若竹 千佐子 (わかたけ ちさこ、1954年[1] - )は、日本の小説家。
略歴
岩手県遠野市出身[1]。千葉県木更津市在住[2]。岩手県立釜石南高等学校を経て[3]、岩手大学教育学部を卒業[1]。
大学卒業後は臨時教員を経て専業主婦となる。55歳のときに夫に先立たれ、長男からのすすめをきっかけに、元「海燕」編集長の根本昌夫が講師を務める早稲田大学エクステンションセンターの小説講座に通い始める[4]。
2017年、『おらおらでひとりいぐも』で第54回文藝賞を史上最年長で受賞し、デビュー[5]。2018年、同作で第158回芥川賞を受賞[5]。黒田夏子に次いで芥川賞史上2番目の高齢受賞となった。同時受賞の石井遊佳も、根本昌夫が講師を務める別の小説教室の受講生であった。
作品リスト
単行本
- 『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社、2017年11月 / 河出文庫、2020年6月)
- 『かっかどるどるどぅ』(河出書房新社、2023年5月)
雑誌掲載作品
- 小説
- 「おらおらでひとりいぐも」 - 『文藝』2017年冬号
- 「かっかどるどるどぅ」 - 『文藝』2020年冬季号 - 2022年秋季号
- エッセイ等
- 「玄冬小説の書き手を目指す」 - 『群像』2018年1月号
- 「どうしよう」 - 『文學界』2018年3月号
- 「考えて来たこと」 - 『すばる』2018年3月号
- 「今年、初孫が産まれるんですよ」 - 『文藝春秋』2018年3月号
- 「山登り」 - 『週刊文春』2018年2月22日号
- 「母に会う」 - 『新潮』2018年4月号
- 「「ご褒美が欲しい」より「いい作品を書きたい」がまさり、書き続けてこられた。」 - 『公募ガイド』2018年4月号
- 「突然の夫の死が、私を変えた」 - 『婦人公論』2018年3月13日号
- 「夫と死別で得た自由」 - 『女性自身』2018年4月24日号
- 「一さじのカレーから」 - 『小説BOC 9』(中央公論新社、2018年4月)
- 「55歳からの学び直しで芥川賞作家になりました!」 - 『日経おとなのOFF』2018年5月号
- 「小説の功罪」 - 『北の文学』76号(2018年5月20日)
- 「デビュー作で"芥川賞"63歳の新人作家」 - 『ラジオ深夜便』2018年8月号
- 「土を掘る」 - 『暮しの手帖』4世紀97号(2018年11月24日)
- 「孤独を楽しんで生き抜く」 - 『週刊朝日』2019年5月10日号
- 「宴のあと」 - 『文藝春秋』2019年9月号
ドキュメンタリー
脚注
出典
関連項目
外部リンク
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1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回) |
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1960年代 - 1970年代(第43回 - 第82回) |
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1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回) |
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1980年代 |
- 第83回 該当作品なし
- 第84回 尾辻克彦「父が消えた」
- 第85回 吉行理恵「小さな貴婦人」
- 第86回 該当作品なし
- 第87回 該当作品なし
- 第88回 加藤幸子 「夢の壁」/ 唐十郎「佐川君からの手紙」
- 第89回 該当作品なし
- 第90回 笠原淳「杢二の世界」、高樹のぶ子「光抱く友よ」
- 第91回 該当作品なし
- 第92回 木崎さと子「青桐」
- 第93回 該当作品なし
- 第94回 米谷ふみ子「過越しの祭」
- 第95回 該当作品なし
- 第96回 該当作品なし
- 第97回 村田喜代子「鍋の中」
- 第98回 池澤夏樹「スティル・ライフ」/ 三浦清宏「長男の出家」
- 第99回 新井満 「尋ね人の時間」
- 第100回 南木佳士「ダイヤモンドダスト」/ 李良枝「由煕」
- 第101回 該当作品なし
- 第102回 大岡玲「表層生活」/瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」
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2000年代 - 2010年代(第123回 - 第162回) |
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2020年代 - 2030年代(第163回 - ) |
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