指宿スカイライン
指宿スカイライン(いぶすきスカイライン)は、鹿児島県指宿市池田から同県鹿児島市田上八丁目に至る一般有料道路(主要地方道)である。指宿有料道路(いぶすきゆうりょうどうろ)とも呼ばれる。 有料区間については鹿児島県道路公社、無料区間については鹿児島県が管理している。鹿児島県道としての路線は全線が鹿児島県道17号指宿鹿児島インター線に指定されている。 また、鹿児島市田上八丁目(鹿児島インターチェンジ)から同市上福元町(谷山インターチェンジ)までの区間は地域高規格道路である南薩縦貫道の一部を構成しているほか、鹿児島市の外環状道路の役割を担っている[1]。 概要鹿児島市内で九州自動車道・鹿児島インターチェンジ (IC) と接続し、薩摩半島の鹿児島湾(錦江湾)に沿った稜線上を指宿方面へ南下して頴娃ICまで走る有料道路である[2]。頴娃IC以降の無料区間(鹿児島県道17号指宿鹿児島インター線)も同様に、指宿スカイラインと呼ばれ、池田湖付近に接続している。 IC区間によって道路管理者や有料・無料の区分が異なるという、他ではあまり例を見ない有料道路でもある。有料区間は鹿児島県道路公社が、無料区間は鹿児島地域振興局(鹿児島市内)および南薩地域振興局指宿支所(南九州市・指宿市)が管理している。 また、鹿児島ICから山田ICまでは片側2車線で整備された自動車専用道路で南薩縦貫道(地域高規格道路)の一部を構成しているが、谷山IC以南は片側1車線となる上、センターラインが引かれているのみで上下線が分離されていない。錫山ICのように右折で出口に進入するインターチェンジがあるほか、3か所に設けられている展望施設へも、上下線から同一駐車場に乗り入れる形となっている。 当初、鹿児島県は2016年度の建設費の全額償還を目標に、全額償還後の通行料金については検討中で[3]、ETCは設備投資による全額償還の遅れを避けるため導入の予定はないとしていた[4]。しかし、2015年(平成27年)6月11日の鹿児島県議会の定例議会の代表質問に対して、山田ICのフルインター化、山田料金所へのETCの導入及び路線の改修、維持費に充てるために、2017年6月の料金徴収期限を2042年まで延長する予定であると鹿児島県が回答している[5]。2016年3月の県議会で料金徴収期間の延長への同意を求める議案が賛成多数で可決され[6]、同年4月8日に道路改築工事の開始と料金徴収期間の延長が公告された[7]。その後、2025年に事業費の高騰(2016年時点では138億円の予定だったのが226億円に増加)と工期の延長を理由として[8]料金徴収期間が2046年12月25日までに延長された[9]。
インターチェンジなど
歴史
路線状況通行区分谷山ICを境に通行区分が異なり、山田IC以北は自動車専用道路であり、自動車以外での通行は禁止されている。谷山ICから山田ICまでの区間は自動車専用道路には指定されていないが、ほぼ同等の通行規制、すなわち、二輪の自動車・原動機付自転車(125cc以下)、軽車両、歩行者の通行禁止規制が標識により行われている。 谷山IC以南では自動車に含まれない原動機付自転車(125cc以下[注釈 2])や自転車などの「軽車両等」が通行可能となる。 車線・最高速度・通行規制
通行料金
交通量平日24時間交通量(台)(上下合計)[25]
トンネル
地理薩摩半島の尾根に沿って南北に延びる道路で、沿道の木々に遮られるところも多く一部を除いては眺望は効かないが、途中に展望台が設けられており、須々原展望台(鹿児島市下福元町)あたりからは東に鹿児島湾(錦江湾)や桜島、西に東シナ海が見える[2][26]。また、樋高展望台(鹿児島市喜入中名町)からは、錦江湾に突き出た世界最大の原油備蓄基地のENEOS喜入基地のタンク群などが見える[2]。線形は、適度にアップダウンやカーブのあるワインディングロードとなっている[26]。南端は池田湖にほど近く、薩摩富士とも呼ばれる開聞岳も見える[26]。 須々原展望台 - 錫山IC間には植樹園『癒しろの杜 桂花園』が営業している。 通過する自治体起点付近から川辺ICまでの区間は、南九州市と鹿児島市の境界線上に道路が走るため、この2市の境界を何度も行き来する。
交差する道路
沿線その他
脚注注釈
出典
参考文献
関連項目外部リンク |
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