新宿グリーンタワービル
新宿グリーンタワービル(しんじゅくグリーンタワービル)は、東京都新宿区西新宿の新宿新都心の一角にある超高層ビル。本項ではこのビルのある再開発地区全体についても述べる。 概要木造2階建てが中心の民家5戸、寺院(大隠山浄風寺)、ガソリンスタンド、東京都水道局の関連施設などが混在していた地域を「西新宿浄風寺周辺地区市街地再開発組合」(理事長・浄風寺住職)を結成し再開発に着手[3]。組合結成から9年をかけ、1986年4月に完成した[5]。この再開発事業には「緑の都市賞」(第8回、1988年)が与えられた[6]。 敷地内は中央にオープンスペースを設け、この広場を核として、地上28階建のグリーンタワービル、3階建ての浄風寺、地権者の住戸がある8階建て西新宿グリーンハイツ、2階建てのガソリンスタンドの4つの棟が配置された[3][5]。 建物の外装は、それまでタブーとされていた緑色に挑戦。浄風寺と鐘楼を除く、すべての建物を「くすんだグリーン」で統一した。これは緑豊かな新宿中央公園に隣接していることを意識したもの[7]。太陽光線の当たり具合で外壁や窓ガラスの緑色が微妙に変化し、日本色彩研究所の「公共の色彩賞」を受けている[8]。 グリーンタワービルは、1階の正面玄関前にスターバックスコーヒー、2階は飲食店が入り、3階から27階が事務室となっている[5]。屋上には緊急時に使用するヘリポートがつくられた。ヘリポートの設置は民間のビルでは初の施設だった[8]。27階の北側通路内に屋上緊急ヘリポートへの階段が存在する(緊急時以外立入禁止)。黄色いプレートの赤い文字のヘリポートが目印。非常用エレベーターの裏側に位置する。 新宿界隈では単に、グリーンビルやグリーンタワーなどとも呼ばれていることもあるが、正式名称は新宿グリーンタワービルである。 2013年には日本建築家協会より「JIA25年賞」が与えられた[9]。
場所立地
所在地街区全体は東京都新宿区西新宿六丁目14番で、各施設に枝番(号)が付与されている。
施設配置
エレベーターエレベーターは低層用が日立製、高層用は三菱製、非常用は東芝製、駐車場用はオーチス製となっている。オフィス内15階には乗継階がある。2016年1月より、エレベーターのリニューアル工事を順次実施し、2018年2月までにオフィスの低層バンク・高層バンク・非常用がリニューアル完了した。そして、最後の1基となる駐車場用も2018年10月頃にリニューアルが完了した。
入居者主な入居企業
主な入居店舗
地区内の施設西新宿グリーンハイツ敷地の北西にある8階建ての集合住宅。
浄風寺本門法華宗の寺院。3階建てで、広場から直接入る2階に本堂、3階に納骨堂、区道側から入る1階に事務室、地階に会議室などを設けた。屋根は納骨堂の空間を表し、曲面の銅板抜葺き。広場に鐘楼を置いた[5]。建物の外壁は緑色ではないが、屋根材の銅板が緑青により緑色になっている。
ガソリンスタンド敷地の北東に「コスモ石油 新宿中央サービスステーション」がある。店舗はコスモ石油の意匠だが、防火壁の裏は緑色になっている。
新宿グリーンプラザ4つの建物の間にある広場。公開空地。
アクセス方法脚注注釈出典
参考文献
外部リンク |
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