岡山県精神科医療センター
地方独立行政法人岡山県精神科医療センター(おかやまけんせいしんかいりょうセンター)は、岡山県岡山市北区鹿田本町の県立精神科病院。2007年に地方独立行政法人による運営となった。岡山市役所や岡山大学病院も近く、精神科病院としては理想的な立地となっている。旧岡山県立岡山病院(おかやまけんりつおかやまびょういん)。 概要
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 第2章 第6条」により、都道府県に設置を義務付けられた「精神保健福祉センター」として岡山県が設置。したがって、民間の精神科病院や大規模病院の精神科では対応が困難(事実上、不可能)な精神科救急にも対応する。また、県内の精神科病院の空きベッド情報を集約しており、患者や家族の都合の良い病院を紹介できる。 独自の家族会がある。 診療科
沿革認定・指定
交通アクセス
周辺都道府県立の精神科病院
戦後、精神衛生法によって、都道府県に精神科病院の設置が義務付けられたが、これには抜け穴があり、民間の精神科病院に業務を委託することができた。このため、多くの都道府県が精神科病院を設置しない状況が長く続いていた。それらの中にあって、岡山県の設置は比較的に早いと言える。 もちろん、戦前の日本でも、精神科病院がなかったわけではない。(当時は、癲狂院、脳病院と呼ばれた)しかし、精神病患者が出たことを周囲に知られることを嫌って、座敷牢に閉じ込めたり、宗教施設に収容したりする事案が後を絶たなかったため、中立な立場の信頼できる施設が要望されており、また、地域の精神科病院の情報を集約する機関も望まれていたことから、それらの役割を持たせた都道府県立精神科病院の整備が企画されたと思われる。(当時の宗教施設へ収容することが必ずしも悪いわけではない。比較的軽度のうつ病であれば、環境を変えて生活するだけで病状が改善することも多い。しかし、重症のうつ病や統合失調症では改善が見られることは少ない) 日本で最初の公立精神科病院であり、もっとも有名な精神科病院でもある都立松沢病院は事情が異なる。設立のきっかけも、外国要人に精神科病院の整備が出来ていないと指摘されて、当時の監督官庁であった内務省は、治安維持を狙って許可したとも思われる。 また、東大病院精神科教室が松沢病院内に作られ、その教授が院長を兼ねた時代もあった。(現在でも東大出身者は多い) なお、欧米では、そもそもほとんどの精神科病院が公立だが、日本ではほとんどが民間経営。しかし、向精神薬の開発が進み、多くの患者は入院する必要がなくなってきたことと、健康保険の制度が変り、長期入院は減額されるようになったため、民間の精神科病院は特別養護老人ホームなどに移行しつつある。 外部リンク |
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