山中菫
山中 菫(やまなか すみれ、2001年11月20日 - )は、日本の女子プロボクサー。大阪府南河内郡美原町(現・堺市美原区)出身。真正ボクシングジム所属。初代WBO女子アジア太平洋アトム級王者。現IBF女子世界アトム級王者。 人物6人兄弟姉妹の5番目(次女)として生まれる。相生学院高等学校卒業[1]。 長兄は元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也で、次兄の大貴も元プロボクサー[2]、三兄の勇樹も2023年12月にプロボクサーデビューした。4人とも真正ジム所属。 来歴3歳で兄たちとともにグローブを握り、小5から本格的にボクシングを始める。世界王者となった竜也を目標としたが、竜也の硬膜下血腫が判明し、23歳の若さで引退を余儀なくされたことでショックを受け一度は競技から離れた。しかし、兄が世界を獲った試合の映像などを見るうちに「自分も世界のベルトを巻きたい」と情熱が再燃し、2020年7月にプロテスト合格[3]。 2020年12月13日、大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第2競技場(以下、府立第2)にて下野有香との4回戦でデビューし判定勝利[2]。 2021年4月4日、地元の堺市産業振興センターにてソウルオリンピック日本代表山田渉の次女である山田夏冴と対戦し2-0判定で連勝[3][4]。 2021年8月11日、府立第2にて村井理と対戦し、3-0判定で3連勝[5] 2021年12月18日、府立第2にて初の6回戦として樽井捺月と対戦し、2-1判定で4連勝[6]。 2022年5月28日、初の海外遠征としてタイ・バンコクにてペッダラー・シッタクンタオーと対戦し、3回TKOで初のKO勝ちを挙げるとともに5連勝。 2022年9月1日、後楽園ホール(以下後楽園)での「Queens Crest2022」にて初のタイトル挑戦として狩野ほのかとのWBO女子アジア太平洋アトム級王座決定戦を行い[7]、2回にダウンを奪った後、5回に倒してTKO勝利で王座獲得[8]。竜也とともに日本初の兄妹(姉弟、姉妹含めても初)でのタイトル獲得となった。 2023年4月13日、府立第2にてピムチャノック・セプジャンダとのWBOアジア太平洋王座の初防衛戦に臨み[INS 1]、3回59秒TKOで王座初防衛に成功[9]。 世界王座獲得2024年1月12日、後楽園での『フェニックスバトル109』にて指名挑戦者[注 1]として岩川美花が持つIBF女子世界アトム級王座に挑戦し[11]、10回3-0(96-94、97-93、99-91)の判定勝ちで王座獲得に成功、竜也とともに日本ボクシング史上初の兄妹世界王者となった[12]。きょうだい世界王者は国内4組目であり、メジャー団体の兄妹世界王者はセバスチャンとガブリエラのフンドラ兄妹に次いで世界2組目。 2024年11月23日、ハイデルベルクでティナ・ルプレヒト対松田恵里の前座で元WBC女子世界アトム級王者ならびにIBF女子世界同級6位のファビヤナ・ビティチとIBF王座の初防衛に挑む予定だったが[13]、ビティチが脱水症状を起こしたため中止となった[14]。メインイベント後に山中がリングに上がり、松田を破り3団体王座統一を果たしたルプレヒトとフェイスオフし、興行を主催したプロモーターからドイツか日本のどちらかでルプレヒトと山中との間で4団体王座統一戦を行う予定であると明かした[15]。 戦績
獲得タイトル出演
脚注注釈出典記事
インスタグラム
関連項目外部リンク
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