大白川駅(おおしらかわえき)は、新潟県魚沼市大白川にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)只見線の駅である。
新潟・福島県境の六十里越を控えた只見線・新潟県側の拠点駅で、県内区間で唯一列車交換が可能となっている。また、当駅から小出駅方面は新潟支社管轄となる。
歴史
1984年2月1日国鉄ダイヤ改正前までは付近の製材工場への専用線があり、貨物を取扱っていた。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する列車交換・折返し可能な地上駅。開設当初は単式ホーム1面1線のみであったが、1971年(昭和46年)に当駅 - 只見駅間が開通すると交換を可能とするため、島式ホーム1面2線構造となった。
越後湯沢駅管理の無人駅。線路はほぼ東西に走り、駅舎は北側にある。側線を数本備えており、当駅は只見線除雪作業の拠点駅ともなっている。
1988年(昭和63年)築の駅舎は魚沼市入広瀬自然活用センターとの合築で、鉄筋コンクリート造2階建てである[5]。延床面積は309.44m2で駅舎1階部分には駅事務室と待合所があり[5]、待合所から伸びる階段で2階に行くと地元で取れた山菜や手打ちのそばによる料理等を出す食堂「平石亭」がある。待合所には大白川の紹介を行うパネルも設置されている。
なお、当駅折返し列車が1本設定されているが、乗務員宿泊施設が無いため到着後は回送列車で小出に戻る。翌朝再度回送されて6時台当駅始発小出行上り列車となる。
のりば
- 番線番号は駅舎内案内掲示でのみ記載されており、駅舎反対側のホームが1番線とされている。その1番線を主本線とした1線スルーとなっているため、行違いが無い限り両方向共に1番線に発着する。
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ホーム(2021年9月)
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構内に残る給水塔(2006年5月)
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全景(2007年3月)
利用状況
JR東日本によると、2000年度(平成12年度) - 2007年度(平成19年度)の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
乗車人員推移
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年度
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1日平均 乗車人員
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出典
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2000年(平成12年)
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9
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[7]
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2001年(平成13年)
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9
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[8]
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2002年(平成14年)
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12
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[9]
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2003年(平成15年)
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11
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[10]
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2004年(平成16年)
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9
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[11]
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2005年(平成17年)
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10
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[12]
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2006年(平成18年)
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11
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[13]
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2007年(平成19年)
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9
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[14]
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上の数字はいずれも新潟支社管内の有人駅では最少だった。
殆どが小出方面への通学利用だが、県境地域在住者の越境特例により、少ないながら只見への通学利用がある。
駅周辺
ニュー浅草岳温泉や大原スキー場など入広瀬村時代に観光開発が盛んに進められたエリアの最寄駅の1つである。簡易郵便局や宿泊施設、観光施設がある大白川の集落からは2 km弱離れており、徒歩で北東方向に20分程掛かる。
駅直ぐ近くには僅か十数戸程の小さな末沢集落があり、ホームから線路を挟んで破間川が流れている。
只見方面の列車は破間川支流末沢川に沿って進み、当駅と次の只見駅との間で新潟と福島の県境を越える。
この他、以前は洞窟風呂が目玉のホテル大自然館やサイクリングターミナル「サングリーンパーク」等もあったが2000年代以降に廃止された[15]。また、南越後観光バスの路線バスもあった[16]が2018年9月頃廃止された。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■只見線
- 只見駅 - *
(臨)田子倉駅 - 大白川駅 - *(臨)柿ノ木駅 - 入広瀬駅
- *
打消線は廃駅
脚注
参考文献
- 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「磐越東線・只見線・磐越東線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第6号、朝日新聞出版、2009年8月16日。
関連項目
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外部リンク