夢村土城(むそんどじょう/モンチョントソン)は、大韓民国(韓国)ソウル特別市松坡区芳荑洞(五輪洞)にある三国時代百済前期の都城遺跡。大韓民国指定史跡第297号に指定されている(指定名称は「서울몽촌토성(서울夢村土城)」)[1]。
概要
朝鮮半島中央部、ソウル特別市南東部の漢江南岸に位置する土城の遺構である。規模は周囲約2.3キロメートルである。版築しない土塁で囲まれ、一部に柵列も存在する。1983年-1989年にソウル大学校により発掘調査が行われた。
発掘調査の結果、土城内から礎石建物・版築建物・竪穴建物などの建物群の遺構が見つかったほか、楽浪・高句麗系瓦、中国南朝の青磁・金具、大量の百済土器などが出土している。これらの調査結果から、夢村土城は北方の風納土城とともに百済の漢山城(河南慰礼城、475年陥落)を構成したとする説が有力視されている[3]。周囲には百済王陵と見られる石村洞古墳群がある。
遺構は、1982年7月22日に「夢村土城」として大韓民国指定史跡第297号に指定された[1]。その後2011年7月28日、指定名称は「ソウル夢村土城」に変更されている[1]。
現地情報
交通アクセス
周辺
- 漢城百済博物館
- 風納土城 - 百済前期の都城推定地の1つ。
- 石村洞古墳群 - 百済時代の古墳群。
- 可楽洞古墳群 - 百済時代の古墳群。
- 芳荑洞古墳群 - 百済時代とする説があったが、現在は6世紀後半以降の新羅時代古墳と推測される。
脚注
参考文献
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
夢村土城に関連するカテゴリがあります。
座標: 北緯37度31分18.88秒 東経127度7分22.24秒 / 北緯37.5219111度 東経127.1228444度 / 37.5219111; 127.1228444 (夢村土城)