第13施設群(だいじゅうさんしせつぐん、英語:JGSDF 13th Engineer Group)は、北海道登別市の幌別駐屯地に群本部が駐屯する陸上自衛隊第3施設団隷下の施設科部隊である。
概要
本部管理中隊、3個の施設中隊、水際障害中隊の5個中隊からなり1個施設中隊を倶知安駐屯地に配置している。群長は1等陸佐が充てられ、幌別駐屯地司令を兼務する。さまざまな災害派遣や国際貢献活動で活躍している。
2008年(平成20年)3月26日に中期防衛力整備計画 (2005)に基づく、第3施設団の北部方面施設隊への改編に伴い、群編成から隊編成の第13施設隊に縮小改編となり一度廃止されたが、2017年(平成29年)3月27日に再編成された[1][2]。
同名による再編成は第1陸曹教育隊に続き2例目[3]。また、2014年(平成26年)3月26日の第13旅団隷下の第13施設中隊の第13施設隊への改編により、同名の部隊となっていたが、2017年(平成29年)3月27日の改編により、第13施設群として再編されたので、同名の部隊は解消された。同じ部隊名であったが、部隊規模は異なっていた。同名の期間は約3年余りであった。
沿革
独立第533施設大隊
第103施設大隊
第13施設群(新編)
- 1976年(昭和51年)3月25日:第13施設群が第103施設大隊を基幹として第3施設団隷下に幌別駐屯地に新編。
- ※ 編成(群本部・本部中隊、第338施設中隊~第340施設中隊、第313ダンプ車両中隊、第313施設器材中隊、第311地区施設隊(函館駐屯地))
- 第338施設中隊~第340施設中隊、第313施設器材中隊(幌別駐屯地)、第343施設中隊(倶知安駐屯地)を廃止。
- 第358施設中隊~第360施設中隊(幌別駐屯地)、第361施設中隊(倶知安駐屯地)を新編。
- 後方支援体制移行に伴い、整備部門を北部方面後方支援隊第101施設直接支援大隊第3直接支援中隊に移管。
- 2004年(平成16年)3月29日:第1施設群廃止に伴い、第301坑道中隊(南恵庭駐屯地)を第13施設群隷下に編合。
第13施設隊
- 第358施設中隊および第359施設中隊(幌別駐屯地)を廃止。
- 第383施設中隊「築城・障害」を幌別駐屯地に新編。
- 第301坑道中隊(南恵庭駐屯地)および第302水際障害中隊(幌別駐屯地)は北部方面施設隊の直轄部隊となる。
第13施設群(再編)
- 2017年(平成29年)3月27日:隊編成から群編成に増強され、第13施設群に改編。再び第302水際障害中隊を編合[5]。第3施設団に編合。
部隊編成・駐屯地
- 編成
- 第13施設群本部
- 本部管理中隊「13施群-本」
- 第360施設中隊「13施群-360」(機動支援)
- 第361施設中隊「13施群-361」(交通)
- 第383施設中隊「13施群-383」(築城・障害)
- 第302水際障害中隊「13施群-302水/302水」
整備支援部隊
- 北部方面後方支援隊第101施設直接支援大隊第3直接支援中隊「101施直支-3」(幌別駐屯地):2000年(平成12年)3月28日から
- 倶知安派遣隊(倶知安駐屯地):第361施設中隊を支援。2000年(平成12年)3月28日から
主要幹部
官職名 |
階級 |
氏名 |
補職発令日 |
前職
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第13施設群長 兼 幌別駐屯地司令 |
1等陸佐 |
橋本隆之 |
2023年12月22日 |
中部方面総監部人事部人事課長
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歴代の第13施設群長
(1等陸佐・幌別駐屯地司令兼補)
代 |
氏名 |
在職期間 |
前職 |
後職
|
01 |
寺田太人 |
1976年03月25日 - 1978年03月15日 |
第3施設団本部勤務 |
第4施設団本部付
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02 |
細川潤三 |
1978年03月16日 - 1980年03月16日 |
第102施設器材隊長 |
大久保駐とん地業務隊長
|
03 |
田中幸彦 |
1980年03月17日 - 1982年03月15日 |
陸上自衛隊施設補給処企画室長 |
統合幕僚会議事務局第3幕僚室勤務
|
04 |
横山松雄 |
1982年03月16日 - 1984年03月15日 |
陸上自衛隊幹部学校勤務 |
自衛隊新潟地方連絡部長
|
05 |
松原健一 |
1984年03月16日 - 1985年06月30日 |
陸上幕僚監部監理部総務課 広報室長 |
陸上幕僚監部人事部人事計画課 援護室長
|
06 |
池田勝 |
1985年07月01日 - 1987年07月31日 |
陸上自衛隊施設学校学校教官 |
陸上自衛隊幹部学校学校教官
|
07 |
中里紀一 |
1987年08月01日 - 1989年03月15日 |
陸上幕僚監部防衛部研究課 研究班長 |
北部方面総監部装備部長
|
08 |
村田雄二郎 |
1989年03月16日 - 1991年03月15日 |
中部方面総監部防衛部訓練課長 |
東北方面総監部防衛部長
|
09 |
野村昭嘉 |
1991年03月16日 - 1992年11月30日 |
陸上幕僚監部装備部施設課 建設班長 |
陸上自衛隊幹部学校主任教官
|
10 |
渡邉榮樹 |
1992年12月01日 - 1995年03月22日 |
陸上幕僚監部付 |
防衛研究所所員
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11 |
中村信悟 |
1995年03月23日 - 1997年03月25日 |
陸上幕僚監部防衛部運用課 運用第1班長 |
陸上幕僚監部教育訓練部訓練課長
|
12 |
池田正大 |
1997年03月26日 - 1999年07月31日 |
陸上幕僚監部装備部施設課 器材班長 |
陸上自衛隊補給統制本部施設部長
|
13 |
白井純夫 |
1999年08月01日 - 2002年03月21日 |
陸上自衛隊幹部学校学校教官 |
自衛隊奈良地方連絡部長
|
14 |
菊池透 |
2002年03月22日 - 2004年03月31日 |
陸上自衛隊幹部学校学校教官 |
西部方面総監部総務部長
|
15 |
湯前剛 |
2004年04月01日 - 2006年03月31日 |
陸上幕僚監部装備部施設課 総括班長 |
陸上自衛隊施設学校教育部長
|
末 |
諫田保浩 |
2006年04月01日 - 2008年03月25日 |
陸上幕僚監部装備部施設課 総括班長 |
陸上自衛隊施設学校付 →2008年4月1日 同校教育部長
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歴代の第13施設隊長
(1等陸佐・幌別駐屯地司令兼補)
代 |
氏名 |
在職期間 |
前職 |
後職
|
01 |
土生円徳 |
2008年03月26日 - 2009年11月30日 |
第2施設団本部高級幕僚 |
帯広駐屯地業務隊長
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02 |
奥田浩一 |
2009年12月01日 - 2012年03月22日 |
東部方面総監部総務部広報室長 |
東北方面総監部装備部施設課長
|
03 |
後藤一郎 |
2012年03月23日 - 2014年03月22日 |
技術研究本部 技術開発官(陸上担当)付 第2開発室長 |
陸上自衛隊研究本部研究員
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04 |
渋谷幹 |
2014年03月23日 - 2015年07月31日 |
陸上自衛隊研究本部研究員 |
陸上自衛隊富士学校管理部 演習場管理課長
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05 |
坂田隆 |
2015年08月01日 - 2017年03月22日 |
第13旅団司令部第3部長 |
東北方面総監部法務官
|
末 |
河口弘幸 |
2017年03月23日 - 2017年03月26日 |
統合幕僚監部運用部運用第3課 訓練班長 |
第13施設群長 兼 幌別駐屯地司令
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歴代の第13施設群長(再編後)
(1等陸佐・幌別駐屯地司令兼補)
代 |
氏名 |
在職期間 |
前職 |
後職
|
01 |
河口弘幸 |
2017年03月27日 - 2018年07月31日 |
第13施設隊長 兼 幌別駐屯地司令 |
陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部 情報課長
|
02 |
大久保芳樹 |
2018年08月01日 - 2020年03月15日 |
陸上自衛隊開発実験団本部評価科長 |
陸上自衛隊補給統制本部施設部長
|
03 |
畠山義仁 |
2020年03月16日 - 2022年03月13日 |
陸上幕僚監部衛生部企画室 |
第2施設団副団長
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04 |
藤田宗徳 |
2022年03月14日 - 2023年12月21日 |
東部方面総監部装備部後方運用課長 |
第2施設団副団長
|
05 |
橋本隆之 |
2023年12月22日 - |
中部方面総監部人事部人事課長 |
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その他
アフリカ施設部隊早期展開プロジェクト
2018年(平成30年)7月-10月、第13施設群の隊員らがアフリカ施設部隊早期展開プロジェクトに参加。ケニア・ナイロビにある国際平和支援訓練センター(国連施設)にて、アフリカの各国軍に対して重機の操作や整備等の指導を行った[6]。
主要装備
廃止(改編)部隊
- 第313ダンプ車両中隊「313ダンプ」(幌別駐屯地):1982年(昭和57年)3月25日廃止。
- 第311地区施設隊(函館駐屯地):1988年(昭和63年)3月25日廃止。第343施設中隊(函館駐屯地)に改編。
- 第338施設中隊~第340施設中隊(幌別駐屯地):2000年(平成12年)3月28日廃止。第358施設中隊~第360施設中隊(幌別駐屯地)に改編。
- 第343施設中隊(倶知安駐屯地):2000年(平成12年)3月28日廃止。第361施設中隊(倶知安駐屯地)に改編。
- 第313施設器材中隊(幌別駐屯地):2000年(平成12年)3月28日廃止。第358施設中隊~第361施設中隊へ隊員の異動、装備品の管理替え。
- 第358施設中隊、第359施設中隊(幌別駐屯地):2008年(平成20年)3月26日廃止。第383施設中隊に改編。
部隊改編
第13施設群新編時(1976年(昭和51年)3月25日)
- 第13施設群本部
- 第13施設群本部中隊「13施群-本」
- 第338施設中隊「338施」
- 第339施設中隊「339施」
- 第340施設中隊「340施」
- 第313ダンプ車両中隊「313ダ」
- 第313施設器材中隊「313施器」
- 第311地区施設隊(函館駐屯地)
2000年機能別改編時(2000年(平成12年)3月28日)
- 第13施設群本部
- 本部管理中隊「13施群-本」
- 第358施設中隊「358施」
- 第359施設中隊「359施」
- 第360施設中隊「360施」
- 第361施設中隊「361施」(倶知安駐屯地)
- 第301坑道中隊「301抗」
- 第302水際障害中隊「302水」
第13施設隊新編時(2008年(平成20年)3月26日)
- 第13施設隊本部
- 第13施設隊本部付隊「13施-本」
- 第360施設中隊「13施-360」
- 第361施設中隊「13施-361」(倶知安駐屯地)
- 第383施設中隊「13施-383」
脚注
関連項目
外部リンク