江田駅 (神奈川県)
江田駅(えだえき)は、神奈川県横浜市青葉区荏田町にある、東急電鉄田園都市線の駅である。駅番号はDT17。 駅東口前には国道246号が走っており、駅前で国道246号と東名高速道路が交差している。 当駅周辺は、鉄道と高速道路、国道の主要交通網が1箇所に集まった結合地点に当たる。横浜市は、首都圏でも稀なこの立地を生かす検討を2014年(平成26年)に開始した[2]。 歴史
駅名の由来地名から採ったものである。駅名の「江田」に対して町名は「荏田」と表記される。地名はかつて当地にいた豪族・江田小次郎に因み「江田」であったが、いつしか「荏田」へ変化したとされる[5]。 1960年(昭和35年)に東急が鉄道敷設免許を取得した当時の駅仮称は荏田駅(えだえき)で、これは設置予定地の荏田町から取ったものであった。しかし、当時の当用漢字表(現在の常用漢字表)にない「荏」の字を避けて「江田」とすることとなり[6][5][注釈 1]、1965年9月の常務会で正式に決定し、1966年(昭和41年)に江田駅として開業した。 駅構造島式ホーム2面4線を有する待避可能な高架駅。1・3番線には柵が設置され急行・準急通過専用線となっており、各停は2・4番線へ入線する。平日朝は当駅で各停が急行・準急を待避する。日中は各停が準急を待避する。回送電車が待避することもある。 柵が設置されるまでは、通過待ちがない各停は内側2・3番線へ停車し、通過待ち各停は外側1・4番線へ停車、急行・快速は内側2・3番線を通過していた。下り通過線を2番線から1番線へ変更する際、下りホームをあざみ野駅側へ延長し線路配線を変更した。これに伴い、通過電車進入速度低下を抑えた。ホーム延長により市が尾駅側には未使用部が存在する。 上下ホームと改札階を連絡するエレベーターが設置されている。上下ホーム双方に待合室がある。トイレは1F改札内にあり、多機能トイレも設置されている。この他東口の改札外に横浜市管理の公衆便所がある。施設老朽化に伴い、2014年(平成26年)頃から改修工事を行っていたが、長津田寄りの階段を改良し上下エスカレーターを各ホームに設置することになり、2017年(平成29年)6月 - 2020年(令和2年)3月の期間に設置工事を行った。改札内にあるトイレを渋谷方階段近くの壁に移設し、空いたスペースと駅事務室改良で生まれるスペースを活用しエスカレーターを設置している。 ホーム上屋は従来上下とも車両3.2両分しかなかったが、2007年(平成19年) - 2008年(平成20年)にかけての工事で車両6.8両分の旅客上屋新設を行った。この時、全車両10両分のホーム上屋が膜屋根となった[4]。なお、田園都市線でホーム上屋が膜屋根なのは、当駅の他に梶が谷駅と高津駅のみである。 のりば
利用状況2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員は31,353人である[東急 1]。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
駅周辺
赤田谷戸・赤田隧道1980年代まであざみ野駅 - 当駅間には田んぼが広がる未開発地区が残っていた。2000年代では「あざみ野南」と呼ばれる地区である。この地区は「赤田谷戸」と呼ばれ荏田町に含まれていた。沿線の他地区が軒並み開発されて住宅地化されて行く中、ここだけは多摩田園都市の開発以前の光景がそのまま残っていた。野生のホタルも生息していたという。赤田地区緑地の存続運動も行われたが、1980年代後半に東急により谷戸の開発・埋立てが進み、跡形もなくなった。 この開発に伴いホームあざみ野寄りに存在し東急最短のトンネルであった赤田隧道は崩され、代わりに跨線橋が架けられた。 なお、赤田谷戸から流れて出ていた赤田川は暗渠となり、布川へ流入している。 付近の史跡
バス路線東急バスと横浜市交通局(横浜市営バス)路線が発着する。乗り場は、東口と西口に分かれている。 東口
西口
東名江田バス停
隣の駅脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク
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