奈女沢温泉
奈女沢温泉(なめざわおんせん、なめさわおんせん)は、群馬県利根郡みなかみ町にある温泉。みなかみ町に18か所ある温泉地「みなかみ18湯」の1つ[3]。通称「釈迦の霊泉」[5]。国土地理院の地形図では奈女沢鉱泉と記されている[10]。国民保養温泉地[9]。 泉質温泉街JR上越線・上牧駅の北東4キロメートル、板沢山・高檜山に挟まれた山あいに位置する[5]。利根川の支流・奈女沢川の源流部であり、標高は約780メートル[5]。温泉宿「釈迦の霊泉」が1軒あるのみである[7]。連泊する湯治客が多い[4]が、日帰り入浴も可能[11]。自然食を主体とした料理を提供する[4]。携帯電話は圏外であるが、公衆無線LAN (Wi-Fi) によるインターネットへの接続は可能である[12]。 地元では古くから「湯沢の湯」と呼ばれ、その発見は猟師たちによってもたらされたものと考えられている[13]。明治初め、地元の僧・神職にして教育者でもあった上杉正が源泉付近に小屋を建て、浴槽に泉水を汲んで沸かし、入浴に供した[13][14]。明治半ばには湯治場として知られるようになり、大正末に本格的な旅館へと改装、戦後になるとさらに客室数が増やされた[8]。温泉宿の名も「奈女沢館」、「月光館」と変遷していった[8]。1979年(昭和54年)3月27日、上牧温泉とともに国民保養温泉地に指定された(登録名称は「上牧・奈女沢温泉」)[9]。 温泉の効能は幅広く、「釈迦の霊泉」と呼ばれる[5]。地元の地誌『月夜野町史』によれば、「医師に見離された多くの人が霊泉によって快癒しているという」(引用)とのことである[8]。スポーツ新聞などマスメディアを通じて広く紹介され[15]、原爆症や脱毛症(ハゲ)にも効くと報じられたこともある[5]。美肌効果から訪れる女性客も多い[5]。入浴に合わせてコップ1杯の飲泉がよいとされ、「御神水」と銘打った当温泉の水を会員向けに頒布している[4]。 温泉地の周辺には苔谷、夫婦岩、一の世の滝、二の世の滝、浮島、千日堂、高橋お伝の生家があり、ゼンマイやフキ、ナメコの採集や、イワナ・ハヤ釣りが楽しめる[5]。春はシバザクラが美しい[5]。 伝承
アクセス
脚注
参考文献
関連項目外部リンク
座標: 北緯36度45分16.4秒 東経139度0分48.9秒 / 北緯36.754556度 東経139.013583度 |