京都大学生存圏研究所
京都大学生存圏研究所(きょうとだいがくせいぞんけんけんきゅうじょ、英: Research Institute for Sustainable Humanosphere, Kyoto University)は、京都大学の附置研究所で、人類社会の持続と地球環境の保全の両立を目指した「生存圏科学」の拠点形成のための研究所である。2004年に木質科学研究所と宙空電波科学研究センターを統合し発足。共同利用・共同研究拠点に指定されている。 概要前身の木質科学研究所は、1941年創設の木材物理、木材化学、木材生物を研究する「木材研究所」を1991年に改組し、地球保全と木質資源利用の調和と生物生産基盤の持続的社会の構築を理念とし、森林圏と人類生活圏に関わる学術技術の研究を進めてきた。 一方、宙空電波科学研究センターは、1961年創設の電離層物理学を研究する「電離層研究施設」を1981年に全国共同利用「超高層電波研究センター」へと改組・さらに2000年に宙空電波科学研究センターへと再改組し、「宇宙圏・大気圏の学術研究および電波応用の新技術開発の研究」を進めてきた。 この人類生活圏、森林圏、大気圏、宇宙空間圏を包括的にとらえ、三次元的に、組織的にとらえることで人類生存圏の状態を正確に「診断」し、生存圏の現状と将来を学術的に正しく評価・理解するだけでなく、生存圏を新たに開拓・創成するための先進的技術開発を目指す学際総合科学、「生存圏科学」の確立を目指している。 2015年度までは、4つのミッション「環境診断・循環機能制御」、「太陽エネルギー変換・高度利用」、「宇宙生存環境」、「循環材料・環境共生システム」を掲げてきたが、2016年度以降これにミッション5「高品位生存圏」を付け加え、社会とのつながりや国際化、物質・エネルギーの循環をより重視した、研究成果の実装を含めた社会貢献を目指している。 組織社会的な要請を背景にして、農学系、工学系、情報学系、理学系、生命科学系など多様な背景を持った研究者が相互に連携できるようにしている。 中核研究部
開放型研究推進部※ 全国・国際共同利用大型装置
生存圏学際萌芽研究センター
教育生存圏研究所の中核研究部では理学研究科、工学研究科、農学研究科、情報学研究科の学際分野を扱っており、生存圏研究所で学ぶためには各研究科の入試を受けることになる。 沿革
所長<主な出典:[2]>
脚注関連項目外部リンク |