太陽とボレロ
『太陽とボレロ』(たいようとボレロ)は、2022年6月3日公開の日本映画[1]。監督・脚本は俳優の水谷豊、主演は檀れい[1]。 概要それぞれ水谷にとって3作目となる監督作品[2]、檀にとっては映画初主演作となる[3]。地方都市のアマチュア交響楽団に焦点を当てた、音楽を愛する「普通」の人々が織りなす人間模様を描く[2]。 メインテーマはタイトルにもある通り、モーリス・ラヴェル作曲のバレエ音楽『ボレロ』[3]。 撮影は長野県松本市をメインロケ地に、同県安曇野、塩尻両市と北佐久郡軽井沢町などでも行われた[4]。映画のラストを飾る『ボレロ』の演奏シーンは吹き替えではなく実際に出演者たちによって演奏されており、よこすか芸術劇場で撮影された。 ストーリー地方都市でブティックを経営する花村理子は、スポンサーとして小さなオーケストラ『弥生交響楽団』の運営に携わっていた。18年の歴史を持つ交響楽団だが、チケットは売れず、市からの助成金も受けられず、苦悩する理子。その上、演奏会の度に東京から招いている指揮者の藤堂が、演奏中に血を吐き、緊急搬送されてしまった。 共同スポンサーで中古車ディーラーの鶴間から、経営難を理由にスポンサーを降りたいと相談を受ける理子。理子のブティックも量販店に押され、行き詰まっていた。知り合いの百貨店バイヤーに相談するも、体の関係を迫られて逃げ出す理子。限界を痛感した理子と鶴間は、交響楽団の解散を団員たちに発表した。 最後の『お別れコンサート』を企画する理子と鶴間。だが、指揮者の藤堂は長期の入院が決り、楽団には副指揮者の片岡しか残っていない。キザで身勝手な片岡は団員たちの嫌われ者なのだ。オーボエ奏者の牧田は演奏の場を失い、逆恨みで鶴間の店の車を傷つけた。バラバラに心が離れて行く団員たち。 辛い出来事が続く中、先輩後輩の仲から急接近する理子と鶴間。団員のあかりも、圭介のプロポーズを受け入れた。そんな中、入院中の病院から連絡を寄越す藤堂。藤堂は世界的な女性指揮者である西本智実の知己で、『弥生交響楽団』は、西本智実の指揮のもと有名オーケストラと共演できる事になったのだ。『お別れコンサート』の当日、『弥生交響楽団』の選抜メンバーは、見事なラヴェルの『ボレロ』を披露するのだった。 登場人物
スタッフ
脚注
外部リンク
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