岡山県立和気閑谷高等学校
岡山県立和気閑谷高等学校(おかやまけんりつわけしずたにこうとうがっこう, Okayama Prefectural wake sizutani High School)は、岡山県和気郡和気町尺所に所在する県立高等学校。江戸時代に創立された閑谷学校をルーツに持つ。 概要和気閑谷高校は寛文10年に岡山藩主池田光政によって設立された日本最古の庶民のための学校である閑谷学校をルーツとする日本有数の歴史を持つ高校である。 1949年に和気高校と閑谷高校を統合し、前者を本荘校舎、後者を閑谷校舎とした。1965年に閑谷校舎を廃止し、校名を和気高校から和気閑谷高校へと改称した。さらに2007年に吉井町(現・赤磐市)にあった備作高校を統合した。 本校は生徒会を中心としたボランティア活動が盛んであり、多数のメディアで紹介を受け、多くの賞を受賞している。また2011年にはユネスコスクールに認定された。 2014年度からは、総合的な学習の時間において、探究学習・閑谷學と呼ばれる地域をフィールドとした学習を導入している。 ボランティア活動本校のボランティア活動は多数あるが、とくに有名なのが、閑谷ボランティアガイドである。これは本校のルーツとされる閑谷学校の史跡内を観光客の方にガイドをするものだ。この活動は2008年に始まり、近年ではタブレット端末を活用し、音声を使えるようにした。また、外国人にわかりやすいよう、英語での名称も書き入れるなど、よりわかりやすいガイドを行っている。 そのほかにも学童保育ボランティアやエコキャップボランティアなどがある。学童保育ボランティアは近隣の和気町立本荘小学校の児童らが所属している学童保育に出向き、子供たちに勉強を教えたり、一緒に遊んだりしている。エコキャップボランティアは、ペットボトルキャップを回収し日本赤十字社へ持ち込み、発展途上国で使われるポリオワクチンに交換している。校内だけでなく近隣の和気町役場や小学校、公民館にも回収を依頼している。 これらの活動は多くのメディアで取り上げられたり、多数の賞を受賞している。一例として、ユネスコのホームページ上でESD(持続可能な開発のための教育)の先進的な取り組みとして、世界で4例、日本では本校のみが紹介された。またESD大賞審査委員特別賞やボランティアスピリット賞、ソロプチミスト愛の基金などの賞も受賞した。これらのボランティア活動は他校と大きく違い教師が募集をかけ運営するのではなく、生徒会がすべて企画・運営を行っている。 和気町支援職員本校では、2014年度より総務省の地域おこし協力隊制度などを活用し、校内に3名の和気町地域おこし協力隊員と、1名の和気町ふるさと教員を常駐させ、和気町の活性化や和気閑谷高校の魅力化に取り組んでいる。 地域おこし協力隊とふるさと教員を合わせ、和気閑谷高校では和気町支援職員と呼ばれている。 この取り組みは、県下で初めてで、全国的にも稀であり、各方面から注目を浴びている。 探究学習和気閑谷高校では、総合的な学習の時間において、探究学習・閑谷學(しずたにがく)と呼ばれる地域住民を講師に、地域をフィールドにキャリア教育を行っている。 具体的には、駅前商店街の活性化や郷土の偉人である和気清麻呂や備前焼、こいのぼりの研究など10分野23テーマを設定し、すべての1年生と2年生が受講している。 この取り組みは、和気町内外からの評判も高く、高校生に対する期待が高まってきている。 沿革
主な学校行事
著名な出身者脚注
関連項目 |
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