古屋市名東区内の貴船に存在する貴船神社や、かつて名東区上社に存在した貴船神社とは異なる。 概要名古屋市名東区内には現在「貴船神社」という名称の神社が本項目を含めて2つ存在する[1]。一方は、本項目で解説する名東区一社に存在する「貴船神社」で、他方は名東区貴船に存在する「貴船社」である。なお一社に存在するものを「貴船神社」、貴船に存在するものを「貴船社」と表記されるが、正式にはどちらも「貴船社」である[1]。かつては、上社村(現在の名東区上社)にも貴船神社があったが、1909年に日吉神社に合祀された[3]。本項目で解説する貴船神社の東側には神蔵寺が併設されている。 この周辺の地域(上社村、下社村、一色村の3村)では「矢白の伝説」[注釈 2]という伝説が伝わっており、それに由来する「矢白神社」[注釈 3]が現在の貴船、一社、上社[注釈 4]にある「貴船神社」の前身とされる[4]。 境内には、区画整理により現在の打越交差点付近に「開墾記念碑」と共に祀られていた「金比羅宮」が移設されている。[2] 歴史前述の通り、この周辺(上社村、下社村、一色村のこと。以下、社村と呼ぶ。)にある貴船神社の前身は「矢白の伝説」[注釈 2]による「矢白神社」[注釈 3]と言われ、社村の守り神として祀られていた[5]。その後、社村が一色村、上社村、下社村の3村に別れた際に「矢白神社」[注釈 3]も3つに分けられたとされ[5]、それらが後に現在の名東区に複数存在する「貴船神社」[注釈 5]となったと考えられる。本項目で解説している貴船神社の周辺は社村のうち「一色村」(「いっしきむら」、「いしきむら」とも[1])であり、一色村の貴船神社は3村に創建された神社のうち最も新しいと考えられる[3]。現在の貴船神社に併設されている神蔵寺の東側には一色城[注釈 6]建てられていたように16世紀には柴田勝重や柴田勝家の勢力の下にあった。 ※ 「一色村」「下社村」「上社村」に関しては名東区#歴史の項目を参照。 1670年代前半に貴船神社は創建されたと考えられる[1]が、創建された年代を明確には特定できない。 名称の由来「猪高村誌」によると「柴田勝家の領地の川には橋がなく、勝家の定めによって造られたられた舟橋で通行していた。舟橋というのは、川に舟を並べて繋ぎ、その上に板を渡した仮の橋を言う。その貴い舟を神の名にしたというのが、貴船の名の由来」と紹介されている。[2] 年表
備考基本的に無人の神社だが、月例祭の有る毎月1日と15日は午前10時頃まで社務所が開かれる。 周辺交通アクセス脚注注釈
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