西口 有香(にしぐち ゆか、1977年7月19日[2] - )は、日本の女性声優・舞台女優。TABプロダクション所属。
来歴
和歌山県海南市出身[2]。
小学4年生の時、「将来の夢」で作文を書く事になったが、なりたい職業が沢山あり、「一つに決められない」と悩んでいたところ、思いついたのが職業としての俳優だったという[3]。その時、テレビで神谷明が職業としての声優について話しをしているのを偶然拝見して、「これしかない!」と思うようになったという[3]。
当時はまだ職業としての声優が一般的ではなかったため、前述の作文に「声優」と書いたのはクラスで西口だけだったという[3]。担任の教師が「珍しい職業を見つけましたね」と褒めてもらい、子供心に嬉しかったという[3]。その後は職業としての声優について本格的に調べ始め、幅広い活動内容に魅力を感じる様になったという[3]。
和歌山県立海南高等学校を経て國學院大學文学部日本文学科卒業。文学部1回生の1997年1月19日、『センチメンタルグラフティ』にてヒロインの一人、七瀬優役でデビュー。この時の審査員に当時、青二プロダクション所属だった神谷明がいた[4]。
デビュー後、声優の仕事をやりながらアルバイト・大学でのサークル活動・学業などを全てこなしていた、同作でデビューした同期に鈴木麗子・岡本麻見・牧島有希・今野宏美・岡田純子の6人組を通称「うさぎ組」と呼ぶ(当時の所属事務所はマーカス)。
また、元から決まっていたメンバー(青二組)には鈴木麻里子・米本千珠・豊嶋真千子・小田美智子・前田愛・満仲由紀子の6人(6人とも所属事務所は青二プロダクション。ただし、現在は小田を除く)がいて、全12人の総称を「SGガールズ」と呼ぶ。
現在の公式サイトは3代目であるが、初代[5]・2代目とは異なり、ブログ形式のサイトとなった。2014年7月19日の誕生日に公式サイトのリニューアルを予定していることを発表。本来は誕生日にオープンする予定でいたが間に合わなかった。なお、2代目公式サイトは2016年6月上旬に閉鎖され現存しない。2016年2月4日にTwitterを開始したことを発表[6]。2016年4月1日には3代目の公式サイトをオープンした。2017年10月16日にブログをameba公式ブログへと引っ越した。
人物・エピソード
- 財津和夫から楽曲提供を受けたことのある数少ない声優の1人である[7]。
- 高校時代に第10回全国高等学校文芸コンクールの小説部門において優秀賞(全国3位)受賞経験があり[8]、2005年7月13日付けの『読売新聞』夕刊においてインタビューを受けた記事が記載されている。
- 通常の本職声優とは異なり、舞台での演劇活動(女優業)やイベント会場でのMC活動などに重点をおいているため、一般の地上波作品(テレビアニメのアフレコや洋画の吹き替え)への出演は極めて少ない。地上波での出演では深夜テレビに僅かに顔出しで出演したり、ナレーション(ボイスオーバー)を勤めることが稀にある程度。
- 大学時代、同じゼミに浅野真澄がいた。
- 特に『仰げば尊し! 〜キョーイクしましょ〜』と『お寺でポン! 〜精進しましょ〜』という舞台では2作共に橘 明日香(たちばな あすか)という同一役名で出演している。ただし、同一人物という設定ではなく、あくまで別人という位置づけである。また、『菊之丞一座殺人事件〜ミステリしましょ〜』では音羽あすかという役名である。
- 所属事務所移籍に伴い、新サイトを2007年1月1日の夜に開設。
- 2代目の公式サイトは2016年1月1日に開設9周年[9]を迎えたが、サイト内において未だに「もうしばらくお待ちください。」となっている項目が存在する。既に使用されていないサイトということもあるが、西口によると、ブログ以外の更新に関してはサイトの作成者しかできない仕様になっており、それらも自ら更新するようにするには大掛かりなシステム改正が必要になるため、それらの手間を省くためにブログ更新時に近況と発表内容を全てブログに投稿する方針にしていたという。そのため「もうしばらくお待ちください。」と記載された項目が更新されることは最後まで無かった。なお、この公式サイトは現在も閲覧可能だが、既に使用を停止している。
- ウサギが好きで、ずっと飼っている。初代は「すずなり」、2代目は「まきびし」という、いずれも個性的な名前を名付けて飼育していたが、現在はいずれも亡くなっている。
『センチメンタルグラフティ』について
- SGガールズのメンバーの中では最年少。なお、配役の時点で未成年だったのは西口と満仲由紀子の2人だけである。
- センチメンタルグラフティはデビュー作ということもあり、想い入れが強い。その「センチメンタルグラフティ」では、ヒロイン役を担当したSGガールズ全13人(岡田純子の後任である有島もゆを含む)の中で自身の担当するキャラと唯一イニシャルが一致する(Y.N. → Yuka.Nishiguchi. 、 Yu.Nanase.)。そのことをスペシャルドラマCD内で触れている。
- 公式ブログ2014年1月20日投稿分の記述によると、鈴木麻里子と呑みに行った際、麻里子にセンチ20周年記念に何かやりたいと提案したという[10]。
所属経歴
養成所
東京アナウンスアカデミー(声優科[3][11])
プロダクション
- マーカス
- 青二プロダクション
- トライビート
- サンズコム(現・あむ・はうす[注 1][注 2])
- TABプロダクション
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 時期不明
-
- 1998年
-
- 2000年
-
- 2004年
-
- 2009年
-
- 2012年
-
劇場アニメ
ゲーム
- 時期不明
-
- 1998年
-
- 2000年
-
- 2001年
-
- 2002年
-
- 2003年
-
- 2008年
-
- 2009年
-
- 2011年
-
- 2012年
-
- 2013年
-
- 2014年
-
- 2017年
-
- 2021年
-
ドラマCD
吹き替え
ラジオ
舞台
上述のように、西口は地上波放送作品に出演する頻度は極めて少なく、主な活動路線は舞台演劇とゲーム作品である。
- 櫂スタジオ K&Kカンパニー「さくらさくら」 清水ユリエ役
- 青二ミュージアム 劇団ゆっきゅん 「HAPPY HOUSE」 芦屋シロミ役
- 武蔵野芸能劇場 おしばい軍団もずくぁんず 「愛故にら・る・る」 柳沢舞子役
- TACCS1179 劇団娯楽天国
- 「仰げば尊し!~キョーイクしましょ~」橘明日香役[20]
- カスタムプロジェクト マキビシステム
- 「受付の女たち04」古川役
- 「ミス・コン」大宮まどか役
- 「吹雪の山荘にて」 若月杏子役
- 「因習の村にて」兎倉夕貴役
ディスコグラフィ
アルバム
枚 |
発売日 |
タイトル |
規格品番
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1st
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2005年1月
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終日
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2nd
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2020年6月5日
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言祝
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その他参加楽曲
キャラクターソング
発売日 |
商品名 |
歌 |
楽曲 |
備考
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2002年7月10日
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Milky Season Pair Collection Vol.5 千浦真林&星波ちはや
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千浦真林(有島モユ)、星波ちはや(西口有香)
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「Jelly Fish」
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ゲーム『Milky Season』関連曲
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脚注
注釈
- ^ 声優のマネージメントを主としておらず、畑違いの向きがあったため、TABプロダクションに移籍する旨を公式ホームページ(初代)に記述していた。
- ^ 社名があむはうすに変更されてからも暫くの間は在籍した。
- ^ 動画工房の年別作品リストには制作記録の記載があるが、実際に劇場公開された作品なのかどうかは西口自身も「判らない」とコメントしている。また、DVDやブルーレイディスクなどでの製品化もされていない。
- ^ 翌2002年にはDVD版も発売されている。
シリーズ一覧
- ^ 無印(1998年)、「2」(2000年)、「〜約束」(2001年)
- ^ 「春編」(2014年)、「夏編」(2015年)、「秋編」(2016年)、「冬編」(2017年)
ユニットメンバー
出典
関連項目
- センチメンタルグラフティ - 西口のデビュー作
- センチメンタルジャーニー - 西口のテレビアニメデビュー作
- SGガールズ - 西口はメンバーの一人だった
- うさぎ組 - センチメンタルグラフティのヒロイン採用者の内、一般公募で採用されたメンバーのみで構成されたユニットであり、西口はメンバーの一人だった
- プチ☆ぷち - 上記の中で岡田純子を除くメンバー5人で構成されたユニットで、西口もメンバーの一人
- 劇団娯楽天国 - 過去3回に亘って舞台演劇に出演
- 横田耕三(グラフィックデザイナー・イラストレーター) - 西口の2代目公式サイトの作者
- カスタムプロジェクト - 過去3回に亘って舞台演劇に出演
外部リンク
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