川村万梨阿
川村 万梨阿(かわむら まりあ、1961年11月21日[2][6][10] - )は、日本の声優、女優、歌手。フリー[5]。夫はメカニックデザイナー、漫画家の永野護。 経歴子供の頃は、両親の他に祖父母、曾祖父母と同居の4世代家庭で育つ[11]。子供の頃から本、漫画を読んでいるのが好きで、わりとおとなしい子供だった[10]。家の前に大きな道路があったことから、外にあまり出ずに熱もよく出しており、けっこう体が弱く学校でも浮いてしまって、よくいじめられたという[10]。 小さい頃は映画も好きで、中でも映画『こんにちは赤ちゃん』が好きで、4回ぐらい見ていた[9]。この主題歌も好きで、自然に「歌手になろう」と思うようになっていた[9]。小学生の時に新宿コマ劇場で歌謡ショーとミュージカルの2部構成の「江利チエミショー」を観に行ったことが初めて観た本格的な演劇であり、この時はミュージカルに魅了されたという[11]。 中学校進学後、当時人気があった『エースをねらえ!』や『スマッシュをきめろ!』に憧れており、テニス部に所属していた[9][10]。中学時代に入っていた文芸部が定員割れで演劇部と合併し、演劇を体験したことから女優を志す[9][10]。富士見高校入学後は、マンガ研究会に入って放送劇に参加しつつ[12]、アニメファンの活動をしており、江古田にあったアニメファンのたまり場の喫茶店「まんが画廊」で、小牧雅伸、ゆうきまさみ、蛭児神建らとともに常連客であった[13]。「まんが画廊」の友人の誘いでアニメ雑誌の編集のアルバイトをするようになった[2]。 高校卒業後の1980年(昭和55年)に、東映の演技研修所の研修生となる[2][9][10]。初仕事は、ワイドショー『小川宏ショー』のレポーターで[9]、女優デビューは『太陽戦隊サンバルカン』第8話(紳士服店の店員役。本名の川村繁代名義)。その他にも東映制作のスーパー戦隊シリーズや『特捜最前線』『Gメン75』など実写のドラマに出演するなどの活動をした[2][9]。 東映研修所を卒業し、研修所付属の東映演研プロダクションに所属。友人の手伝いでアニメ雑誌でアニメ監督の富野由悠季を取材し、しばらくして新作のオーディションを受けるように誘われて[注 1]、1983年(昭和58年)に『聖戦士ダンバイン』(チャム・ファウ役)で声優デビューする[15]。 『聖戦士ダンバイン』の後番組である1984年(昭和59年)放送の『重戦機エルガイム』のガウ・ハ・レッシィ役のオーディションに合格したことから、声優への転身を決意し、東映演研プロダクションから設立されたばかりの声優プロダクション、アーツビジョンへ移籍[16]。富野由悠季作品には、その後も、1985年(昭和60年)の『機動戦士Ζガンダム』(ベルトーチカ・イルマ役)と、同枠の作品に続けて出演。 日髙のり子はかつてラジオで、松井菜桜子とともに「女王様声の双璧」として川村を挙げている。また、後輩である林原めぐみには松井とともに「頭が上がらない声優仲間」の1人として挙げられている。また、鶴ひろみ、富沢美智恵らとともにお嬢様・高飛車キャラクターを演じて名を挙げている[要出典]。 2001年(平成13年)半ば、体調を崩し一時休養するが、この際当時担当していた『ぐ〜チョコランタン』のスプー役を降板[注 2]。親交の深かった後輩声優の橘ひかりが、役を引き継ぐこととなった。橘とは、ラオックスの公式サイト内で「タコタコレビュー」というゲームレビューページを一緒に担当するなど、アーツビジョン時代は一緒に仕事をすることが多かった。 2003年(平成15年)頃、アーツビジョン[8]の所属から離れ、その後フリーで活動。2010年(平成22年)12月現在、営業業務の一部を複数プロダクションに委託・提携している。 月刊ホビージャパン(2011年10月号でキャラの!から移籍)で『川村万梨阿&椋本夏夜の淑女的日常』というコラムを執筆している。 2014年5月10日より、期間限定公式ツイッターを始める。 2014年6月18日 歌手活動、31周年記念アルバムBOX「ΟΔΥΣΣΕΙΑ(オデッセイ)」を発売。「限定生産BOX、LPジャケットサイズ、ジャケットイラストは永野護書下ろし」 2014年10月2日 デビュー記念としてプライベートで製作した"ファッションドールmomoko"カスタムモデルの『川村万梨阿momoko』2体が、製作先のペットワークスにて写真公開した[17][18]。 2023年3月11日 第17回声優アワードにて高橋和枝賞を受賞[19]。 人物・エピソード特色演じる役柄は女性役が多く、気が強く女王様気質のキャラクターが目立っている[20]。 コスプレ上記の通り、アニメファンとしての活動歴があり、その当時から何度かコスプレを公の場で披露している。
交友関係富野由悠季はアニメデビュー作『聖戦士ダンバイン』の監督で、芸名「万梨阿」の漢字の名付け親でもある[21]。「マリア」という名称自体は、それ以前から本人が名乗っていた。 漫画家の新谷かおるとは高校時代からの知り合いであり、『クレオパトラD.C.』では当初スエン役でオーディションにエントリーしていたが、新谷の要望により主人公・クレオパトラ役を引き受けることになった[22]。 デビュー作で共演した主演の中原茂とは、アフレコ現場で彼によく面倒を見てもらった事を契機に、今でも交流が続いており、「茂ちゃん」「万梨阿ちゃん」と呼び合う仲でもある。 モデルキャラクター『ジ・アニメ』によれば、『戦闘メカ ザブングル』の登場人物マリア・マリアは川村をモデルにしていたとしている。これはまだ川村が声優としてのデビューを果たす前の「ファン代表」だった頃のエピソードである。劇中での声は島本須美、能村弘子らが担当していた。 漫画家のゆうきまさみとは知り合いであり、『究極超人あ〜る』に登場する西園寺まりいは川村をモデルとした。同作品のドラマCDやOVAでは、川村が声を担当した。その際、川村が「この役のせいで、高飛車お嬢様しか役がこなくなった」と愚痴をこぼしているが、ゆうきは「何言ってんだ!ノリノリだったくせに!」とツッコみ、スタッフはこれ以上ないハマり役だったと褒めている(同ドラマCDの歌詞カードより)。 矢野健太郎の漫画『インジュカーシス』の固有名詞のいくつかは、実在の地名や人名のローマ字の逆綴りから命名されているが、「アイラム=アルマワック(AIRAM-ARUMAWAK)王家」、登場人物の1人「ウロマモ=ナガン(UROMAMO-NAGAN)」など、川村(と永野)に由来するものがある。 家族妹がいる[11]。 デザイナーの永野護と12年の交際の末、1991年11月に挙式。仲人は富野由悠季夫妻が務めた[23]。 上記の「アニメ新世紀宣言」イベントのとき永野はシャア・アズナブルのコスプレをして宣言を読み上げていた[24][25]。ただし後にイベントの際、最前列のファンがその話をしていたのを聞きつけ、「それは禁句」と言ったという。1980年代中盤頃の話である。 永野がメインで関わるアニメ作品には大抵の場合何らかの形で関わっており、『ファイブスター物語』のイメージアルバムではメインボーカルを担当。パンク、ロック、ポップス、バラードの各々を歌いあげた。また、同作品が映画化された際もヒロインであるラキシスを担当している。永野の初アニメ映画監督作品『花の詩女 ゴティックメード』ではヒロイン・ベリンを演じ、主題歌「空の皇子 花の詩女」の歌唱と作詞も担当。 出演太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
ゲーム
ドラマCD
吹き替え映画
テレビドラマ
アニメ
人形劇
テレビドラマ
映画
テレビ番組
人形劇
ラジオ
インターネットテレビ
CD & DVD
その他コンテンツ
書籍
ディスコグラフィシングル
アルバム
ミニ・アルバム
ボックス・セット
歌手参加楽曲
キャラクター・ソング
脚注注釈シリーズ一覧
出典
外部リンク
|