甘粛地震
甘粛地震(かんしゅくじしん)は2013年7月22日現地時間午前7時45分に中国甘粛省定西市で発生した地震である[1]。定西地震(ていせいじしん)とも呼ばれる。 地震の規模マグニチュードは、甘粛省当局は6.6と発表したが、アメリカ地質調査所(USGS)は5.9としている[2]。震源はUSGSの発表によると、蘭州市(同省の省都)の南南東177km、定西市の岷県、漳県付近とされる。深さは20km[3]。 岷県では、強い揺れが1分近く続いたと住民が証言している。また、同省に隣接する陝西省や寧夏回族自治区でも強い揺れがあった。 被害確認された死者は89人、負傷者は593人以上に達し、5人が行方不明となっている[1][4][5]。大規模な地滑りが発生し、100軒ほどが土砂に埋もれているとの情報があり、死傷者はさらに増える恐れがある。岷県で被害が大きく、確認された死者のうち86人を占め、4200戸が倒壊、16000戸が一部損壊した。ショウ県でも1人が死亡、380戸が倒壊、5600戸が一部損壊するなど、家屋の被害も大きい。定西市や甘粛省は救援部隊や医療チームなどを被害地に送った。 被災地では電話回線が麻痺しており、一部地区では停電している。 余震同日午前9時12分にもマグニチュード5.6の余震が発生したほか、同日夕方までで440回以上の余震が観測された。 その他隣接する四川省で発生した四川大地震(2008年5月)と四川地震(2013年4月)と同じ「南北地震帯」にあり、地震担当者は「活動期に入り、活動度は衰えていない」とコメントした[6]。 出典・脚注
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