ロビン・フッド (1991年のアメリカ映画)
『ロビン・フッド』(原題:Robin Hood: Prince of Thieves)は、1991年のアメリカ映画。中世イングランドの伝説的英雄ロビン・フッドを描いたドラマ。 第64回アカデミー賞主題歌賞ノミネート。第12回ゴールデンラズベリー賞最悪主演男優賞受賞。 ストーリー12世紀後半、父への反発心から獅子心王リチャード率いる十字軍遠征に参加した英国貴族ロックスリー卿の息子のロビンだったが、ムスリム軍に捕らわれ、処刑を待つ身となっていた。しかし自らの機転と、親友ピーターの犠牲を得、行きがかり上、ムーア人のアジームを助けて牢を脱走した。 その恩を返すといって聞かないアジームを仕方なしに伴い、故国へ戻って来たロビンを待っていたのは焼き討ちにあって廃墟となったロックスリーの城と、むごたらしく晒された父の遺体であった。ロビンは、執事ダンカンから、国王の留守を狙って政権奪取を狙うノッテンガムの代官ジョージが、非協力的なロビンの父に悪魔崇拝者の汚名を着せて惨殺し、領土を没収して、領民を苛政と暴虐をもって苦しめていることを聞かされる。 父の汚名返上と復讐を誓ったロビンだったが、追われていた少年を助けるために、ジョージの配下であるガイ卿を処断してしまい、そのことでお尋ね者にされる。ロビンはピーターの妹で、王の従兄妹である幼馴染みのレディ・マリアンと再会した後、アジームと共にシャーウッドの森に逃げ込み、ジョージへの反乱軍の長リトル・ジョンと出会う。ロビンは、烏合の衆であった彼らを真の反乱軍としてまとめあげ、そのリーダーとなる。 反乱軍のひとりであるウィル・スカーレットはロビンに対して常に反抗的であったものの、ロビンとその仲間は代官一味を打倒するために行動を開始した。反乱軍は、ジョージに組する貴族から金品を略奪し、貧しい人々に分け与え、ジョージを圧迫していった。民衆はロビンのことをロビン・フッドと呼び称え、ジョージの仲間たちは恐れた。 修道士タックも仲間に加わり、反乱も順調かと思われたが、ジョージの逆襲が始まり、謀略により、ロビンに協力していたマリアンが誘拐される。そして反乱軍のアジトであった森はジョージに急襲され、壊滅的打撃を受けてしまう。それでも捕らわれたマリアンと仲間を救い出し、ジョージを倒すため、ロビンは、残った仲間と共にノッティンガム城へ向かい、仲間の公開処刑から救いだし、ジョージはマリアンとの結婚を強制的に進めたが、駆けつけたロビンがそれを阻止し、一対一の戦いで逆に追い込まれるが機転で遂に仇を討つ事に成功した。これによりノッティンガム一味は壊滅した。 そして、シャーウッドの森にてロビンとマリアンは結婚式を執り行う中でエルサレムの遠征から帰って来たリチャード王が駆けつけ、従妹であるマリアンの祝福とロビンに国を救った英雄として、称えると共に2人の結婚に立ち会い、盛大な式を上げるのだった。 登場人物
キャスト
※本作は国内での放映権を持つ配給会社が不明で、長らくテレビ放送されない期間があった[5]。2021年に配給会社が見つかり、放映権を獲得した複数のBS、CS放送での再放送が行われた[6][7][8]。 評価レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは55件のレビューで支持率は51%、平均点は5.60/10となった[9]。Metacriticでは25件のレビューを基に加重平均値が51/100となった[10]。 その他本作に登場する印象的な大木は世界遺産ハドリアヌスの長城そばに立つセイヨウカジカエデである。「シカモア・ギャップ」呼ばれ、樹齢200年から300年と推測される英国で最も有名な名木の一本であった。本作に登場以降「ロビン・フッドの木」と称され広く親しまれていたが、2023年9月27日に不埒な者により切り倒された[11][12]。 関連項目
脚注
外部リンク |
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