『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪 』(ロード・オブ・ザ・リング: ちからのゆびわ、原題: The Lord of the Rings: The Rings of Power )は、J・R・R・トールキン の小説『指輪物語 』とその追補編 を基に製作され、配信されているテレビドラマシリーズである[ 1] 。
概要
シリーズはJ・D・ペインとパトリック・マッケイがストリーミング・サービスのPrime Video 向けに企画し、小説『指輪物語』やその映画 の前日譚となる中つ国 第二紀 を舞台とする物語である。トールキン財団 (英語版 ) 、トールキン・トラスト (英語版 ) 、ハーパーコリンズ 、ニュー・ライン・シネマ と協力してアマゾン・スタジオ が製作し、ペインとマッケイがショーランナー を務める。
Amazon.com は2017年11月に『指輪物語』のテレビ化権を2億5000万ドルで購入し、少なくとも10億ドルの予算で5シーズンの製作を確約した。これは史上最も高額なテレビシリーズになると報じられている。2018年7月にペインとマッケイがシリーズ企画のために雇われ、残りの製作チームはその1年後に発表された。キャスティングは世界各所で行われた。アマゾンと映画三部作の撮影地であるニュージーランド政府間の交渉の末、2020年2月にニュージーランドのオークランド で撮影が始まった。COVID-19パンデミック の影響により3月に一時製作は中断されたが、同年9月に再開された。後述するように、アマゾンが使用権を獲得した原作のうち第二紀に関する部分はごくわずかであり、本シリーズの会話はもちろん、ストーリーおよび登場キャラクターの多くはオリジナル創作である。
2022年1月19日、原題および邦題が発表された。全8話構成となる第1シーズンは2022年9月1日にPrime Videoで全世界で配信開始された。第2シーズンは2019年11月に正式発注され、2024年8月29日に配信された[ 2] 。
あらすじ
『ホビットの冒険 』と『指輪物語 』の数千年前となる中つ国 第二紀 を舞台とする。第一紀でモルゴス が倒されて第二紀が始まったのち、多くのエルフ たちはいまだ中つ国に住み続ける。エルフと共に戦った人間たちエダイン には豊かな島国ヌーメノール が与えられる。モルゴスに味方した南方国の人間たちはエルフに警戒される。やがてモリアと呼ばれて失われることになるカザド=デュムにはドワーフ が強大な王国を築いている。中つ国には悪の出現の兆しがあり、これに対処する多くの登場人物が描かれる群像劇である[ 3] 。
シーズン1
エルフ の上級王 ギル=ガラド は中つ国から敵が去ったと宣言する。だがエルフの戦士ガラドリエル は安心せず、ヴァリノール に行く船から飛び降りて戻ろうとし、南方国の王の血筋を引く人間ハルブランドに出会う。二人はヌーメノール の海洋警備隊船長エレンディル に拾われて都に連れて行かれる。ガラドリエルはサウロン の手が南方国に伸びていることを知り、摂政女王ミーリエルに中つ国でサウロンと戦うよう請願する。白の木の花が散り、徴を見たミーリエルは自ら艦隊を率いて中つ国に遠征すると決める。エレンディルの娘エアリエンと執政ファラゾーンの息子ケメンは、遠征を止めようとするも果たせない。ハルブランド、エレンディルの息子イシルドゥア を加えた艦隊が出航する。艦隊は中つ国の川を遡り、アダルの軍が攻める村に向かう。
上級王はエルフの滅びを予見し、これを阻止するためにシルマリル の光の入ったミスリル を求める。カザド=ドゥムのドワーフ たちがミスリルを見つけたかどうかを探るために、エルロンド に命じて、高名なエルフの鍛冶ケレブリンボール の鍛冶場建設の助力を、ドワーフの友人ドゥリン王子に願わせる。ドゥリン王子は上級王の真意を知り、ミスリル採掘でエルフを救う助力を約束する。落盤の危険を危惧する父王の命令に背き、ドゥリン王子はミスリルの大鉱脈を掘り当てるも、王に見つかり採掘は禁止される。地の底でバルログ が目覚める。ミスリルを入手できないことで、上級王はエルフの滅びを確信する。
南方国に駐留するエルフはかつてモルゴス に味方した人間を見張る。その戦士アロンウィンは密かに人間ブロンウィンと恋仲になる。何者かに掘られた地下のトンネルを調査してオーク に捕らえられる。モルゴスにより心身を歪められたエルフ「ウルク」である首領のアダルから、人間たちに忠誠を求める伝言を託される。ブロンウィンの息子テオは、オークたちが探し求める謎の器具を隠し持つ。ワルドレグら人間たちの半数はアダルに従い、残りは村でアダル軍と戦う。南方国に来たヌーメノール軍がアダル軍を破るも、ワルドレグが謎の器具を柄とした剣を岩に突き刺してオロドルイン 火山の噴火を引き起こす。火砕流が多くの犠牲者を出し、ミーリエルは失明しイシルドゥルは行方不明となる。アダルは自軍に戻り、荒廃した南方国をモルドール と呼ぶ。ヌーメノール軍は帰国し、王の死去を知る。
ロヴァニオンには赤い隕石が落ち、その中から現れ記憶を持たない男「よそびと」を、小柄なハーフット族の娘ノーリが救い出し世話をする。よそびとは不思議な力を発揮し不毛となった地に豊穣をもたらす。奇妙な女たちがよそびとを追い、イスタル である彼をサウロンと間違える。よそびとは魔法で女たちを滅ぼしてノーリらを救い、記憶と力を取り戻すために東のリューンの地へ向かい、ノーリも同行する。
重傷の治療のためにエレギオンに連れてこられたハルブランドの助言で、ケレブリンボールは乏しい量のミスリルから合金を作ることを思いつく。ガラドリエルはハルブランドが正体を偽るサウロンであると気づく。ケレブリンボールに願って、合金から三つの指輪を作らせる。
エピソード
シーズン1
シーズン2
キャスト
2020年12月にアマゾン・スタジオは以下のキャストを発表し[ 4] [ 5] 、2022年2月にはいくつかの役名が明らかになった[ 6] 。
※括弧内は日本語吹替[ 7] 。
エルフ
ヌーメノールの人間
南方国の人間
ブロンウィン - ナザニン・ボニアディ (渋谷はるか ) : 南方国の治療師
テオ - タイロエ・ムハフィディン(林幸矢 ) : ブロンウィンの息子
ワルドレグ - ジェフ・モレル (英語版 ) (谷昌樹 ): アダルに服従する南方国の村の男
トレッドウィル - ピーター・テイト : ブロンウィンとともにアダルと戦う南方国の村の男
ローワン - イアン・ブラックバーン : 南方国の村のテオの友人
ドワーフ
ハーフット
他
製作
企画
契約と発表
2017年7月、映画『ロード・オブ・ザ・リング 』および『ホビット 』のワーナー・ブラザース とそれらの映画の原作者であるJ・R・R・トールキン の財産を管理するトールキン財団 (英語版 ) のあいだで起こっていた訴訟が和解に達した。和解後に双方にとって「より良い条件」で彼らはトールキンの『指輪物語 』に基づいたテレビシリーズ企画をAmazon 、Netflix 、HBO などに持ちかけた[ 10] 。9月までにAmazonが最有力として浮上し、シリーズの交渉に入った[ 11] [ 12] 。同スタジオの番組開発には珍しく、AmazonのCEOのジェフ・ベゾス が直々に交渉に関与した[ 12] 。ベゾスはこれ以前からHBOの『ゲーム・オブ・スローンズ 』に匹敵する規模のファンタジーシリーズを企画するようアマゾン・スタジオ に命じており、それによって同社はこのプロジェクトの最有力候補となっていた[ 10] 。
2017年11月13日、Amazonは小説のグローバルテレビ化権の取得契約を締結した。企画または製作費を含まない映像化権のみで2億5000万ドルにおよぶと報じられ、業界のコメンテーターからは製作陣がプロジェクトにまだ関与してない段階でAmazonが支払ったこの契約金額は「正気ではない」と評された[ 10] 。AmazonのストリーミングサービスのPrime Video は構想されている5シーズンに加えて、製作の可能性のあるスピンオフシリーズの契約も交わしている。シリーズの予算は1シーズンあたり1億ドルから1億5000万ドル、総額10億ドルを超える可能性があり、これまでで最も高額なテレビシリーズになると予想されている[ 10] [ 11] 。アマゾン・スタジオは独自でのシリーズ製作を望んだためにワーナー・ブラザース・テレビジョン はプロジェクトに関与せず、代わりにトールキン財団 (英語版 ) 、トールキン・トラスト (英語版 ) 、ハーパーコリンズ 、ニュー・ライン・シネマ と協力した[ 10] 。ワーナー・ブラザースの一部門であり映画版を製作したニュー・ラインはテレビシリーズが映画の素材を使用する可能性があるために契約に含まれた[ 11] 。このシリーズはトールキン作品を基にした「未踏の物語」を描く『指輪物語』の前日譚であり、トールキン財団によっていくつかの創造上の制限が課せられている[ 10] 。この契約では2年以内にシリーズの製作を開始することが定められていた[ 11] 。
製作チーム
2018年4月までに『ロード・オブ・ザ・リング』および『ホビット』の監督のピーター・ジャクソン はシリーズへの関与の可能性についてAmazonとの話し合いを始めたが[ 11] 、6月には関与しないことが明らかとなった[ 13] 。その月の後半、アマゾン・スタジオ首脳のジェニファー・サルケはジャクソンとのシリーズ関与の程度についての話し合いが続いていると語った。彼女はシリーズの契約は約1か月前に正式に締結されたばかりであり、スタジオはプロジェクトに関して多くの異なる作家と会っていることを付け加えた。彼らはシリーズの戦略と脚本チームを「すぐに」用意することを意図しており、2021年にシリーズを開始することを望んだ[ 14] 。7月、アマゾンはシリーズ企画のために脚本家のJ・D・ペインとパトリック・マッケイを雇った[ 15] 。その年の12月、ジャクソンは自分と製作パートナーがこのシリーズの脚本を読み、脚本家をアドバイスをする可能性があるが、それ以外はこのプロジェクトに関与しないと述べた。ジャクソンはさらに「彼らの成功を願っているし、もし我々が彼らの力になれるのであれば必ず努めるつもりだ」と述べた[ 16] 。またジャクソンは自身が製作した映画では経験できなかったトールキンの翻案を客として観賞できることに興奮を示した[ 17] 。
2019年5月、アマゾンとの契約を交わしたブライアン・コグマン (英語版 ) がコンサルタントとしてシリーズに加わった。コグマンは以前に『ゲーム・オブ・スローンズ』の脚本家を務めており、ペインとマッケイと共に新シリーズの企画に取り組むことになった[ 18] 。7月、J・A・バヨナ がシリーズの最初の2話を監督し、彼のパートナーであるベレン・アティエンサと共にエグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)を務めるために雇われた[ 19] 。その月の後半、『ゲーム・オブ・スローンズ』のデイヴィッド・ベニオフ とD・B・ワイス は『ロード・オブ・ザ・リング』のコンサルティングに関心があるアマゾンを含め、複数の会社と契約について話し合っていたが[ 20] 、2人は最終的にNetflixと契約した[ 21] 。7月末、アマゾンはペインとマッケイがシリーズのショーランナー と製作総指揮を務め、さらにバヨナ、アティエンサ、ブルース・リッチモンド、ジーン・ケリー、リンジー・ウェバー、シャロン・タル・イグアドがエグゼクティブ・プロデューサー、ロン・エイムスが共同プロデューサー、ケイト・ホーリーが衣裳デザイナー、リック・ハインリクス がプロダクションデザイナー、ジェイソン・スミス (英語版 ) が視覚効果スーパーバイザー、映画のコンセプトデザイナーの1人だったジョン・ハウ (英語版 ) がイラストレーター兼コンセプトアーティストとしてプロジェクトに取り組んでいることが明かされた[ 22] [ 23] 。さらにトールキン学者のトム・シッピー (英語版 ) もシリーズに取り組んでいることが明らかとなったが[ 23] 、その後2020年4月までにはプロジェクトに関与しなくなったと報じられた[ 24] 。
第1シーズンの企画後にコグマンは新しいプロジェクトに集中するためにシリーズを去った。またケリーもシリーズから去り、新たにカラム・グリーンがエグゼクティブ・プロデューサーに加わった[ 25] 。グリーンは以前に『ホビット 竜に奪われた王国 』(2013年)でプロデューサーを務めていた[ 26] 。2021年3月、ウェイン・チェ・イップ (英語版 ) がシリーズの4話分で監督を務め、共同エグゼクティブ・プロデューサーに就任したことが発表された[ 27] 。5月にさらに2話分の監督としてシャーロット・ブランドストーム (英語版 ) が加わった[ 28] 。
ロケーション
2018年6月にサルケはシリーズは映画が製作されたニュージーランド で撮影可能であると述べたが、アマゾンはまた「我々は信じられないようなものを見せたいので、本当に本物のようなロケーションを提供できる」ならば他の国での撮影もいとわないと考えた[ 29] 。シリーズのプリプロダクションはオークランド で始まったと報じられ[ 30] 、その一方でシリーズのロケーション・スカウティングがスコットランド でも行われ、製作側はスカイ島 、ポートパトリック (英語版 ) 、スクーリー (英語版 ) 、パースシャー (英語版 ) 、ローモンド湖 を訪れた[ 31] 。 アマゾンとクリエイティヴ・スコットランド (英語版 ) はエディンバラ のリース (英語版 ) で建設中の新たなスタジオを拠点としてのシリーズの製作について話し合いを行った[ 32] 。12月、アマゾンがオークランドに利用可能なスタジオスペースががないために製作を国外を持ち出すと迫った後、当時のニュージーランドの経済開発大臣 (英語版 ) のデヴィッド・パーカー (英語版 ) と「危機会議」を開催した[ 33] 。その際にパーカーはアマゾンに対し、ニュージーランドでの製作を歓迎し、ニュージーランド政府がシリーズ製作を望んでいることを伝えたが、「是が非でもこれを望んでいるのではなく、ニュージーランドに取って良い条件を望んでいる」として、シリーズのための特別な契約を要求することはなかった。ニュージーランドでは国際的な作品に対して最大25%の税金が還付される「ニュージーランド・メジャー・スクリーン・プロダクション・グラント」がアマゾンに提供されている[ 34] 。
2019年6月末時点でニュージーランドでの撮影は内定しており、7月にはクメウ・フィルム・スタジオとオークランド・フィルム・スタジオとのリース契約が予定された。映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作はウェリントンで製作されたが、その映画スタジオはシリーズ製作開始が決定した時点で『アバター 』に使われていたため、オークランドが国内の主要な撮影地に選ばれた[ 30] 。アマゾンがニュージーランドでの撮影を決定した理由は、2019年3月のクライストチャーチモスク銃乱射事件 後にニュージーランド政府が現地での安全な撮影の可能性を再確認したことや、スコットランドのブレクジット の影響が考えられたことが関わっていると報じられている。製作は主にオークランドであるが、追加撮影はクイーンズタウン やニュージーランド国内のその他の場所で行われる見込みである[ 35] 。2019年9月、アマゾンはニュージーランド政府およびニュージーランド・フィルム・コミッション (英語版 ) 、オークランド観光イベント経済開発(ATEED)との交渉を終え、シリーズをニュージーランドで撮影することを正式に発表した。スタジオによるとシリーズの撮影は「今後数ヶ月間」のうちに開始予定であり、ATEEDによるといくつかの具体的なロケ地は未だ検討中であった。ペインとマッケイはシリーズの主要なロケ地を選択するにあたり、製作要件を満たすことができる「自然のままの海岸、森、山がある雄大な場所」を望んでいたと説明した[ 1] [ 36] 。
2020年12月にアマゾンはニュージーランド・フィルム・コミッション、ニュージーランド政府観光局 (英語版 ) 、企業・技術革新・雇用省 (英語版 ) (MBIE)と2つの覚書 を締結し、ニュージーランド・メジャー・スクリーン・プロダクション・グラントで提供される25%の税還付をフルに利用できるようになった[ 37] 。国内の全ての映画およびテレビ作品には自動的に20%の税還付があるが、「大きな経済的利益」をもたらす作品には追加で5%の交渉が可能となる[ 38] 。1つの覚書は追加還付と引き換えにアマゾンが負うべき全体的な義務を説明したものであり、もう1つはシリーズの第1シーズンに特化したものであった。今後のシーズンでも追加のリベートを受けるためには更なる覚書を交わす必要がある。この契約によりニュージーランド政府観光局はシリーズのキャストやスタッフ、映像、舞台裏を利用してニュージーランドを宣伝することが可能となり、キャンペーンはシリーズの初回配信とCOVID-19パンデミック 後のニュージーランドへの海外旅行解禁に合わせて行われる[ 37] 。アマゾンはフィルム・コミッションと協力してニュージーランドの映画産業発展を支援し、シリーズのレッドカーペット・プレミアではコミッションのメンバーがメディアに対応する。MBIEはアマゾンが運営するニュージーランドの企業や研究グループのための「イノベーション・プログラム」を監修する[ 37] [ 38] 。覚書の詳細は2021年4月に明かされたが、公式側は当初はホビット・デイ (英語版 ) である9月22日に契約を発表する予定であった[ 38] 。
シーズン
アマゾンはトールキン財団との最初の契約の一部として、5シーズンと考えられる複数シーズン製作の確約を得たが[ 11] [ 10] 、着手前に将来のシーズンの正式なゴーサインを出さなければならなかった[ 39] 。2019年7月、シッピーはシリーズの第1シーズンが20話構成になると考えられていると述べた[ 40] 。11月、アマゾンはシリーズの第2シーズンを正式に発注し、最初の2話分の撮影終了後に通常より長い4、5ヶ月の製作休止の予定が組まれた。これは第1シーズンの撮影を続ける前に第1話の全ての映像を確認し、シリーズの脚本家ルームを再編成して第2シーズンの製作を開始できるようにするためである。これにより映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのように最初の2シーズンを連続 (英語版 ) で撮影することが可能となった[ 39] 。
2020年1月、アマゾンは第1シーズンが8話構成であることを発表した[ 41] 。2021年4月、ニュージーランドの経済開発大臣兼観光大臣 (英語版 ) のスチュアート・ナッシュ (英語版 ) はアマゾンが第1シーズンに6億5000万ニュージーランドドル(4億6500万アメリカドル)を費やしており、同国のスタジオとの協定により1億6000万ニュージーランドドル(1億1400万アメリカドル)の税還付を受けることができることを明かした。『ハリウッド・リポーター 』のジェームズ・ヒバード (英語版 ) はこの4億6500万ドルという金額にはシーズンの製作費に加え、シリーズ製作権や今後のシーズンでも使用されるセット、衣裳、小道具などの費用も含まれていることは「ほぼ間違いない」と指摘した[ 42] 。サルケはすぐにこれを確認し、製作費について「クリックしたくなるクレイジーな見出しだが、それは実際にはシリーズ全体を支えるインフラを構築している」と説明した[ 43] 。
脚本執筆
シリーズの脚本家ルームは2019年2月中旬にサンタモニカ で作業を開始した。サルケは脚本の詳細を極秘にするために窓はテープで閉じられ、部屋に入る者は警備員によって指紋認証が要求されるなど大規模なセキュリティ対策がとられたことを説明した[ 44] 。ペインとマッケイの他にはジェニファー・ハッチソン (英語版 ) 、ヘレン・シャン、ジェイソン・ケイヒル (英語版 ) 、ジャスティン・ドブル、ブライアン・コグマン、ステファニー・フォルソム (英語版 ) も脚本家、グレニス・マリンズはコンサルティング・ライターとして参加した[ 22] [ 23] 。脚本家ルームはシリーズの撮影が始まると解散されることになっていたが、最初の2話の撮影後に予定されていた4、5ヶ月の撮影休止期間中に再結成されることとなった。脚本家たちはこの製作休止期間中に第2シーズンのマップを作成し、その脚本の大半を書き上げることが期待されていた[ 39] 。
2019年初頭、アマゾンは、シリーズが『ホビット』や『指輪物語』の舞台である第三紀の数千年前の中つ国 の第二紀 が舞台となることを明かした[ 45] 。シッピーはシリーズがトールキン自身によって描かれた第二紀と矛盾することなく彼の物語の大まかな流れに従わなければならず、トールキン財団はそのような改変にたいして拒否権を持っているが、アマゾンはトールキン作品間のギャップを埋めるためにキャラクターや設定を自由に追加することが出来ると説明した。また『指輪物語』とその補遺『追補編』からの引用のみが許可されており、『シルマリルの物語 』や『終わらざりし物語 』などの第二紀を扱ったトールキンの他の作品は許可されていない。トールキン財団が第一紀、ミドルアース・エンタープライズ (英語版 ) が第三紀の出来事(映画『ホビット』や『ロード・オブ・ザ・リング』)に関する権利を持っているため、シリーズではこれらを扱うことが出来なかった。シッピーはこれによってシリーズには「解釈と自由な発想の余地が多く残されている」と考えた[ 40] 。2021年1月に発表されたあらすじで霧ふり山脈 (英語版 ) 、エルフの都リンドン (英語版 ) 、ヌーメノール の王国が舞台に含まれることが明らかになった[ 3] 。
『追捕編』はほとんどが第三紀に関するものであり、第二紀に関する記述は日本語版で20ページ足らずである。脚本家たちはドラマの人物、設定などに関してかなりのオリジナル創作を行うことになる。
デザイン
2018年12月、ジャクソンはアマゾンが映画用に作られた「デザインを維持したい」と考えていることから、シリーズは映画と同じ連続性の中に設定されていると認識していると述べた[ 17] 。ハウは2019年8月にこれを繰り返し、ショーランナーたちは映画三部作のデザインや小説の精神性に忠実であり続けることを決意したと述べた。映画からテレビシリーズのデザインへの移行についてハウは予算の違いはあるが、美的な違いは無いようにしたと述べた。また彼はテレビシリーズの企画プロセスは映画の初期デザインと同様にコンセプトデザインから始まったと付け加えた[ 46] 。
キャスティング
2018年6月にサルケはテレビシリーズは映画のリメイクではないものの、映画のいくつかのキャラクターが登場するだろうと述べた[ 29] 。2019年7月までにシリーズのキャスティングが世界中で行われ、キャスティングディレクターがアメリカ、イギリス、オーストラリアで活動していた[ 47] 。また同時期にニュージーランドでエキストラのキャスティングが始まっていた[ 48] 。7月末にマルケラ・カヴェナー (英語版 ) が「Tyra」と呼ばれるシリーズレギュラーのキャラクターを演じる交渉を行った[ 49] [ 47] 。9月にウィル・ポールター がシリーズの主要キャラクターの1人の「Beldor」と報じられている役にキャスティングされた[ 50] [ 51] 。この役柄はポールターのキャスティングされる以前はハリウッドの若手俳優にとって「最も切望されている仕事の一つ」であった[ 51] 。10月中旬にマックス・ボルドリー が「重要な役」に[ 52] 、同月末にジョゼフ・マウル がキャスティングされた。マウルはシリーズの主要な悪役である「Oren」を演じると報じられた[ 53] 。12月、エマ・ホーヴァスが別のレギュラーキャラクター役にキャスティングされ[ 54] 、一方でポールターはスケジュールの都合のために降板した[ 55] 。さらにモーフィッド・クラーク が映画でケイト・ブランシェット が演じたガラドリエル の若年期役でキャスティングされた[ 8] 。
2020年1月初頭、ロバート・アラマヨ (英語版 ) がポールターに代わってシリーズの主役にキャスティングされた[ 56] 。その1週間後、アマゾンはシリーズのメインキャストとしてアラマヨ、オウェイン・アーサー (英語版 ) 、ナザニン・ボニアディ 、トム・バッジ (英語版 ) 、クラーク、イスマエル・クルス・コルドバ (英語版 ) 、ホーヴァス、カヴェナー、マウル、タイロエ・ムハフィディン、ソフィア・ノムヴェテ、メーガン・リチャーズ、ディラン・スミス (英語版 ) 、チャーリー・ヴィッカース、ダニエル・ウェイマン (英語版 ) の出演を公式発表した。アマゾンのテレビ部門の共同責任者であるヴァーノン・サンダースはまだ決まっていない重要な役があると指摘した[ 4] 。この重要な役の1つとして2019年10月に非公式にボルドリーがシリーズに参加し、契約が完了した2020年3月に彼に決定した[ 52] [ 57] 。2020年12月、アマゾンはシリーズの主役新しいキャスト20人としてシンシア・アダイ=ロビンソン 、ボルドリー、新人のイアン・ブラックバーン、キップ・チャップマン、アンソニー・クラム、マクシーン・カンリフ、トリスタン・グラヴェル (英語版 ) 、レニー・ヘンリー (英語版 ) 、スーシータ・ジャヤスンデラ (英語版 ) 、ファビアン・マッカラン、サイモン・メレルズ 、 ジェフ・モレル (英語版 ) 、ピーター・マラン 、ロイド・オーウェン (英語版 ) 、オーガスタス・プリュー 、ピーター・テイト、アレックス・タラント、レオン・ウェイダム。ベンジャミン・ウォーカー 、サラ・ズワンゴバニが発表された。バックバーン、チャップマン、クラム、カンリフ、テイト、タラント、ウェイダムはいずれもニュージーランド人、その他はオーストラリア、スリランカ、イギリス、アメリカから集まっている。ペインとマッケイは今回のキャスティング・アップデートを「数年にわたる捜索の集大成」と表現した[ 5] 。
2021年3月、バッジは数話を撮影した後にシリーズから降板したことを発表した。バッジはアマゾンが最初の数話を見直した結果、彼のキャラクターを別の方向性に進めることにしたのだと説明した[ 58] 。
撮影
2020年2月上旬の撮影開始に先立って1月中旬にニュージーランドのキャストの読み合わせが始まった[ 4] [ 59] 。製作はオークランドで始まり、主にクメウ・フィルム・スタジオとオークランド・フィルム・スタジオで行われた[ 30] 。2月7日、スタントのリハーサルをしていたスタントウーマンのエリッサ・カドウェルがクメウの水槽に落ちて頭を打って負傷した。アマゾンはこの事故の調査を開始したが、ニュージーランドの労働衛生・安全規制機関であるワークセーフ (英語版 ) に通知されたのは2月14日であった。それまでにカドウェルは病院で治療を受け、自宅で怪我を治した[ 60] 。ロケーション撮影は2月にオークランド周辺でも行われた[ 61] 。
シリーズの最初の2話分の撮影は5月まで続いた上で[ 62] 、その後4から5ヶ月の休止期間に入り、その間に最初の2話を映像を見返して第2シーズンの脚本執筆を始める計画であった[ 39] 。そして撮影は10月中旬に再開され、2021年6月下旬まで続く予定であった[ 62] 。しかしながらCOVID-19パンデミックにより2020年3月中旬にシリーズの撮影は無期限中断となり、約800人のキャストとスタッフは自宅待機を命じられた[ 63] 。5月上旬、COVID-19による中断前に最初の2話分の撮影の大部分が完了していたことが明らかとなった。この時点でニュージーランドの新たな安全ガイドラインに基づいての撮影再開が認められていたが、アマゾンは最初の2話分の撮影を完了する予定はなかった。代わりに当初意図していた撮影休止期間を前倒しし、第3話以降の撮影準備を終えた後に最初の2話分の撮影を完了させる計画となった[ 64] 。
シリーズはCOVID-19の影響で非ニュージーランド人の入国が禁じられていた際に、例外としてキャストとスタッフがニュージーランド入国を認められていた7つの映画・テレビ作品のうちの1つであった。この免除措置は6月18日までにフィル・トワイフォード (英語版 ) 経済開発大臣によって承認され、製作スタッフ93人とその家族20人に適用された。シリーズのスタッフの約10%が非ニュージーランド人であると考えられており、彼らの多くはパンデミックによる封鎖中に国に留まっていたために免除を必要としなかった。第3話以降のプリプロダクションは2020年7月までに開始され[ 65] 、撮影は9月28日に再開された[ 66] 。バヨナは12月23日までに自身の担当話を撮影を完了し[ 67] 、2週間のクリスマス休暇後の2021年1月中に第3話以降の撮影が開始される計画となった[ 67] [ 68] 。3月までにイップは自身の担当話の撮影が始まったことを明かし[ 27] 、また5月に監督就任が発表されたブランドストームは製作のためにニュージーランドに滞在していた[ 28] 。
2022年10月3日、英ロンドンのブレイ・スタジオで「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」シーズン2の撮影が開始された。コスト削減のため、ロケ地はイギリスに変更された[ 69] 。
マーケティング
アマゾンは中つ国の第二紀の地図と小説『指輪物語』からの抜粋を使ってソーシャルメディア上でのシリーズの宣伝を開始した[ 40] [ 70] 。地図はイラストレーターのジョン・ハウがデザイン・作成し、トールキン学者のトム・シッピーによってトールキン作品に忠実であることを確認するために監修した[ 70] 。ハウとシッピーはトールキンの中つ国の第二紀のヌーメノールの地図と第三紀の地図を基にして多くの時間をかけて地図を作成した。彼らの努力にもかかわらず、ハーパーコリンズは地図がオンライン上で公開された直後に地図にあった2つの間違いについてファンから苦情を受けた[ 46] 。
公開
シリーズはストリーミング・サービスのPrime Videoによりアメリカ時間2022年9月1日に全世界で配信開始された[ 71] 。日本においては、Amazon Prime Video 公式ツイッター(8月18日付け)にて、日本時間で【第1話&第2話】9月2日(金):午前10時一挙配信開始、【第3話〜第8話】毎週金曜日午後1時配信開始、となることが発表された[ 72] 。なお、1月から8月にかけて計6種類の予告編(最新版は8月23日公開[ 73] )が、Prime VideoおよびYouTube同チャンネルにて順次配信された。また、シーズン1最終回(第8話)配信開始前日(10月13日)に、YouTube公式チャンネルにて最終回の予告編が公開された[ 74] 。
評判
視聴者数
Amazonは、全世界で最初の2話公開から24時間以内の視聴者数が2500万人を超え、Amazon Prime Video 史上最大となったと発表した[ 75] 。
有色人種のキャスティングへの反応
映画『ホビット 』や『ロード・オブ・ザ・リング 』のキャスティングと異なり、エルフやドワーフなどの種族に有色人種の俳優が起用されていること、および女性登場人物の役割が大きいことの2点「人種と性」に対して、原作と異なるとして大規模な批判行動が見られた[ 76] [ 77] 。種々の評価サイトにおいて低評価を大量に書きこむ行動(レビュー爆撃 )も見られた[ 78] 。このうち「人種」に関しては様々な反論が行われ[ 76] 、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでホビットを演じたイライジャ・ウッド 、ドミニク・モナハン 、ビリー・ボイド 、ショーン・アスティン が多様性に富むキャスティングへの支持をSNSで表明した[ 79] [ 80] 。
一方で、原作でのドワーフ女性は男性と見分けがつかないという記述[ * 1] に反し、本シリーズに登場するドワーフ女性たちは男性と明らかに異なる外見であり髭もないが、これに対する批判は、「人種と性」に対するものと比べて目立っていない[ 76] 。
脚注
注釈
出典
^ a b Amazon Studios (2019年9月17日). “Amazon Studios Announces New Zealand as Location for Its Upcoming Series Based on The Lord of the Rings ”. 2019年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年5月7日閲覧。
^ Patten, Dominic (2024年5月14日). “'Lord Of The Rings: The Rings Of Power' Season 2 To Debut In August; Sauron Unleashed In Gritty Teaser Trailer ”. Deadline Hollywood . 2024年5月14日閲覧。
^ a b Sewell, Justin (2021年1月12日). “Exclusive: Official Show Synopsis for Amazon's Lord of the Rings Series ”. TheOneRing.net . 2021年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年1月13日閲覧。
^ a b c D'Alessandro, Anthony (2020年1月14日). “'The Lord Of The Rings': Amazon Studios Sets Series Cast – TCA ”. Deadline Hollywood . 2020年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年3月15日閲覧。
^ a b Otterson, Joe (2020年12月3日). “'Lord of the Rings' Series at Amazon Adds 20 Actors to Cast ”. Variety . 2020年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年12月4日閲覧。
^ Breznican, Anthony (2022年2月10日). “Amazon’s Lord of the Rings Series Rises: Inside The Rings of Power ”. ヴァニティ・フェア . 2022年2月10日閲覧。
^ “「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」キャスト・吹き替え声優・キャラクター【まとめ】 ”. 2022年9月14日閲覧。 シネマトゥディ(2022/09/08 )
^ a b Kroll, Justin (2019年12月17日). “'Lord of the Rings' Series Taps Morfydd Clark as Young Galadriel (Exclusive) ”. Variety . 2019年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2019年12月17日閲覧。
^ “Simon Merrells ”. Waring & McKenna . 2020年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年5月24日閲覧。 en:Template:better source needed
^ a b c d e f g Andreeva, Nellie (2017年11月13日). “Amazon Sets 'The Lord of the Rings' TV Series In Mega Deal With Multi-Season Commitment ”. Deadline Hollywood . 2017年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2017年11月13日閲覧。
^ a b c d e f Siegel, Tatiana (2018年4月5日). “Inside Amazon's $250M 'Lord of the Rings' Deal: "It's Very Much a Creature of the Times" ”. The Hollywood Reporter . 2018年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月25日閲覧。
^ a b Holloway, Daniel (2017年11月3日). “'Lord of the Rings': Amazon, Warner Bros. in Talks for Series Adaptation (Exclusive) ”. Variety . 2020年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2017年11月5日閲覧。
^ Harp, Justin (2018年6月6日). “Is Peter Jackson involved in Amazon's Lord of the Rings series? Here's the answer ”. Digital Spy . 2019年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月25日閲覧。
^ Goldberg, Lesley (2018年6月12日). “Jennifer Salke Details Amazon Plans: Fix Culture, Empower Women, 'Lord of the Rings' by 2021 ”. The Hollywood Reporter . 2018年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月25日閲覧。
^ Goldberg, Lesley (2018年7月28日). “'Lord of the Rings': Amazon Taps 'Star Trek 4' Duo to Develop TV Series ”. The Hollywood Reporter . 2018年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月25日閲覧。
^ Evans, Mel (2018年12月4日). “Peter Jackson is actually keen to help Amazon team in Lord Of The Rings reboot – if they send him scripts ”. Metro . 2018年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月25日閲覧。
^ a b Taylor-Foster, Kim (2018年12月4日). “Peter Jackson's Tips For Casting Aragorn in Lord of the Rings TV Show ”. Fandom . 2019年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年5月1日閲覧。
^ Otterson, Joe (2019年5月21日). “'Game of Thrones' Alum Bryan Cogman Boards 'Lord of the Rings' Series at Amazon ”. Variety . 2019年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Andreeva, Nellie (2019年7月3日). “'The Lord Of The Rings': J.A. Bayona To Direct Amazon Series ”. Deadline Hollywood . 2020年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2019年7月3日閲覧。
^ Andreeva, Nellie (2019年7月25日). “David Benioff & D.B. Weiss May Have Narrowed Down Field For Blockbuster Overall Deal ”. Deadline Hollywood . 2019年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Fleming Jr, Mike (2019年8月7日). “Netflix Wins Overall Film, TV Deal For 'Game Of Thrones' Creators David Benioff & D.B. Weiss ”. Deadline Hollywood . 2019年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ a b @LOTRonPrime (27 July 2019). “Meet our Fellowship” . 2019年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ . X(旧Twitter) より2019年7月28日 閲覧.
^ a b c White, Peter (2019年7月27日). “Amazon Sets Creative Team For 'Lord Of The Rings' TV Series Including 'GoT' & 'Breaking Bad' Producers – TCA ”. Deadline Hollywood . 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Jennings, Collier (2020年4月16日). “Report: Amazon's Lord of the Rings Parts Ways With Tolkien Scholar Tom Shippey ”. Comic Book Resources . 2020年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Goldberg, Lesley (2020年12月3日). “'Lord of the Rings' Adds 20 to Sprawling Cast for Amazon Series ”. The Hollywood Reporter . 2020年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年12月4日閲覧。
^ David, Mark (2015年2月17日). “Callum Greene Lists Modern Architectural Home in Silver Lake ”. Variety . 2015年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年12月4日閲覧。
^ a b Littleton, Cynthia (2021年3月24日). “'Lord of the Rings' Series Adds Director Wayne Che Yip as Co-Executive Producer ”. Variety . 2021年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年3月28日閲覧。
^ a b Grater, Tom (2021年5月13日). “'The Witcher' Director Charlotte Brändström Joins Amazon's 'The Lord Of The Rings' Series ”. Deadline Hollywood . 2021年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年5月15日閲覧。
^ a b Andreeva, Nellie (2018年6月11日). “Amazon Studios Head Jennifer Salke On Strategy, 'Lord Of the Rings' Series, Battle For Talent & 'Transparent' End Game: Q&A ”. Deadline Hollywood . 2018年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月25日閲覧。
^ a b c “New $1.5b LOTR TV series set to film in Auckland ”. Newstalk ZB (2019年6月30日). 2019年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ McDonald, Craig (2019年2月10日). “New £1b Lord of the Rings prequel TV series set to be filmed in Scotland ”. Daily Record . 2019年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ McDonald, Craig (2019年4月14日). “Amazon's £1bn Lord of the Rings series set to be filmed at new Scots studio ”. Daily Record . 2019年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年1月4日閲覧。
^ Keogh, Brittany (2018年12月23日). “Plans to film $1 billion Lord of the Rings television series in NZ under threat ”. Stuff.co.nz . 2018年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月25日閲覧。
^ Walls, Jason (2019年7月2日). “Announcement on Amazon producing the Lord of the Rings TV show in NZ is 'imminent' ”. New Zealand Herald . 2019年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2019年8月24日閲覧。
^ “NZ nearly lost Amazon's Lord of the Rings production after Christchurch attacks ”. Stuff.co.nz (2019年7月2日). 2019年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2019年8月24日閲覧。
^ Te, Mandy (2019年9月18日). “Amazon's The Lord of The Rings TV series to start filming in Auckland ”. Stuff.co.nz . 2019年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ a b c “Government to give Amazon over $100m boost for Lord of the Rings filming ”. Radio New Zealand (2021年4月16日). 2021年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年4月16日閲覧。
^ a b c Coughlan, Thomas (2021年4月15日). “Amazon may be on the way to New Zealand, as Government signs subsidy deal ”. Stuff.co.nz . 2021年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年4月16日閲覧。
^ a b c d Andreeva, Nellie (2019年11月18日). “'The Lord Of the Rings' Series Gets Early Season 2 Renewal By Amazon, Sets Season 1 Hiatus ”. Deadline Hollywood . 2019年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ a b c Eckrich, Tobias M. (2019年7月29日). “Exclusive Interview with Tom Shippey Concerning LOTRonPrime ”. Deutsche Tolkien Gesellschaft . 2019年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ MacDonald, Lindsay (2020年1月14日). “Amazon Just Revealed the Huge Cast of Its Lord of the Rings TV Series ”. TV Guide . 2020年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年1月4日閲覧。
^ Hibberd, James (2021年4月16日). “Amazon's 'The Lord of the Rings' to Cost $465M for Just One Season ”. The Hollywood Reporter . 2021年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年4月16日閲覧。
^ Rose, Lacey (2021年5月12日). “"Just Go In and Do Your Thing": Hollywood's Most Powerful Women Talk Megadeals, Bullying and Perseverance at THR's Executive Roundtable ”. The Hollywood Reporter . 2021年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年5月15日閲覧。
^ Keegan, Rebecca (2019年2月18日). “Amazon Chief Jennifer Salke Unveils Film Plan to Battle Netflix: 30 Movies a Year (Q&A) ”. The Hollywood Reporter . 2019年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Oller, Jacob (2019年3月7日). “Amazon Confirms Lord of the Rings Show is Second Age Prequel to Films ”. Syfy Wire . 2019年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ a b Sutton, David (2019年8月18日). “Interview with Narnia Conceptual Designer John Howe ”. NarniaFans.com . 2020年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年5月1日閲覧。
^ a b Andreeva, Nellie (2019年7月22日). “'The Lord Of the Rings' Amazon TV Series Sets Series Regular Cast Member ”. Deadline Hollywood . 2019年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Lawton, Nicole (2019年7月12日). “Lord of the Rings TV series: Casting call for 'Middle Earth' soldiers, villagers and villains ”. Stuff.co.nz . 2019年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Otterson, Joe (2019年7月22日). “'Lord of the Rings' Series at Amazon Taps First Cast Member (Exclusive) ”. Variety . 2019年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2019年7月22日閲覧。
^ Andreeva, Nellie (2019年9月4日). “'The Lord Of The Rings' Amazon TV Series Casts Will Poulter As A Lead ”. Deadline Hollywood . 2019年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ a b Otterson, Joe (2019年9月4日). “'Lord of The Rings' Series at Amazon Casts Will Poulter (Exclusive) ”. Variety . 2019年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ a b Sneider, Jeff (2019年10月15日). “Exclusive: 'Lord of the Rings' TV Series Adds 'Years and Years' Star Maxim Baldry ”. Collider . 2019年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Andreeva, Nellie (2019年10月21日). “'The Lord Of The Rings': Joseph Mawle To Star In Amazon Series ”. Deadline Hollywood . 2019年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2019年10月22日閲覧。
^ Andreeva, Nellie (2019年12月10日). “'The Lord Of The Rings': Ema Horvath Joins Cast Of Amazon Series ”. Deadline Hollywood . 2019年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Otterson, Joe (2019年12月12日). “'Lord of the Rings': Will Poulter No Longer Attached to Amazon Series (Exclusive) ”. Deadline Hollywood . 2019年12月12日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Andreeva, Nellie (2020年1月7日). “'The Lord Of the Rings': Robert Aramayo To Star In Amazon TV Series ”. Deadline Hollywood . 2020年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Andreeva, Nellie (2020年3月4日). “'The Lord Of the Rings': Maxim Baldry Set As A Lead In Amazon Series ”. Deadline Hollywood . 2020年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年3月10日閲覧。
^ Knox, David (2021年3月17日). “Actor departs Lord of the Rings ”. TV Tonight . 2021年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年3月17日閲覧。
^ McConnell, Glenn (2020年2月26日). “Massive production underway for Lord of the Rings in Auckland ”. Stuff.co.nz . 2020年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Nippert, Matt (2020年2月14日). “Stuntwoman's serious injury mars start of filming for Amazon blockbuster ”. New Zealand Herald . 2020年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年3月15日閲覧。
^ Sewell, Justin (2020年2月21日). “Exclusive: Spy Report from the Set of Amazon's LOTR with photos! ”. TheOneRing.net . 2020年2月29日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年5月1日閲覧。
^ a b Edmunds, Susan (2020年1月19日). “Lord of the Rings TV: Amazon Studios puts out call for homes for cast and crew ”. Stuff.co.nz . 2020年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Keall, Chris (2020年3月15日). “Coronavirus: Amazon's Lord of the Rings production in West Auckland shut-down ”. New Zealand Herald . 2020年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年3月15日閲覧。
^ Wiseman, Andreas (2020年5月7日). “New Zealand Returns To Production, Paving Way For 'Avatar' Sequels & 'The Lord Of The Rings' Series To Resume Filming ”. Deadline Hollywood . 2020年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年5月8日閲覧。
^ Hunt, Tom (2020年7月3日). “Revealed: The six productions joining Avatar in getting border exemptions ”. Stuff.co.nz . 2020年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年7月4日閲覧。
^ Andreeva, Nellie (2020年9月28日). “Amazon's 'The Lord Of The Rings' Resumes Production In New Zealand, Netflix's 'Cowboy Bebop' Next ”. Deadline Hollywood . 2020年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年10月4日閲覧。
^ a b Perry, Spencer (2020年12月25日). “Amazon's Lord Of The Rings Pilot Has Wrapped Filming ”. ComicBook.com . 2020年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年12月25日閲覧。
^ Simich, Ricardo (2020年12月20日). “Spy: Lunch of the Rings? The LOTR star spotted on Waiheke ”. New Zealand Herald . 2020年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年1月4日閲覧。
^ “「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」シーズン2、イギリスでクランクイン ”. 2022年10月8日閲覧。 映画.com 映画ニュース 2022年10月7日
^ a b Eckrich, Tobias M. (2019年4月19日). “Confirmed: John Howe and Tom Shippey Involved in the Amazon Series ”. Deutsche Tolkien Gesellschaft . 2019年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年4月26日閲覧。
^ Petski, Denise (2021年8月2日). “'The Lord Of The Rings' TV Series Gets Amazon Premiere Date & First-Look Photo ”. Deadline Hollywood . 2021年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2021年8月2日閲覧。
^ Prime Video(プライムビデオ) [@PrimeVideo_JP] (18 August 2022). “\配信スケジュール発表/ Amazon Original ドラマ 『#ロード・オブ・ザ・リング力の指輪』 【第1話&第2話】 9月2日(金)🕙午前10時 一挙配信開始 【第3話〜第8話】 毎週金曜日 🕐午後1時 配信開始 壮大な旅の始まりまで残り2週間。お楽しみに!” . X(旧Twitter) より2022年9月4日 閲覧.
^ “『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』予告編6 ”. 2022年8月23日閲覧。 (YouTube:2022/08/23、2分36秒)
^ “『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン1最終回予告 ”. 2022年10月14日閲覧。 Prime Video JP - プライムビデオ (YouTube: 2022/10/13、2分15秒)
^ Maas, Jennifer (2022年9月3日). “'The Lord of the Rings: The Rings of Power' Premiere Draws 25 Million Global Viewers in First Day, Amazon Says ”. Variety . 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2022年9月3日閲覧。
^ a b c “The Rings of Power Controversy: Why Some Viewers Are Upset About Race and Gender in This Fantasy Series ”. Reader's Digest (2022年10月4日). 2022年10月9日閲覧。
^ “「黒人エルフはいない」と言われ…俳優が明かした批判への思い ”. Cosmopolitan . 2022年9月16日閲覧。
^ “LOTR: The Rings Of Power Was Getting Review Bombed So Hard Amazon Had To Take Action, Despite Thumbs Up From Critics ”. Cinemablend. 2022年9月17日閲覧。
^ “映画版『ロード・オブ・ザ・リング』のメインキャスト4人がドラマ版の「多様性に富んだキャスティング」を支持 ”. cinemacafe.net (2022年9月8日). 2022年9月9日閲覧。
^ “Elijah Wood and ‘Lord of the Rings’ Cast Champion Diversity in Middle-earth Amid Racist ‘Rings of Power’ Backlash: ‘You Are All Welcome Here’ ”. Variety (2022年9月7日). 2022年9月9日閲覧。
外部リンク
生前に発表された作品 死後に発表された作品 関連記事の一覧