和泉市立北松尾小学校

和泉市立北松尾小学校
北緯34度27分32秒 東経135度26分47秒
国公私立の別	公立学校
設置者	和泉市
校訓	考えあって学びます 励ましあって進みます
設立年月日	1872年6月15日
共学・別学	男女共学
学期	3学期制
学校コード	B127210007645
所在地	〒594-1151
大阪府和泉市唐国町3丁目3番地19号
外部リンク	公式サイト
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和泉市立北松尾小学校（いずみしりつきたまつおしょうがっこう）は、大阪府和泉市唐国町3丁目にある公立小学校。

概要

市内を南北に流れる松尾川が形成する松尾谷の北部に位置し、旧北松尾村（寺田町全域と内田町の一部を除く）およびトリヴェール和泉西地区のあゆみ野を校区としている。
1872年（明治5年）に創立され、150年以上の歴史を持つ。市内にある小学校の中でも最も古い小学校の一つである。2024年（令和6年）5月1日現在の生徒数は645名で、市内では青葉台はつが野小学校、いぶき野小学校、国府小学校に次いで4番目に生徒数が多い[1]。

校歌

作詞は吉岡たすく、作曲は紙恭輔による。歌詞は全3番で構成されており、校訓「考えあって学びます　励ましあって進みます」が歌詞の中に織り込まれている[2]。 また、歌詞中に登場する「機の音（はたのおと）」は、かつてこの地域で綿織物が盛んであったことに由来する。当時は至る所から織機の音が響き渡り、この地域は「機の町（はたのまち）」と呼ばれていたことを反映している[3]。

歴史

明治維新後、日本では近代的な教育制度が導入され、各地に小学校が設立された。堺県では村々を単位として学区を編成し、各学区には郷学校本校とその出張所（分校）が設置された。
松尾谷における小学校の始まりは、1872年（明治5年）6月15日に唐国村で創設された郷学分校である。春木村、松尾寺村、唐国村、箕形村、内田村、寺田村、寺門村は池田谷の村々とともに第十四区[注釈 1]に属した。一方で、谷の奥に位置する春木川村、久井村、若樫村が横山谷の村々とともに第十三区[注釈 2]に区分された。
唐国村に設置された郷学分校は第十四区の分校として機能し、校舎には妙楽寺の堂宇が借用された[4][5]。これが後の北松尾小学校である。

沿革

• 1872年（明治05年）06月15日 - 創立、郷学校分校と称し、唐国妙楽寺の堂宇を仮用[注釈 3]
• 1873年（明治06年）05月　 　 - 第44番小学校と改称
• 1875年（明治08年）04月　 　 - 唐国小学校と改称
• 1900年（明治33年）10月01日 - 北松尾尋常小学校と改称
• 1941年（昭和16年）04月01日 - 大阪府泉北郡北松尾国民学校と改称
• 1947年（昭和22年）04月01日 - 大阪府泉北郡北松尾村立北松尾小学校と改称
• 1956年（昭和31年）09月01日 - 大阪府和泉市立北松尾小学校と改称
• 1962年（昭和37年）06月15日 - 創立90周年記念行事実施、校歌初披露[6]
• 1966年（昭和41年）10月　 　 - 鉄筋校舎落成[7]
• 1972年（昭和47年）04月22日 - 鉄筋新校舎落成（3階15教室・給食場・養護教室・音楽室）
• 1972年（昭和47年）11月22日 - 創立100周年記念行事実施（～23日）
• 1973年（昭和48年）03月31日 - 和気小学校新設に伴い府営住宅児童分離
• 1983年（昭和58年）02月　 　 - 運動場拡張
• 2007年（平成19年）04月01日 - 内田町3丁目・4丁目が北松尾小学校又は緑ケ丘小学校の自由競択地域に変更
• 2008年（平成20年）04月01日 - 寺田町が和気小学校校区に変更
• 2022年（令和04年）11月18日 - 創立150周年記念式典[8][9][10]

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  創立時、郷学校分校が置かれた妙楽寺
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  創立時、郷学校分校が置かれた妙楽寺
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  木造校舎（昭和45年頃）
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  木造校舎と鉄筋新校舎（昭和47年8月）
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  木造校舎取り壊し（昭和47年8月）
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  運動場拡張前の風景（昭和47年8月）
  奥の山が開発前のいぶき野付近
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  運動場拡張前の風景（昭和47年8月）
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  運動場拡張前の風景（昭和47年8月）
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  創立100周年記念運動会（昭和47年10月）

通学区域

• 内田町、内田町一丁目、内田町二丁目、内田町三丁目、内田町四丁目（緑ケ丘小学校の項に規定する各番地を除く。）、唐国町、唐国町一丁目、唐国町二丁目、唐国町三丁目、唐国町四丁目、箕形町一丁目、箕形町二丁目、箕形町三丁目、箕形町四丁目、箕形町五丁目、箕形町六丁目、あゆみ野一丁目、あゆみ野二丁目、あゆみ野三丁目、あゆみ野四丁目[11]。

※卒業後は基本的に和泉市立石尾中学校に進学する。

交通

• 南海バス光明池営業所管内[12]
  • 春木川線 「唐国停留所」から徒歩約2分
• 南海ウイングバス本社営業所管内[12]
  • 東ヶ丘線 「唐国停留所」から徒歩約2分

脚注

注釈

1. 国分村、平井村、黒石村、三林村、納花村、鍛治屋村、室堂村、万町村、池田下村、伏屋新田、坂本村、坂本新田（現、東阪本町）、桑原村、和田村、浦田村、黒鳥村、今福村、観音寺村、一条院村、今在家村（現、芦辺町）、寺門村、春木村、松尾寺村、唐国村、箕形村、内田村、寺田村の27か村
2. 南面利村、善正村、福瀬村、岡村、北田中村、下宮村、小野田村、大沢村、九鬼村、仏並村、坪井村、大野村、父鬼村、槇尾山村、内畑村、牛滝山村、久井村、春木川村、若樫村の19か村
3. 1872年から2008年までの情報は北松尾小学校公式ホームページを出典としている[2]。

出典

1. 『令和6年和泉市教育委員会第5回定例会』、情報提供1（令和6年度幼稚園児・児童・生徒数の状況）
2. ^ “沿革・校章・校歌”. 和泉市立北松尾小学校. 2025年1月18日閲覧。
3. “北松尾校区の活動”. まなびのいずみ. p. 7. 2025年1月18日閲覧。
4. 『松尾谷の歴史と松尾寺』、松尾谷における学区の変遷、400頁。
5. 『大阪府教育百年史第1巻』、郷学校表／和泉国、46頁。
6. “校歌と校訓”. 和泉市立北松尾小学校. 2025年1月18日閲覧。
7. “1970年（昭和45年）に撮影された北松尾小学校の航空写真”. 和泉市. 2025年1月18日閲覧。
8. “祝！創立150周年！～北松尾小学校”. 和泉市教育長ブログ. 2025年1月18日閲覧。
9. “『世界に一つだけの演台』北松尾小学校創立150周年”. せきど繁樹オフィシャルブログ. 2025年1月18日閲覧。
10. “北松尾小学校創立150周年記念式典”. せきど繁樹オフィシャルブログ. 2025年1月18日閲覧。
11. “和泉市立小学校、中学校及び義務教育学校就学区域”. 和泉市. 2025年1月18日閲覧。
12. ^ “南海バス路線図・運賃表”. 南海バス株式会社. 2025年1月18日閲覧。

関連項目

• 大阪府小学校一覧
• 和泉市

参考文献

• 和泉市史編さん委員会 編『松尾谷の歴史と松尾寺』和泉市〈和泉市の歴史〉、2008年3月。ISBN 978-4-324-80053-9。 
• 『大阪府教育百年史』 1巻（概説編）、大阪府教育委員会、1973年3月。NDLJP:12113515。 
• 和泉市立北松尾小学校 編『創立100周年誌』和泉市立北松尾小学校、1972年。 
• 「令和6年度幼稚園児・児童・生徒数の状況」、和泉市教育委員会、2024年5月23日、2025年1月18日閲覧。「令和6年和泉市教育委員会第5回定例会」 

外部リンク

• 和泉市立北松尾小学校
• 和泉市公式ウェブサイト