立派な詐欺師
『立派な詐欺師』(りっぱなさぎし、仏語 Le grand escroc)は、1964年(昭和39年)に製作・公開されたフランス・イタリア・日本・オランダ合作のオムニバス映画『世界詐欺物語』の一篇、ジャン=リュック・ゴダールの監督作品、フランスの短篇映画である。日本では、オムニバス映画から切り離され、単独で1966年(昭和41年)に公開された。 概要オムニバス映画全篇については、『世界詐欺物語』のページを参照。 オムニバス映画『世界詐欺物語』は、堀川弘通、ロマン・ポランスキー、ウーゴ・グレゴレッティ、クロード・シャブロル、ゴダールの5人が、東京篇、アムステルダム篇、ナポリ篇、パリ篇、マラケシュ篇の5都市で撮ったオムニバスであったが、堀川の出身会社である東宝が配給した日本等で、マラケシュ篇がカットされた。本作はその「マラケッシュ篇」である。 イスラエルで実際に起きた贋金づくりの話をベースに、貧者に施す贋札犯を描く[1]。つまりそれが「立派な詐欺師」なのである。 アメリカ人ジャーナリストを演じるジーン・セバーグは、オットー・プレミンジャー監督の『悲しみよこんにちは』とゴダールの長篇デビュー作『勝手にしやがれ』で知られる。贋札犯を演じるシャルル・デネールは、のちにフランソワ・トリュフォー監督の『黒衣の花嫁』(1968年)と『恋愛日記』(1977年)が代表作となる俳優である。警部を演じるラズロ・サボは、ゴダールの長篇2作目『小さな兵隊』(1960年)以来出演は本作で3作目だが、こののちに、ゴダール組の常連となり、映画監督としてもデビューする。 あらすじモロッコのマラケシュの市場で、アメリカ人ジャーナリストのパトリシア・リーコック(ジーン・セバーグ)が、贋札を所持していると尋問を受けた。パトリシアは、贋札づくりの跡を追う。 スタッフ
キャスト関連事項
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