聖母被昇天 (ルーベンス)
『聖母被昇天』(せいぼひしょうてん)は、フランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスにより描かれた絵画である。同名の作品が複数確認されている。
『聖母被昇天』[1](蘭: Tenhemelopneming van Maria, 英: Assumption of the Virgin Mary)は、ルーベンスによって1625年から1626年に描かれた祭壇画である[1]。 聖母マリアが天国へと昇っていく様子が描かれている[4]。画面上方の中央に描かれたマリアは、白色のサテンと金の錦のドレスを身につけている[4]。マリアのサテンの上着の裏地には、パステルピンクの色が使われている[4]。 マリアの周りには、翼を生やしたプット(幼児)がたくさん描かれている[4]。画面上方の左側では、大きい天使が2人飛んでおり、バラの花でできた輪状の冠をマリアに被せようとしている[5]。 画面下方には、12人の使徒が描かれている他、マリアが亡くなったときに現れたとされる3人の女性が描かれている[5]。使徒の中には、空っぽになった墓を覗き込んでいる者がいる一方で、マリアの姿を目で追う者もいる[4]。 赤色の服を身にまとい、石の墓を指さしている女性のモデルは、ルーベンスの妻イザベラ・ブラントであるとされている[1]。前景には、パステルピンクの服をまとい、ひざまずいている女性が描かれている[4]。 画面下方の左側には、イエス・キリストの弟子である使徒ヨハネが、マリアの方へ腕を伸ばしている様子が描かれている[4]。
脚注
参考文献外部リンク
|