東京シャドウ『東京シャドウ』(とうきょうシャドウ、TOKYO SHADOW)は、西谷史による伝奇小説。または、それを原作とするコンピュータゲーム、ドラマCD。 小説著者は西谷史。イラストは若菜等+Ki。メディアワークスの電撃文庫より発売。全4巻。
西谷史は「何年も前に友だちと渋谷を歩いていたら、突然ボク以外の2人が明治神宮前で赤い稲妻を見たといいだしたんですよ。で、何ヵ月かしたらその2人が病気で倒れちゃって。で知り合いの霊感のある人が、その時「地獄の門が開いた」と言ったのが物語を作るきっかけだったから(笑)。しかも調べれば調べるほど渋谷って街は霊的に怪しい場所が多いんだよね。」と述べている[1]。 登場人物
ゲーム
概要本作は実写ムービーを用いたアドベンチャーゲームとなっている。ドラマ部分は実写とCGを組み合わせた映像によるムービーが表示され、プレイヤーは要所要所で現れる選択肢を選び、それに応じて物語が変化する。エンディングはバッドエンドも含めかなり多い。エンディング時はプレイ時にたどったルートが表示されるようになっており、パートを選んでプレイすることも可能なため、バッドエンド時でもやり直しは容易。ムービーにはかなりグロテスクな表現もあるため、セガサターン版は18歳以上推奨タイトルとなっている。 渋谷の中心代々木は、明治神官、国立代々木競技場、NHK、代々木公園と、公共施設が集中している。地名の元になった「代々木(永遠の木)」というモミの大木は、発売当時から1500年ほど前に渋谷の古墳に植えられた霊木である。1500年前の当時、渋谷を中心に関東地方を支配していた超能力者メギドは、情け容赦ない暴君であった。残慮なメギドを封じたのが、ヒロイン高城京子の祖先であった。彼女の祖先はメギドを封じるために、代々木に霊木を植えた。農地の開発が進み、周辺の古墳はほとんど掘り起こされたが、この木が守る墓は決して暴かれることはなかった。いつしかのうちに地中深く伸びた根は石棺にからみつき、ジワジワと地上にひきずりあげ、披葬者の存在を知る者が増えていた。東京大空襲の時、渋谷は焼夷弾で焼き払われた。だが大木を中心とした神宮の森は、1400発の焼夷弾をあびても燃えなかったが、飛来したB29の攻撃によって炎上した。大木が失われたとき、メギドが1500年の封印を解かれて、渋谷に出現した[2]。 ファミ通の40点満点のクロスレビューではPS・SS共に27点[3][4]。 あらすじ主人公ヒデの恋人は警察官の高城京子。なかなか会えない2人だが珍しく京子から電話が入り、渋谷のライブハウスに行こう、と誘われる。翌日、渋谷から降りたヒデは上空に走る赤い稲妻を目撃する。しかし他の人は誰も稲妻に気が付いていない。ヒデは京子との久しぶりのデートに向かうが、何者かによって命を落とし、霊体となってしまう。京子の身にも危険が迫っていることを知ったヒデは、霊体のまま京子を守ることを決意する。しかし、東京は今、悪魔メギドの手が迫っていたのだった。 登場人物
声の出演ドラマCD文化放送でオンエアされていたラジオドラマ。ポリスターより発売。
脚注
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