北近畿タンゴ鉄道
北近畿タンゴ鉄道株式会社(きたきんきタンゴてつどう、英語: Kitakinki Tango Railway Corporation、略称:KTR)は、京都府・兵庫県で鉄道2路線の施設を保有する第三セクター鉄道会社(第三種鉄道事業者)である。本社は京都府宮津市字外側2500番地2にある。 概要日本鉄道建設公団が建設した宮福線と旧日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線の鉄道路線宮津線の施設を保有している。 社名の「タンゴ」は、路線の所在する地域の旧国名である丹後国に由来し、音楽のタンゴにも掛けている。 2009年度時点で日本の第三セクター鉄道の中で一番赤字額が大きい[3]。20期以上連続で赤字を計上しており、京都府や沿線市町、兵庫県から毎年4 - 5億円の経営対策補助金の拠出を受けて経営を維持している。京都府と兵庫県の間で経営対策補助金の負担割合について折り合いがつかず、兵庫県が京都府の請求より800万円少ない額しか負担しないなどの不協和音が生じている[4][5]。 2015年4月1日より、鉄道事業再構築事業(上下分離)により宮福線・宮津線の鉄道運行事業をWILLER ALLIANCE(現・WILLER)の子会社であるWILLER TRAINS株式会社に移譲し、WILLER TRAINSが第二種鉄道事業者として京都丹後鉄道(きょうとたんごてつどう、英語: Kyoto Tango Railway、略称:丹鉄)の名称で鉄道運行事業を行っている。北近畿タンゴ鉄道は同日以降、鉄道施設の保有のみを行う第三種鉄道事業者となった[6][7]。 列車の運行に対して、KTRはWILLER TRAINSから線路使用料を受け取っている。 歴史
将来の課題鉄道事業再構築計画は、2024年度までの10年間である。当面は、運行部分はWILLER TRAINS株式会社が民間のノウハウを活用して自立的に収支バランスをとること、基盤部分は社会インフラとして沿線自治体がしっかり支えることの達成が、第二種鉄道事業者、第三種鉄道事業者、沿線自治体の課題となっている。これが、運行部分と基盤部分を上下分離した目的である。 路線車両→詳細は「WILLER TRAINS § 車両」を参照
京都丹後鉄道に移管される前に廃車された車両
運賃・料金→「WILLER TRAINS § 運賃・料金」を参照
第三種鉄道事業者となった後は、北近畿タンゴ鉄道として乗車券・特急券等は発売していない。 KTRブログ駅長沿線地域の振興に想いを持つ人が、北近畿タンゴ鉄道公式サイトに設けられたブログ上の駅長として、駅やその地域での体験や魅力情報を発信することで、地域のPRや話題づくりなど地域振興を担っていた。2007年9月14日より2011年3月31日まで掲載された。 野田川駅のブログ駅長は、2008年に関西テレビ☆京都チャンネル制作の『電車女☆春の旅』に出演している。また、KTR700・800形の愛称を募集し、『あおタン』という愛称に決まり、ブログ内で愛称の使用が開始されたが、正式な愛称ではない。 作品における描写国鉄/JR宮津線時代に描かれたものは除く。
脚注
外部リンク
|