富山ライトレール
富山ライトレール株式会社(とやまライトレール、英: Toyama Light Rail Co., Ltd.)は、富山県富山市で富山港線を運営していた第三セクター方式の鉄軌道・バス事業者。本社を城川原駅に隣接する富山県富山市城川原三丁目3番45号に置いていた。 2020年3月21日の富山駅南北接続事業完成に先立って、同年2月22日に富山ライトレールは富山軌道線(市内電車)を運営する富山地方鉄道に吸収合併された[4][5]。 沿革
鉄軌道事業路線![]() 2020年(令和2年)2月22日まで以下の路線を運営していた[17][4][5]。詳細は以下の項目を参照。 富山港線は元は西日本旅客鉄道(JR西日本)の路線で、それをライトレール化して富山ライトレールが運営していた。さらに前はその前身である日本国有鉄道(国鉄)の路線で、国有化前は富山地方鉄道が富岩線として保有していた。また、併用軌道区間内のレールはドイツから輸入された。 富山駅北駅から奥田中学校前駅の直前までは、道路上に新設された併用軌道を走る軌道区間で、奥田中学校前駅から岩瀬浜駅までが在来の専用軌道を走る鉄道事業区間となる。軌道区間の都市計画上の名称は「富山ライトレール線」だが、軌道法や鉄道事業法に基づく手続きでは軌道区間、鉄道事業区間ともに「富山港線」の名称がそのまま使われている。 JR西日本・あいの風とやま鉄道の富山駅高架化後は、既存の富山地方鉄道富山軌道線と相互に乗り入れる構想が2010年頃から本格化し、2013年(平成25年)4月26日、国土交通省が富山地方鉄道と富山市による富山軌道線延伸事業を認定した際の審議資料では、第二期事業として富山ライトレールとの接続を平成30年度(2018年度)に開業させる方針が盛り込まれた[18]。2015年12月4日、国土交通省は富山市と富山ライトレール・富山地方鉄道から出されていた軌道運送高度化実施計画の変更を12月7日付で認めると発表した[19]。既存区間も含めた富山ライトレールの軌道区間は上下分離がおこなわれ、富山市が軌道施設を保有する形に変更される[20](「富山地方鉄道富山軌道線#富山駅路面電車南北接続事業」も参照)。 2020年(令和2年)2月22日に上述した運営体制の変更が行われ、富山港線は(およそ76年8か月ぶりに)富山地方鉄道によって運営されることとなった[17][4][5]。富山軌道線との接続後は同線と一体で運行される[17][21]。 車両
バス事業![]() 富山港線の蓮町駅・岩瀬浜駅に接続するフィーダーバス2路線を運行していた。2006年4月の富山港線の移管開業に合わせて、富山市が試験的に運行を開始した。2007年4月から本格運行となり、運行主体が富山ライトレールに移管された。なお、実際の運行は一貫して、富山地方鉄道に委託されていた。 主要経由地 開業後の経営状況→富山港線の利用者数などについては「富山地方鉄道富山港線#利用状況」を参照
2006年度は、開業が4月であったために固定資産税が発生しなかったことなどから、268万円の当期純利益を計上した。 2007年度は運賃を本来の水準に引き上げたことなどから、418万円の当期純利益を計上した。損益計算書にはフィーダーバスの収支が加えられたが、運行費用は全て富山市からの補助金で賄われるので、実態には変化がない。 2008年度は614万円の当期純利益を、2009年度は3,017万円の当期純利益を[24]、2010年度は2,607万円の当期純利益を計上した[25]。 公設民営ではあるが上下分離ではなかったため、一般に公開されている損益計算書では各事業の営業費用が全てひとくくりにされている。 脚注
関連項目
外部リンク |
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