岩田 重則(いわた しげのり、1961年1月 - )は、日本の民俗学者、中央大学教授。
経歴
静岡県生まれ。静岡県立静岡高等学校卒、1984年早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業、1994年同大学院文学研究科日本史専攻博士課程満期退学、2006年慶應義塾大学博士(社会学)。1995年東京学芸大学講師、1997年助教授、2007年准教授、2008年教授、2013年中央大学総合政策学部教授。
『赤松啓介民俗学選集』(明石書店)の編纂を行ったが、赤松は夜這いを理想化しすぎているとして修正を加え(『ムラの若者・くにの若者』)、性の解放を理想化する森栗茂一から激しい批判を浴びたが(『性と子育ての民俗学』)、小谷野敦が森栗に反論を加えた(『恋愛の超克』)。岩田は森栗を相手にせず、戦死、墓などについて地道な研究を行っている。
著書
単著
- 『ムラの若者・くにの若者:民俗と国民統合』未來社 1996
- 『戦死者霊魂のゆくえ:戦争と民俗』吉川弘文館 2003
- 『墓の民俗学』吉川弘文館 2003、オンデマンド版2013
- 『「お墓」の誕生:死者祭祀の民俗誌』岩波新書 2006
- 『<いのち>をめぐる近代史:堕胎から人工妊娠中絶へ』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉 2009
- 『宮本常一 逸脱の民俗学者』河出書房新社 2013、新版2024
- 『日本人のわすれもの 宮本常一『忘れられた日本人』を読み直す』「いま読む!名著」現代書館 2014
- 『天皇墓の政治民俗史』有志舎 2017
- 『日本鎮魂考:歴史と民俗の現場から』青土社 2018
- 『火葬と両墓制の仏教民俗学:サンマイのフィールドから』勉誠出版 2018
- 『靖国神社論』青土社 2020
- 『赤松啓介 民俗学とマルクス主義と』有志舎 2021
- 『「玉音」放送の歴史学:八月一五日をめぐる権威と権力』青土社 2023
編纂
脚注
参考
外部リンク