狩人
狩人(かりゅうど)は、兄である加藤久仁彦[注釈 1](1956年9月19日 - )と、弟の加藤高道(1960年1月21日 - )による日本のフォークデュオ[1]。 兄弟仲が非常に悪かったことでも有名であり、「仕事の直前まで口論」[2]「本番前に取っ組み合って、顔に傷がついた」[3]「一緒に取材を受けていても机の下では蹴り合った」[4]という逸話がある。ただし再結成に前後して関係は修復されていると弟の高道は述べている[4]。 来歴「あずさ2号」でデビュー結成のきっかけは、デビュー前に久仁彦と高道が2人ともソロ歌手を目指して同じ音楽学校に通っていたが、経済上の事情から継続することが出来なくなり「もう辞めたい」と講師に申し入れたところ、「兄弟デュオでやるのならば1人分の授業料で構わない」と慰留したことによる[4]。 その後、デモテープが作曲家である都倉俊一の耳に留まり[4]、1977年にシングル「あずさ2号」でデビューした。同曲は、累計80万枚[5][注釈 2]を記録し、同年に開催の『第10回新宿音楽祭』で金賞[注釈 3]、『第19回日本レコード大賞』では新人賞を受賞した[6] 。以降も『コスモス街道』『若き旅人』『アメリカ橋』などのヒットで、『NHK紅白歌合戦』に第28回(1977年)[7]と、第29回(1978年)[8]に2年連続で通算2回の出場を果たす。 NHK総合テレビ『レッツゴーヤング』では、デビュー時の1977年4月~翌1978年3月迄サンデーズの一員として、1978年4月~翌1979年3月迄司会者として、ほぼ毎回出演していた。デビュー同期は榊原郁恵、荒木由美子など。 1990年代から一度目の解散まで1995年に、Y.J.サウンズから「あずさ2号-ニュー・ヴァージョン-」、翌1996年には、ノエビアの『コスメティック・ルネッサンス』CMイメージソングとして、中森明菜のカバーである「ミ・アモーレ (Meu amor é・・・)」を発表し[9]、5月25日にシングルとしてリリースされた。 2003年に、煙草のポイ捨て撲滅運動に参加し、キャンペーンソング「どんポイ! (Don't Poi!)」を発表。また、初のレギュラーラジオ番組として『狩人 ときめきの扉』などにも出演。同年、通販会社のユーコー社長・石田重廣が設立した「有限会社あずさ2号」(後の夢グループ)に移籍する。 2006年3月19日には、デビュー30周年コンサートと、プロ野球OBチームマスターズリーグとの野球試合を東京ドームで開催し、主催者側発表で2万人の観客を集めた。岡崎友紀、伊藤咲子、三善英史らと“青春コンサート”と銘打った懐メロコンサートで全国を回る。 2007年4月26日、同年12月31日をもって狩人を解散することを発表。 解散から再結成まで解散の後は、兄の久仁彦は(アマチュア)ボクシングとソロ歌手活動を行い、弟の高道はソロ歌手活動も含めた人材派遣業を行っていた。 2010年11月、久仁彦が森田公一の抜けたトップギャランにリードボーカルとして加入し、「加藤久仁彦&トップギャラン」としての活動を開始。同年12月25日には、狩人として愛知県のホテルトヨタキャッスルにて「クリスマスディナーショー」を開催。翌2011年1月、久仁彦が所属事務所「夢グループ」を移籍。同年5月25日には加藤久仁彦&トップギャランがシングル青春紙風船(カップリング曲として『青春時代』を収録)を発売した。 2012年7月18日、5年ぶりに再結成する事を発表[10]。きっかけは、解散前のラストシングルとして発売した「磐越西線」(2006年)が、2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、地元の福島県では同曲の人気が再燃していた[2]。しかしながら、すでにデュオを解散していたため、加藤兄弟はこの曲を2人で歌うことができずにおり、もどかしさを感じていたといい、「被災された福島県の人々をこの曲で勇気付けられるのなら」として、狩人としての活動再開を模索し、翌2012年には正式に再結成することとなった[2]。 同年8月18日放送のNHK「思い出のメロディー」に出演して『あずさ2号』を歌唱し[11]、同年11月6日の「NHK歌謡コンサート」では『コスモス街道』を歌唱。現在兄弟二人は個別の歌手活動をこなしながら、狩人としても並行して活動している。 2022年1月に、久仁彦が所属事務所をトップカラーからボイス・バラードに移籍。 2023年7月20日に父が亡くなったことを告白[12]。 ディスコグラフィ→加藤久仁彦の楽曲については「加藤久仁彦 § 主な楽曲」を参照
→加藤高道の楽曲については「加藤高道 § 主な楽曲」を参照
シングル
アルバムオリジナルアルバム
ライヴアルバム
ベストアルバム
CD-BOX
タイアップ
著書
NHK紅白歌合戦出場歴
主な出演コマーシャル
脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク |