吉田 正(よしだ ただし、1948年〈昭和23年〉2月15日[1] - )は日本の元航空自衛官である。大阪府出身。第28代航空幕僚長。
人物
防衛大学校に在学中から「将来の航空幕僚長」と嘱望されており、このためパイロットとしての基礎課程を終え機種を選択する際には周囲から墜落事故による殉職が続発していた戦闘機ではなく輸送機を希望することを強く勧められたと言われている。このことを本人は「個人プレイの戦闘機ではなく乗員や貨物を預かり送り届ける輸送機のパイロットになったことは指揮官としての資質を養う上で有益だった」と回想している。
またコロラドスプリングスのアメリカ空軍士官学校の教官を務めたため後年航空幕僚長として航空総隊司令部を府中基地からアメリカ空軍横田基地内に移転する事業を推進するのに、かつての教え子たちが中堅幹部となっていたことで事実上の日米協同作業になった。
航空教育集団司令官在任時において第3術科学校に警備課程を新設、航空幕僚長では基地警備教導隊を創設するなど航空自衛隊の基地警備に一大改革をもたらした。
略歴
栄典
脚注
- ^ 海上自衛新聞(平成17年1月7日)第3面「空幕長に吉田空将」
- ^ 朝雲新聞(2006年11月9日)
参考文献
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- 上村健太郎:1954.7.1-1956.7.3
- 佐薙毅:1956.7.3-1959.7.18
- 源田実:1959.7.18-1962.4.7
- 松田武:1962.4.7-1964.4.17
- 浦茂:1964.4.17-1966.4.30
- 牟田弘國:1966.4.30-1967.11.14
- 大室孟:1967.11.15-1969.4.25
- 緒方景俊:1969.4.25-1971.7.1
- 上田泰弘:1971.7.1-1971.8.10
- 石川貫之:1971.8.10- 1973.7.1
- 白川元春:1973.7.1- 1974.6.30
- 角田義隆:1974.7.1- 1976.10.15
- 平野晃:1976.10.15- 1978.3.16
- 竹田五郎:1978.3.16- 1979.7.31
- 山田良市:1979.8.1- 1981.2.17
- 生田目修:1981.2.17- 1983.4.26
- 森繁弘:1983.4.26- 1986.2.5
- 大村平:1986.2.6- 1987.12.11
- 米川忠吉:1987.12.11- 1990.7.9
- 鈴木昭雄:1990.7.9- 1992.6.16
- 石塚勲:1992.6.16- 1994.7.1
- 杉山蕃:1994.7.1- 1996.3.24
- 村木鴻二:1996.3.25-1997.12.8
- 平岡裕治:1997.12.8-1999.7.9
- 竹河内捷次:1999.7.9-2001.3.26
- 遠竹郁夫:2001.3.27-2003.3.27
- 津曲義光:2003.3.27-2005.1.12
- 吉田正:2005.1.12-2007.3.28
- 田母神俊雄:2007.3.28-2008.10.31
- 外薗健一朗:2008.11.7-2010.12.24
- 岩崎茂:2010.12.24-2012.1.31
- 片岡晴彦:2012.1.31-2013.8.22
- 齊藤治和:2013.8.22-2015.12.1
- 杉山良行:2015.12.1-2017.12.20
- 丸茂吉成:2017.12.20-2020.8.24
- 井筒俊司:2020.8.25-2023.3.29
- 内倉浩昭:2023.3.30-
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