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JR西日本山陰本線の「餘部駅」とは異なります。 |
余部駅(よべえき)は、兵庫県姫路市青山北1丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)姫新線の駅である[1]。
概要
わずか6.1 kmと短い旅程ながら、網干総合車両所余部派出所(旧:姫路鉄道部)への入出庫を兼ねて、姫路駅と当駅間の区間列車が設定されている[1]。
当駅名の由来は、建設当初の所在地名である飾磨郡余部村である。姫路市域には揖保郡余部村を前身とする「余部区」と言う広域地名が揖保川東岸に存在するが、当駅は同区から直線距離で約9 km離れた夢前川西岸に位置しており、余部区とは無関係である。
余部橋梁(余部鉄橋)で有名な山陰本線の餘部駅とは、漢字表記と読み方が異なる。餘部(あまるべ)駅は、所在地は「(美方郡香美町香住区)余部」だが、駅開設が当駅より遅い1959年であり、当駅との重複を避けたためとされる[2]。
歴史
- 1930年(昭和5年)9月1日:鉄道省姫津線の終着駅として開設[1]。
- 1931年(昭和6年)12月23日:姫津線当駅 - 東觜崎駅間延伸に伴い、途中駅化。
- 1934年(昭和9年)11月28日:姫津線が姫津東線に改称され、当駅もその所属となる。
- 1936年(昭和11年)
- 4月8日:姫津東線が姫津線の一部となり、当駅もその所属となる。
- 10月10日:姫津線が姫新線の一部となり、当駅もその所属となる。
- 1961年(昭和36年)10月1日:貨物取り扱いを廃止[3]。
- 1971年(昭和46年)3月1日:荷物取り扱いを廃止[3][4]。無人駅化[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)に当駅を移管[3]。
- 2006年(平成18年)
- 7月:姫路市による駅前広場整備事業が完成。駅前ロータリー、バス停等が使用開始。
- 7月18日:当駅から県立大工学部(姫路書写キャンパス)への路線バス試験運行を、2008年3月30日までの予定で開始し、2008年4月1日より運行休止した。
- 2008年(平成20年)4月1日:神姫バス33 - 35系統の3路線が当駅への乗入開始。
- 2009年(平成21年)
- 2016年(平成28年)3月26日:ICOCAのサービス供用開始。ICカード専用簡易改札機で対応。
- 2024年(令和6年)
- 11月30日:みどりの窓口の営業を終了[6]。
- 12月1日:終日無人化[6]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な地上駅である[1]。配線は1線スルーでない。安全側線は、姫路寄り2番線に、播磨新宮寄り1番線に設置されている。両ホームを連絡する跨線橋は無く、構内踏切によりホーム間の移動が可能[1]。
駅舎は木造[1]。駅舎内部には待合所・改札口・自動券売機が設置されている。構内踏切は2本のホームを結ぶだけでなく駅裏手をも結んでおり、駅裏手から駅舎を通らず直接ホームへの出入りが可能である。
のりば
のりば |
路線 |
方向 |
行先
|
1
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姫新線
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下り
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佐用方面
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2
|
上り
|
姫路方面
|
※工事前まではのりば番号が無かったが、工事完了に伴い設定された。駅舎側が2番のりばである。
利用状況
「兵庫県統計書[7]」によると、2021年度の1日平均乗車人員は、2,055人である[8]。
姫新線の駅の中では姫路駅に次いで多く、姫新線単独駅としては最多である。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度
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1日平均 乗車人員
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2000年
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1,753
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2001年
|
1,686
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2002年
|
1,627
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2003年
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1,675
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2004年
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1,679
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2005年
|
1,650
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2006年
|
1,646
|
2007年
|
1,694
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2008年
|
1,736
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2009年
|
1,676
|
2010年
|
1,751
|
2011年
|
1,856
|
2012年
|
1,949
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2013年
|
2,081
|
2014年
|
2,041
|
2015年
|
2,113
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2016年
|
2,191
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2017年
|
2,265
|
2018年
|
2,254
|
2019年
|
2,228
|
2020年
|
1,787
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2021年
|
1,909
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2022年
|
2,055
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駅周辺
当駅の約700 m南東で、夢前川が支流の菅生川を併せる。姫新線は合流点南方で夢前川を渡っており、播磨高岡駅 - 当駅間の北側車窓から合流点を望める。2015年3月に改定した「姫路市都市計画マスタープラン[9]」において、当駅周辺は「主核」たる姫路駅に対する、姫路市西部地区における「地域核」として位置付けられている。
バス路線
最寄りのバス停は「余部駅前」である。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 姫新線
- 播磨高岡駅 - 余部駅 - (余部信号場) - 太市駅
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
余部駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク