坂ノ市駅(さかのいちえき)は、大分県大分市坂ノ市中央一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1][2]。
歴史
駅構造
島式ホーム1面2線の設備を有する地上駅[1]。
無人駅である。2023年6月30日まではJR九州サービスサポートが駅業務を受託する業務委託駅であり[5]、きっぷうりばが設置されていた[14]。ICカードSUGOCAは出入場とチャージのみ対応している[15]。
当初は2018年3月17日に牧駅 - 幸崎駅間に駅遠隔案内システム「ANSWER」を導入した上で当駅を無人化する予定であったが、高城駅 - 当駅間に関しては「ANSWER」導入は見送られた。JR九州は駅のバリアフリー工事の進展状況や「ANSWER」導入駅の利用状況を踏まえた上で、当駅にも「ANSWER」導入を検討[16][17][18]、2023年7月1日から導入された[12][13]。
のりば
のりば |
路線 |
方向 |
行先
|
1
|
■日豊本線
|
上り
|
大分・別府方面
|
2
|
下り
|
佐伯・延岡方面
|
現存しない構造物
- 旭化成大分工場専用線
- 大在駅と接続していた旧東京第二陸軍造兵廠坂ノ市製造所専用線とは別に、1番線の北側に構内側線のような形で存在し、現駅舎の北東側に上屋もあった。区画整理事業、日豊線高速化事業および駅東側鉄橋の架替工事等により、痕跡はほぼ消滅している。
利用状況
2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は1,098人である[3]。大分市街への通勤圏であり、また県立大分東高等学校の最寄駅でもある事から朝夕にはそれなりの乗降がある。
乗車人員推移
|
年度
|
1日平均人数
|
2000年
|
1,189
|
2001年
|
1,089
|
2002年
|
1,015
|
2003年
|
1,009
|
2004年
|
985
|
2005年
|
1,006
|
2006年
|
1,009
|
2007年
|
997
|
2008年
|
1,010
|
2009年
|
967
|
2010年
|
983
|
2011年
|
947
|
2012年
|
1,017
|
2013年
|
1,075
|
2014年
|
1,033
|
2015年
|
1,138
|
2016年
|
1,165
|
2017年
|
1,203
|
2018年
|
1,173
|
2019年
|
1,220
|
2020年
|
1,032
|
2021年
|
1,046[19]
|
2022年
|
1,098[3]
|
駅周辺
駅の南側が本町となり、旧坂ノ市町役場を受け継いだ大分市坂ノ市支所等がある。
駅の北側は昭和50年頃まで松林とススキに覆われた湿原が広がり、その先には「白砂青松」と謳われた日吉原海水浴場があった[4]。
海岸は埋め立てられ、7号埋立地[20]として造船所や太陽光発電所が建設された他、駅付近は土地区画整理事業により住宅地が造成された。
バス路線
駅から南へ徒歩2分の国道197号沿いに大分バス坂の市バス停がある。駅名および一般的な地名は「坂ノ市」だが、バス停名のみ「坂の市」と記されている。
過去のバス路線
- 国鉄バス・JRバス(坂ノ市駅前発着)
- 大分バス(坂の市バス停)
- 大分交通(坂ノ市駅前発着・坂の市バス停経由)
- 特急 大在駅裏経由(大分駅前は経由せず国道197号を直進)別府国際観光港 - 大分バスへ移管、急行に格下げした後に廃止
- →大分飛行場に代わる新大分空港(現在の大分空港)の建設予定地として坂ノ市地区が有力視されていた頃、大分交通が鉄道路線の新設を計画していた。バス停名の「坂の市」は、この大分交通線の駅名として採用される予定であったが、大分空港建設地が国東半島に決定され採算が見込めなくなり計画は消滅した。この路線は鉄道線の代替として運行されていたものである。
その他
- 土地区画整理事業の際、駅前の商店等が全て1 km離れたバイパス道路沿いに移転したため、駅前一帯は広大な空き地となっていた。現在は住宅地として整備が進んでいる[1]。
- ジェイアール九州バス大分支店が設置されていたが、当駅発着のバス路線が全て廃止されたために臼杵車庫[注釈 6]に統合された。
隣の駅
- 九州旅客鉄道(JR九州)
- ■日豊本線
- 大在駅 - 坂ノ市駅 - 幸崎駅
脚注
注釈
- ^ 2006年(平成18年)4月1日に一旦廃止。
- ^ 坂ノ市駅-豊後佐野は営業所独自運行区間(全国版時刻表に掲載なし)
- ^ 豊後大河内-臼杵駅は営業所独自運行区間(全国版時刻表に掲載なし)
- ^ 戸次(停留所)-中判田駅-戸次(折返所)のうち、中判田駅-戸次折返所は営業所独自区間(全国版時刻表に掲載なし。重複区間を乗り通した場合も乗車距離に応じた運賃を設定
- ^ 早朝便は佐賀関精錬所行、通学時間帯は民営化後に佐賀関高校行の運行もあった。
- ^ 臼三線と共に廃止。
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
坂ノ市駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク