名古屋銀行(なごやぎんこう)は、明治期に愛知県名古屋市で設立された銀行で、東海銀行(現三菱UFJ銀行)の前身の一つ。
1882年(明治15年)に、名古屋に本店を置く私立銀行としては前年の伊藤銀行に次いで2番目に設立。その後、1941年(昭和16年)に愛知銀行、伊藤銀行と合併し、東海銀行を新たに設立。
名古屋相互銀行を前身とし、現存している名古屋銀行とは全く関連が無い。
沿革
発起人
歴代頭取
- 初代:滝兵右衛門(1882年(明治15年)7月23日就任)
- 2代:小出庄兵衛(1884年(明治17年)3月3日就任)
- 3代:滝兵右衛門(1885年(明治18年)1月8日就任)
- 4代:森本善七(1887年(明治20年)1月8日就任)
- 5代:滝兵右衛門(1888年(明治21年)1月8日就任)
- 6代:春日井丈右衛門(1907年(明治40年)7月21日就任)
- 7代:滝定助(1916年(大正5年)7月21日就任)
- 8代:恒川小三郎(1924年(大正13年)1月24日就任)
- 9代:井倉和雄(1936年(昭和11年)7月25日就任)
資本金推移
- 1882年(明治15年)7月23日:20万円(払込済4万円)
- 1894年(明治27年)5月25日:50万円
- 1906年(明治39年)1月19日:100万円
- 1907年(明治40年)6月22日:121万円(津島銀行の合併に伴い)
- 1912年(明治45年)4月30日:156万円(笠松銀行の合併に伴い)
- 1912年(大正元年)8月26日:300万円
- 1917年(大正6年)4月15日:324万円(金城銀行の合併に伴い)
- 1917年(大正6年)7月21日:700万円
- 1920年(大正9年)1月21日:2000万円
- 1928年(昭和3年)6月30日:2060万円(名古屋貯蓄銀行の合併に伴い)
合併時の店舗
- 名古屋市中区栄町1丁目1番地(現名古屋市中区錦二丁目20番25号)
- 東海銀行設立時に広小路支店。建物は中央信託銀行設立時に名古屋支店となり、その後三菱東京UFJ銀行貨幣資料館として使用されていた。2018年よりザ・コンダーハウスというレストラン・結婚式場として再活用されている。
- 支店(48支店)
- 一宮市の一宮支店の建物はオリナス一宮として、一宮市の公共施設(ホール)として使用されている。
合併時の役員
- 頭取:井倉和雄
- 常務:藤野菊雄、菅野直一、安藤時宗
- 取締役:森本善七、恒川義夫、加藤泰次郎
- 監査役:北尾伊三郎、棚橋太作
脚注
参考文献
- 東海銀行行史編纂委員編纂 『東海銀行史』 東海銀行、1961年、26-39頁。