富士山清水港クルーズ
富士山清水港クルーズ株式会社(ふじさんしみずこうクルーズ[2])とは、静岡県静岡市清水区にある海運会社である。鈴与グループの企業であり、カーフェリー運航の他、清水港周辺で遊覧船事業・水上バス運航事業を営んでいる。 ここでは、前身となる「株式会社エスパルスドリームフェリー」についても合わせて説明する。 概要フェリー1隻、遊覧船2隻、水上バス3隻の合計6隻を保有し[1]、清水港と土肥港を結ぶフェリー航路(駿河湾フェリー)、清水港を拠点とした遊覧船、水上バスを運航している。 以前は、静岡県の防災船「希望」の運航(清水港 - 下田港)も受託していたが、2005年(平成17年)9月に休止。「希望」の用途廃止決定に伴い2006年(平成18年)3月を以って廃止、運航受託終了となった。 沿革
フェリー事業
![]() ![]() 静岡市の清水港と伊豆市の土肥港を70分で結ぶカーフェリー「駿河湾フェリー」を運航している[7]。伊豆半島は、道路整備が未発達で渋滞しがちであり(ただし2000年代に入り、伊豆縦貫自動車道の整備が本格展開している)、それと比べ、フェリーでのアクセスは快適で、天候がよければ駿河湾上から雄大な富士山を眺めることができる。 2002年(平成14年)3月31日までは『西伊豆フェリー』として、富士市の田子の浦港と土肥港を55分で結んでいたが、利用者減少による業績不振のため航路を変更し、同年4月13日から清水港と土肥港を結ぶ航路となった。田子の浦港 - 土肥港航路は当初、駿河湾カーフェリー株式会社が「あまぎ」(約490t)と「しらいと」(同)の2隻で運航していたが、駿河湾カーフェリーは廃業し、静岡観光汽船(当時)に譲渡された。 観光振興を目的として2013年(平成25年)4月12日に静岡県道223号清水港土肥線(番号は富士山(ふじさん)にちなんだ語呂合わせ)となった。静岡県道223号清水港土肥線は、清水港と土肥港を結ぶフェリー航路を県道に指定したものであり、道路法上の整備や供用開始手続きは取られていないため、未供用県道となっている[8]。この番号は以前は千頭停車場寸又峡線であったが、同区間が現在の県道77号線に再編された後は欠番であった。県道の標識は海上の代わりに、フェリーの甲板や接岸する岸壁に設置されている。 駿河湾フェリー乗船券と、ジェイアールバス関東・ジェイアール東海バス・しずてつジャストラインが運行する東京駅 - 波止場フェルケール博物館間のしみずライナー乗車券がセットになった「駿河湾サンキューきっぷ」の設定がある。 2018年5月25日、エスパルスドリームフェリーは翌年3月31日をもって、駿河湾フェリーから撤退することを発表した[9]。その後、2019年8月22日に静岡県知事川勝平太の定例会見において、エスパルスドリームフェリーから船舶などの施設を静岡県に無償譲渡する申し出があったことを表明したため、一転して存続することになった[10]。 2019年(令和元年)6月1日に静岡県、静岡市、下田市、伊豆市、西伊豆町、松崎町、南伊豆町が設立した一般社団法人にフェリー運営を移管、同時にエスパルスドリームフェリーへ運航が委託される[11]。 2020年(令和2年)7月1日から、富士山清水港クルーズが事業継承[1]。 就航中の船舶
過去に就航していた船舶
観光船事業![]() 観光船(遊覧船)事業として、
を実施している[1]。
水上バス運航事業![]() 清水港と三保との間では約90年もの間渡し舟が運航されている。現在はJR清水駅に近い江尻 - 日の出 - 貝島 - 塚間間に水上バスを運航している。以前は江尻 - 日の出間で「海づり公園」[12]にも立ち寄っていた。現在就航している水上バスは、「フェルケル号」と「ケーエス号」の2隻。カラーリングは、同社の駿河湾フェリー「富士」や遊覧船「ベイプロムナード号」と同様に、カンパニーカラーでもあるレインボーデザインに統一されている 水上バス+路線バス(しずてつジャストライン運行)+静岡鉄道が1日乗り放題となった観光企画切符「スイスイ♪清水港まぐろきっぷ」を2015年4月より発売開始。清水魚市場 河岸の市やエスパルスドリームプラザ内の「清水すし横丁」で使用できる1,000円分の食事券や、静岡市内10か所以上の観光施設等で使用できる観光施設利用券(選択1か所)も一緒にセットされている。 脚注
関連項目
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia