奥多摩工業株式会社(おくたまこうぎょう 英称:Okutama Kogyo CO.,LTD.)は、主に東京都西部の奥多摩地区を中心に、石灰石の採掘、販売を行う太平洋セメントの系列企業である。本社を東京都立川市曙町に置く。
会社設立時の社名は奥多摩電気鉄道(おくたまでんきてつどう)で、御嶽駅と氷川駅(現・奥多摩駅)を結ぶ鉄道路線の敷設免許を保有していた。路線が開通する前に免許を国に譲渡し、青梅線として開通している。戦時買収私鉄の一社。
全国的にも珍しい曳索鉄道の設備を有している[1]。
沿革
- 1937年(昭和12年)6月 - 奥多摩電気鉄道株式会社設立。
- 1944年(昭和19年)
- 4月 - 御嶽〜氷川(現・奥多摩)間の鉄道敷設免許が国有化(同年7月に青梅線として開通)。
- 12月 - 奥多摩工業株式会社に社名変更。
- 1946年(昭和21年)12月 - 石灰石採掘・販売開始。
- 1953年(昭和28年) - 曳索鉄道の稼働を開始[2]。
- 1961年(昭和36年)
- 1月 - 生石灰製造のため奥多摩化工株式会社を設立。
- 12月 - 生石灰製造販売開始。
- 1965年(昭和40年)4月 - 消石灰製造販売開始。
- 1967年(昭和42年)7月 - 砕石製造のため瑞穂建材工業株式会社を設立。
- 1974年(昭和49年)12月 - 奥多摩化工株式会社を吸収合併。
- 1975年(昭和50年)4月 - 軽質炭酸カルシウム(タマパール)製造販売開始。
- 1977年(昭和52年)12月 - 瑞穂建材工業株式会社を吸収合併。
- 1978年(昭和53年)3月31日 - 西武鉄道より休止中の小河内線(専用鉄道)が譲渡される。
- 1982年(昭和57年)7月 - 改良土事業開始。
- 1995年(平成7年)7月 - 高比表面積水酸化カルシウム(タマカルク)製造販売開始。
- 2002年(平成14年)3月 - 株式会社新潟ピーシーシーを設立。
- 2003年(平成15年)5月 - 横浜改良土センター株式会社を設立。
- 2007年(平成19年)7月 - 山陽太平洋ライム株式会社を設立。
- 2016年(平成28年)4月 - 株式会社横浜Bay Linkを設立。
工場
脚注
関連項目
外部リンク
|
---|
1943年買収 |
|
---|
1944年買収 |
|
---|
「鉄道事業者名称(路線名称)」の順で記述。 鉄道事業者名称は、「◆」は現存企業(当時の法人格を保持する企業)を、「P」は一部路線のみの買収を、「U」は買収時点で被買収路線が未開業であることを示す。 路線名称は現在の路線名を記述。「D」は廃止路線を示す(路線名称は廃止当時のものとする)。 |