児島駅 (下津井電鉄)
児島駅(こじまえき)は、かつて岡山県倉敷市児島味野三丁目に存在した下津井電鉄下津井電鉄線の駅(廃駅)である。 JR西日本瀬戸大橋線の児島駅とは別の駅であり、当駅はJR駅から西に約700メートル離れた場所に位置していた。モータリゼーションの進行による乗客の減少のため、1991年(平成3年)1月1日に下津井電鉄線と共に廃止された。 歴史駅の位置は児島 - 茶屋町間廃止後に二度にわたって移動している。 年表
駅構造1972年部分廃止時単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅で、1番のりばが駅舎改札口と直結する単式ホーム、2・3番のりばが島式ホームだった。他に貨物側線や留置線もあった[1]。前述の通り、駅舎は鉄筋コンクリート2階建ての立派な物だった。
1976年移転時頭端式ホーム1面1線の地上駅だった。前述の通り、駅舎は移転と併せてトタン板造りで改札口と待合室だけの簡素な物になった。 1991年廃止時頭端式ホーム2面1線の地上駅で、ホーム全体が駅舎と一体になったアーチ状の屋根で覆われた構造だった。壁には巨大な路線案内図が掲示され、ホーム内には街灯や腕木式信号機を象ったオブジェやカフェテラス風のテーブルと椅子、売店、飲料水の自販機、壁に張りつくように設置されたデッキ(下は物置や出札窓口になっている)などが設置されて小さな公園のような雰囲気だった。 駅周辺廃止後廃止後レールが外された以外はそのままの状態で残されていたが、後に時刻表や運賃表.観光マップなどの掲示類はほとんど撤去されてしまっている。しかし一部のオブジェや駅名標はそのまま残っており、現役当時の姿を偲ぶことができる。しかし廃止後もテナントのような形で営業していた下津井電鉄の旅行センターなども全て閉店してしまったこともあり、一時期は塗装が剥げ、雨漏りがするなど荒廃していたが、2009年(平成21年)8月に壁や天井がアイボリーに塗り直され、さらにその後絵画などを展示するギャラリースペースとして整備された。ホームの一部は観光案内所が貸し出しているレンタサイクルの置き場所になっているほか、ホームから旧線路跡へ降りられるスロープも設置された。なお構内は、金・土・日・祝日および祭日の日中(8:30 - 17:00)を除き立ち入り禁止となっており、その時間帯以外はすぐ北側の市道を通行するようになっていたが、2021年より観光振興のため立ち入り禁止が解除され、日時を問わず利用できるようになった[7]。 初代児島駅があった場所は下電バスの児島バスセンターとして整備されたが1988年にJR児島駅前に移転され、現在は市営駐車場およびバス停となっている[8]。 交通アクセス→詳細は「児島市民交流センター § 交通アクセス」を参照
JR児島駅から歩いて児島市民交流センターの手前、「文化センター交差点」付近。 ギャラリー
隣の駅脚注
関連項目外部リンク
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